2022年12月より上演が決定しているパルコ・プロデュース2022『幽霊はここにいる』。これまで主演の神山智洋(ジャニーズWEST)のみ出演が発表されていたが、今回新たに八嶋智人、木村了、秋田汐梨、田村たがめらを含む全ての出演者が明らかになった。さらに、その面々の顔を黒い人影の中に浮き上がらせ、人間のようにも幽霊のようにも見える朧げな姿を映し出し、人間が持つ多面性が表現されたビジュアルも合わせて公開された。
本作は作家として芥川賞をはじめ数多くの賞を受賞し、劇作家としても活動した安部公房の作品。PARCO劇場で安部の作品を上演するのは実に43年ぶりとなる。「前衛的」「不条理」「ナンセンス」に満ちた喜劇的作品であり、コーラスなど音楽的要素も効果的に取り入れた祝祭感やエンターテインメント要素の強い作品。「死」がかつてない身近さと、実感のなさを伴うようになった現代で、人は「死」とどうやって向き合い生き続けていくのか。実体の見えないものでさえ商品になり得るいま、この現代にも通じる物語となっている。
主人公は、元・上等兵でいつも幽霊を連れているという不思議な男・深川啓介。その幽霊は生きていた頃のことを覚えておらず、深川は幽霊の身許捜しをしていた。とある街にたどりついた深川は、うさん臭げな男・大庭三吉と出会う。大庭の妻・トシエと娘・ミサコは不審に思うが、大庭は、深川が幽霊と会話出来るということを知ると、これはいい商売になると考え「死人の写真高価買います」というビラを町中に貼り、幽霊の身許捜しを兼ねた珍商売を始めころにる。それを怪しむ新聞記者・箱山は彼らの動きを探るも、地元の有力者や町全体をどんどん巻き込み、一大事業に発展していく・・・という物語が展開する。
謎の男・深川啓介役を神山智洋(ジャニーズWEST)が務める他、深川が出会う怪しげな元詐欺師・大庭三吉役を八嶋智人、深川の幽霊話を信じようとしない新聞記者・箱山義一役を木村了が演じることが分かった。また、三吉の娘・大庭ミサコ役を秋田汐梨、三吉の妻・大庭トシエ役を田村たがめが演じ、さらに、堀部圭亮、真那胡敬二、福本伸一、伊達暁、まりゑらの出演も決まっている。
パルコ・プロデュース2022『幽霊はここにいる』は2022年12月8日(木)から12月26日(月)まで東京・PARCO劇場、2023年1月11日(水)から1月16日(月)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演予定。
チケットは2022年11月5日(土)より順次発売開始。
パルコ・プロデュース2022『幽霊はここにいる』公演情報
上演スケジュール・チケット
【東京公演】2022年12月8日(木)~12月26日(月) PARCO劇場
【大阪公演】2023年1月11日(水)~1月16日(月) 森ノ宮ピロティホール
<チケット>
【一般発売】
東京公演:2022年11月5日(土)~
大阪公演:2022年12月11日(日)~
スタッフ・キャスト
【作】安部公房
【演出】稲葉賀恵
【出演】
神山智洋(ジャニーズ WEST)、木村了、秋田汐梨、堀部圭亮、
真那胡敬二、福本伸一、伊達暁、まりゑ、稲荷卓央、山口翔悟、名越志保、
白木美貴子、竹口龍茶、長尾純子、カズマ・スパーキン、友野翔太、きばほのか、
田村たがめ/八嶋智人
<演奏>
西井夕紀子 日比彩湖