まもなく開幕!岡山天音、平埜生成、戸塚純貴らが深夜の渋谷で見せた顔・・・『VAMP SHOW ヴァンプショウ』撮影レポート

当ページには広告が含まれています
まもなく開幕!岡山天音、平埜生成、戸塚純貴らが深夜の渋谷で見せた顔・・・『VAMP SHOW ヴァンプショウ』撮影レポート

2022年8月から9月にかけて4都市で上演されるパルコ・プロデュース2022『VAMP SHOW ヴァンプショウ』。本作は、三谷幸喜が生み出したホラー・コメディで、まもなく河原雅彦の演出で21年ぶりに幕を開ける。本記事では、5人の陽気な吸血鬼を演じる岡山天音平埜生成戸塚純貴塩野瑛久尾上寛之のビジュアル撮影の様子をレポートする。

1992年に俳優・池田成志の「怖くてびっくりするホラーな芝居がやりたい」という一言から三谷に脚本が依頼され、誕生した本作。初演には、池田のほか、西村雅彦、古田新太らが出演し、当時の若手俳優たちの演技合戦が話題を呼んだ。

仲良く旅する5人組の吸血鬼は、うっそうとした森に囲まれたさびれた山間の駅に辿り着く。駅には駅長と、電車を待つ女性が一人・・・。

パルコ&サードステージ提携プロデュースとして上演された2001年には、キャスト一新となり、堺雅人、佐々木蔵之介、橋本じゅん、河原雅彦、伊藤俊人らの出演で観た者の脳裏に忘れられない記憶を刻んだ。

「新たなるチュウチュウボーイズ(?!)」と「劇場へのカムバック!」を印象付けた2種類のビジュアルとコンセプトムービー。撮影は、渋谷PARCOを使って行われた。建物前でいきいきと躍動する5人と、誰もいない劇場内にぼんやりと浮かび上がる5人――。昼間の喧騒が遠のきはじめる頃、次々と俳優たちが集まっていた。

吸血鬼を演じる岡山、平埜、戸塚、塩野、尾上は、それぞれに発光するマントと、ヴァンパイアカチューシャを身に着けていた。オレンジ、パープル、サックスブルー、ライムグリーン、イエローと、それぞれに役に合わせたカラーがイメージ付けられていた。5人が揃うと、一気に増すグループ感。誰が呼んだか、「新生チュウチュウボーイズ」爆誕の瞬間だった。

撮影は、戸塚からスタート。夏が訪れる一歩手前、かすかな雨上がりの匂いと静けさの中、ライトを浴び発光する戸塚が現れた。カチューシャに付いた耳の角度を調整しながら、真剣な表情、おどけた表情など、シャッター音に合わせて戸塚は静かに表情を変えていく。

動きを求められた時はダイナミック。マントをはためかせながら、右に左にバッサバッサと動き回る。その表情は実に楽しそうだ。「戸塚くん、もういいよ(笑)!」と言われるまで、縦横無尽に飛び回っていた。

続いて、平埜の番に。撮影位置の確認中、ムービーを撮り終わった戸塚が通りすがると、お互いに眉をくいっと上げて言葉のない挨拶を交わす。戸塚の写真を参考に、平埜も大きく躍動して動きのある撮影を行っていく。途中、外国人の集団が近くを通りかかり、興味津々で撮影風景を眺め「So CUTE!」と言って立ち去っていったのが印象的だった。

平埜の終盤は、渋谷PARCOの屋上に植えられた木々を活用した撮影が行われた。カメラに背を向け、平埜はゆっくりと木立の中に足を踏み入れていく・・・その頭上には、雨上がりの澄んだ夜空に月が浮かんでいて、妙な不気味さを演出していた。

次に撮影に入ったのは、岡山だ。岡山の撮影は、まず渋谷の街を背景に行われた。PARCOの屋上から見渡すビルには、ネオン看板のほか、あちこちのビルの窓にはまだ明かりが灯っており、仕事をしている人たちの姿が見えた。独特の雰囲気を持つ岡山は、ただそこに立っているだけで妙に絵になる。その雰囲気が、リアルで生きた背景と相まって不思議な空間を生んでいた。

一方で、ふとした折に見せる笑顔はとてもかわいらしく、無邪気。木々に隠れて羽を休めるこうもりのような姿になったり、街頭の明かりをうまく使ったりと、肩ひじ張らない撮影で、ナイスショットが次々と撮られていった。

次は塩野と尾上・・・だったが、残念ながら時間の関係で取材はタイムアップに。公開されているビジュアルやムービーのほかにも、様々なカットで「新生チュウチュウボーイズ」が表現されていたので、ぜひパンフレットなどでご確認を。

取材では、5人が揃っているところは見ることができなかったが、同年代の岡山・平埜・戸塚・塩野と、ベテランの尾上がどんなコンビネーションで陽気な吸血鬼たちの旅を見せてくれるのか。劇場でゾクゾクできる日を楽しみにしたい。

あわせて読みたい
- YouTube YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

パルコ・プロデュース2022『VAMP SHOW ヴァンプショウ』は、8月17日(水)から8月28日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演し、愛知・大阪・福岡を巡演予定。

※本公演は公演関係者数名の新型コロナウイルス陽性を受け、8月8日(月)から8月15日(月)までの公演を中止し、開幕を延期していた

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)

目次

パルコ・プロデュース2022『VAMP SHOW ヴァンプショウ』公演情報

上演スケジュール

【東京公演】2022年8月8日(月)~8月28日(日) PARCO劇場 ※8月8日(月)~8月15日(月)公演中止
【愛知公演】2022年9月1日(木)~9月2日(金) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
【大阪公演】2022年9月10日(土)・9月11日(日) 森ノ宮ピロティホール
【福岡公演】2022年9月17日(土)・9月18日(日) キャナルシティ劇場

スタッフ・キャスト

【作】三谷幸喜
【演出】河原雅彦

【出演】
岡山天音 平埜生成 戸塚純貴 塩野瑛久 尾上寛之 久保田紗友 菅原永二

【公式サイト】https://stage.parco.jp/program/vampshow



まもなく開幕!岡山天音、平埜生成、戸塚純貴らが深夜の渋谷で見せた顔・・・『VAMP SHOW ヴァンプショウ』撮影レポート

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ひょんなことから演劇にハマり、いろんな方の芝居・演出を見たくてただだた客席に座り続けて〇年。年間250本ペースで観劇を続けていた結果、気がついたら「エンタステージ」に拾われていた成り上がり系編集部員です。舞台を作るすべての方にリスペクトを持って、いつまでも究極の観客であり続けたい。

目次