KERA CROSS『SLAPSTICKS』東京公演開幕!木村達成「生きた証を感じて欲しい」

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2022年2月3日(木)東京・シアタークリエにてKERA CROSS 第四弾『SLAPSTICKS』が開幕する。初日前には囲み会見が行われ木村達成桜井玲香小西遼生壮一帆、金田哲(はんにゃ)、マギーが登壇し、意気込みを語った。

KERA CROSSとは劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の戯曲の中から選りすぐりの名作を、才気溢れる演出家たちが異なる味わいで新たに創り上げる連続上演シリーズ。

本作は、サイレント映画からトーキーへ、転換期を迎えるハリウッドを舞台に、激動の時代に映画作りに情熱を注ぐ人々を、映画への愛と希望に溢れる一人の青年を通じて描いた作品。演出を三浦直之(ロロ)が手掛けている。

目次

コメント紹介


◆木村達成
――東京(シアタークリエ)公演に向けて
東京・北千住で幕を開け、大阪、福岡、愛知公演を経て再び東京に帰ってこれたことが本当に嬉しいです。お客さんがビリーというキャラクターを通して、この作品の舞台である1920年代にタイムスリップしていただければと思います。

――見どころについて
アリス演じる桜井さんとのロマンティックコメディはもちろん、ビリーが映画にかけた愛もぜひ見ていただきたいです。

――観客に向けて
僕が初めてこの劇場に立たせていただいたのは、三浦さん演出の『CALL』でした。その時は無観客で上演したのですが、お客さんの反応や拍手、それらが当たり前じゃないことを痛感したんです。これは、僕の最大の経験となりました。

役者は舞台上やカメラの前でしか生きられないようなものです。サイレントコメディの時代を生きたキャラクター、そして今の時代に芝居をしている僕たちが生きた証を、ぜひ劇場に見に来ていただければと思います。

◆桜井玲香
――東京(シアタークリエ)公演に向けて
こうしてシアタークリエのステージの上に立てることは、ありがたく、気持ちが引き締まる思いです。一公演一公演を全力で取り組んでいきたいです。毎公演、色々な表情を見せてくれる作品なので、試行錯誤をした末のシアタークリエでの上演を、少しでも多くの方に見ていただけるようにがんばります。

――上演期間中の思い出
北千住公演の時期がちょうどクリスマスだったのですが、壮さんと二人の楽屋でデザートや シャンメリーを持ち寄り、プチクリスマス会を開いたことが思い出に残っています。

◆小西遼生
――東京(シアタークリエ)公演に向けて
昨年末からということで、長いことこの作品に取り組んでいるような気がしています。北千住での初日と比べるとリラックスした状態で取り組めているので、お客様もリラックスして楽しんで見ていただきたいです。シアタークリエは舞台と客席との距離も近いですし、このサイレント映画の世界観にどっぷりと浸かっていただければ嬉しいです。

――見どころについて
実在した人物をモデルにしたキャラクターと、創作のキャラクター。その事実と虚構が入り混じっているところは、とても面白いですね。狭間にいる感覚を得られるこの作品は、とても叙情的に感じていただけるのではないでしょうか。

◆壮一帆
――東京(シアタークリエ)公演に向けて
憧れのKERAさんの脚本で舞台に立てる喜びをかみしめて、最後まで一生懸命がんばりたいです。このチームでしか出せないリズムが確立されているので、そのあたりも楽しんで見ていただきたいです。

――上演期間中の思い出
玲香ちゃんとは元アイドル、元宝塚と同じ女性ばかりの世界で芸事をやってきたという共通点があったので、その違いや同じ点について、それぞれの視点から見た価値観など、楽しくお話しさせていただきました。あとは、ここではお話しできないようなこともたくさん・・・(笑)

◆金田哲(はんにゃ)
――東京(シアタークリエ)公演に向けて
ちっす。こんなにハードマッチョな舞台に初めて立たせていただくということで、最初はどうなることかと思いました。喜劇かと思いきや、悲劇も乗っかってくるような役で稽古場では苦労しましたが、素敵な作品だと胸を張って言えるものになっています。“伝説の”シアタークリエに立たせていただくということで、気合を入れてより一層いいものをお届けできるよう精進してまいります。

――見どころについて
喜劇の先にある“まとも”じゃなさ。そもそも、なにをもって“まとも”なのか。当時だけでなく、今にもつながっていることがあると思うので、見た方によって、まったく印象の違うものになっていくのではないでしょうか。

◆マギー
――東京(シアタークリエ)公演に向けて
毎日舞台に立てて、客席にお客さんがいること。当たり前のことですが、日々感謝しています。何でもないような事が 幸せだったと思う・・・それでは聞いてください、ロード(一同総ツッコミ)。

――三浦の演出について
KERAさんが書かれたものでも、三浦さんのアングルで演出することで、まったく違う風合いの作品になっていると思います。また、KERAさんが最初に書いた時にはご本人でも気づいていなかったかもしれないことが、三浦さんが演出することで今この時に浮かび上がり、まったく新しいものになっています。

KERA CROSS第4弾『SLAPSTICKS』公演情報

上演スケジュール

【東京公演①】2021年12月25日(土)・12月26日(日) シアター1010 ※終演
【大阪公演】2022年1月8日(土)~1月10日(月) サンケイホールブリーゼ ※終演
【福岡公演】2022年1月14日(金)~1月16日(日) 博多座 ※終演 
【愛知公演】2022年1月28日(金) 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール ※終演
【東京公演②】2022年2月3日(木)~2月17日(木) シアタークリエ

スタッフ・キャスト

【作】ケラリーノ・サンドロヴィッチ
【演出】三浦直之(ロロ)

【出演】
ビリー・ハーロック:木村達成
アリス・ターナー:桜井玲香
中年のビリー:小西遼生

メーベル・ノーマンド:壮一帆
ロスコー・アーバックル:金田哲(はんにゃ)
デニー:元木聖也
ヴァージニア・ラップ:黒沢ともよ
マック・セネット:マギー
亀島一徳 篠崎大悟 島田桃子 望月綾乃 森本華(以上、ロロ)

【公式サイト】https://www.tohostage.com/slapsticks/



あらすじ

ビリー・ハーロックは、伝説のコメディアンであるロスコー・アーバックルの映画をリバイバル上映してもらおうと奔走している。だが、人々にとってサイレント・コメディーはもはや過去の遺物。ビリーは、配給会社に勤めるデニーを説得すべく、熱い眼差しで当時の思い出を語り出す。それは1920年のハリウッド。ビリーが助監督として入社した “喜劇の神様” マック・セネットの撮影所での出来事だ。

ある夜、編集室でフィルムの山と格闘中のビリーの前に、ふらりと現れた女優のメーベル・ノーマンド。どこか様子がおかしい彼女にセネットが慌てふためいていて…。

その日、ビリーは初恋の人であるアリス・ターナーの夢を見る。アリスとの恋は、ビリーの青春に欠かせない1ページだった。サイレント映画の伴奏ピアニストである彼女と過ごしたまぶしい日々。

一方、とあるホテルでは、アーバックルがパーティーの準備をしていた。芽の出ない女優のヴァージニア・ラップは、なんとかキャリアをこじあけようとフロントでアーバックルに声を掛ける。それが運命を大きく変える引き金だった。

1939年。街を歩きながら、まるで昨日のことのように語るビリーの話を聞くうちに、デニーは少しずつビリーの思い出とサイレント映画に興味を抱き始めていた――。

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