2022年12月に上演が決定した、Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」。2周年を迎えた人気アプリゲームが、満を持して舞台化される。鳳アキラ役として主演を担うのは糸川耀士郎。ビジュアル撮影の現場で、糸川の本作にかける想いを聞いた。
――まずはご出演が決まった時のお気持ちお聞かせください。
ヒーロー物で「赤」で、真ん中!という存在に憧れがあったので、とても嬉しかったですね。主演ということもありますし、すごく気合が入りました。
――主演作が続く糸川さんですが、ご自身の変化って何か感じていらっしゃいますか?この作品も「成長」が一つのキーワードだと思うのですが。
ちょうど最近、そういうことを考えたことがあったんですが、突き詰めると昔からそんなに変わっていない気がしました。昔は考えに技術が追いついていない状態だったんですが、「作品作りってこうだよな」とか、「キャラクターを深めるってこうだよな」みたいな、根本的な自分の考え方は変わってない気がして。
自分で脚本演出をやってみたり、イベントをプロデュースしたりするようになってから、役者としてお芝居をするだけじゃなく、台本を読み込んで脚本家さんと本についてしゃべったり、演出のことを演出家さんと話し合ったり、そうやってもっと大きな枠組みで作品作りに携わる方法を、覚えられたのが最近なのかなと思っています。それはきっと、僕が「成長」して得たものの証なのかなと。
――糸川さんには、模索する中でパチンとボタンがハマるような瞬間があるのかなと思っていたんですが、最近は自らはめに行っているのではと感じます。
なるほど、それはあるかもしれないです。ちょっとズルい言い方かもしれないですが、“見せ方”を学んだのかも。昔は何も分かっていなかったので、すべて全力でやるだけだったんです。でも今は「もっとこうした方がお客さんに響くだろう」とか、「もっとキャラクターとしてのかっこよさを出せるだろう」とか、考えたことを実現する技術が身に着いたのかもしれないです。
――では、今回演じる「鳳アキラ」については、今の段階でどんなキャラクターだと捉えていらっしゃいますか?
真っ直ぐで、負けず嫌いで、頭で考えて行動するよりも身体が先に動いちゃう。そういうキャラクターはすごく好きです。単純そうだけど、絶対に胸に秘めているものや、人に知られたくないバックボーンとかも絶対持っているはずなので、一つ一つ、丁寧に突き詰めたいなと思っています。
――ビジュアル撮影はキャラクターとのファーストコンタクトになると思いますが、撮影されてみていいかがでしたか?
・・・自分で言いたくないですけど、すごくハマったと思います(笑)。
――最高の感想ですね(笑)!
普段の僕は、アキラというキャラクターには全然似ていないんですよ。でも、ビジュアル撮影ではスイッチが入って、アキラらしさが湧き上がってきた感じがあったんです。だからきっと、それがビジュアルにもにじみ出たんじゃないかなと思います。
――動く姿がますます楽しみになりました。ところで、この作品は「ヒーロー」を描いていますが、糸川さんにとってのヒーロー像ってどういうものでしょう?
ヒーロー像か・・・。僕の中では「倒す人」よりも、「差し伸べられる人」というイメージが強いです。そういう人が、本物のヒーローだなって感じますね。
――「ヒーロー」と聞いて、パッと思い浮かぶのは?
それはやっぱり、戦隊ですね!大好きでした。でも、ちょっと卒業も早かったかもしれない(笑)。
――さっきおっしゃられていたように、子どもの頃と、大人になってからの「ヒーロー像」って少し変わりますよね。
そうですね。子どもの頃もヒーローに憧れましたけど、大人になった今も、誰かのヒーローになりたいという意味で憧れるものがありますね。特殊な能力とかはなくても、さっきも言ったように「差し伸べられる人」になりたいな。僕、お節介焼きなところがあるんですよ(笑)。だからきっと、ヒーローになる素質はあるはず!仲間や、ファンの皆さんにとってのヒーローになりたいです。
――糸川さんがこの作品で主演を務めること自体が、ご覧になる誰かにとっても支えになるかもしれませんね。
好きな作品が舞台化して2.5次元作品になる時って、皆さんも観るまでどうなるのかな?って思っていらっしゃると思うんですよ。だから「糸川耀士郎が主演なら間違いない」って安心してもらえるように、この作品を通してそんな“2.5次元界のヒーロー”になれたらいいです。
――演出の吉谷晃太朗さんとは、超歌劇『幕末Rock』以来ですよね。
そうです、5~6年ぶりかな?久しぶりですね。
――吉谷さんという演出家さんには、どんな印象を持たれていますか?
吉谷さんは、すごく考える演出家さんです。稽古場で作ったものだけでなく、劇場に入ってから湧いたイマジネーションも大切にする方なので、ギリギリまで粘るんですよ。より良い作品をお見せするために、熟考に熟考を重ねる。そういうイメージがあります。
僕も頭で考えるタイプなので、吉谷さんが思い描くものが分かる気がするんです。そういう部分では、吉谷さんに自ら歩み寄っていけるようになっているんじゃないかなと。吉谷さんに「コイツにはもうちょい我儘言ってもいいな」「頼れるな」って思ってもらえるような、そういう言葉のないコンビネーションを作り出せたらいいなって思います。
――超歌劇『幕末Rock』の頃から糸川さんもたくさん経験を重ねられてきたので、見える景色も少し変わっているかもしれませんね。
何よりも、吉谷さんに超歌劇『幕末Rock』の頃より、役者として何倍も「成長したな」って思ってもらえるようにがんばりたいです。『幕末Rock』は、僕の始まりの作品と言っても過言ではないぐらい、駆け出しの頃にお世話になった作品ですから。あの頃から「次に吉谷さんとご一緒できる時には、全然違う自分を見せたいな」と思っていたので、間が空きましたがそれが逆に良かったと言えたらいいな。
――共演者の皆さんもバラエティに富んでいますが、今回の座組で楽しみにしていることは?
共演経験のある皆さんはおもしろい方ばかりなので、またご一緒できて嬉しいです。初めての方は、どういう方なのか気になりますね~。今は、なかなか一緒に食事に行ったりできませんが稽古を通して仲良くなりたいです。今回は座長なので、どういう入り方をしようかなとそこに悩みつつ、楽しみです。
――座長だと、稽古場でのマインドも違いますか?
やっぱり違いますね。自分のことだけじゃなく、作品全体のこと、ほかのキャストさんのこと、いろんなところに目を向けなきゃという思考が生まれるので。
――座長・糸川さんのご活躍を楽しみにしています。
公演を全部成功させて、「糸川が真ん中に立てば大丈夫」って思ってもらえるような役者になれたら嬉しいです!男たちの熱さを作品に込められるように、稽古場からみんなでがんばっていきたいなと思いますし、先ほどの話も踏まえて、ぜひ劇場でどんな作品に仕上がったか観てもらえたら嬉しいです。よろしくお願いします!
Actio Stage『エリオスライジングヒーローズ』公演情報
上演スケジュール・チケット
【東京公演】2022年12月8日(木)~12月18日(日) シアター1010
【京都公演】2022年12月23日(金)~12月25日(日) ロームシアター京都 サウスホール
<チケット>
価格:9,900円(税込・全席指定)
【ゲームアプリ2次先行】
10月28日(金)10:00~11月6日(日)23:59
※詳細は『エリオスライジングヒーローズ』 公式サイトにてご確認を
スタッフ・キャスト
【出演】
鳳アキラ:糸川耀士郎
ブラッド・ビームス:馬場良馬
ウィル・スプラウト:蔵田尚樹
オスカー・ベイル:横山真史
如月レン:佐藤祐吾
ガスト・アドラー:木村優良
ノヴァ・サマーフィールド:横井翔二郎
シン:大隅勇太
シャムス:杉江大志
ジェイ・キッドマン:寿里
【原作】『エリオスライジングヒーローズ』(Happy Elements株式会社)
【演出】吉谷晃太朗
【脚本】米山和仁(劇団ホチキス)
【アクション監督】奥住英明(T.P.O. office)
【公式サイト】http://stage-helios-r.com
【公式Twitter】@stage_helios_r
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