2021年12月から2022年2月にかけて上演されるKERA CROSS第4弾『SLAPSTICKS』より、出演する木村達成、桜井玲香、小西遼生らのビジュアルが公開された。本作は、サイレント映画からトーキーへと転換期を迎えるハリウッドを舞台に、映画作りに情熱を注ぐ人々を、映画への愛と希望に溢れる一人の青年を通じて描くロマンチック・コメディ。モノトーンで表現されたビジュアルからは、古き良き時代の香りが漂う。
「KERA CROSS(ケラクロス)」は、KERAの書いた戯曲から選りすぐりの名作を才気溢れる演出家たちが異なる味わいで新たに創り上げる連続上演シリーズで、2019年よりスタート。
第4弾にピックアップされた本作は、劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が、1993年にナイロン100℃で初演、2003年にはオダギリジョー主演で再演した作品で、今回は三浦直之(ロロ)の演出で上演する。
サイレントコメディ映画の若き助監督ビリー・ハーロック役の木村、ビリーの初恋の人でサイレントコメディ映画の伴奏者アリス・ターナー役の桜井のほか、サイレントコメディ映画の復活上映に奔走する18年後のビリー役として小西遼生が出演。
さらに、サイレントコメディ全盛期を代表する女優メーベル・ノーマンド役を壮一帆、三代喜劇王と競演した伝説のコメディアン役にロスコー・アーバックル役を金田哲(はんにゃ)、流行りのトーキーに夢中でサイレント映画をバカにしている映画興行主デニー役を元木聖也、女優を目指す野心家ヴァージニア・ラップ役を黒沢ともよ、アーバックルやチャップリンを見出した大監督でプロデューサーのマック・セネット役をマギーが演じる。
KERA CROSS第4弾『SLAPSTICKS』は、2021年12月25日(土)・12月26日(日)に東京・シアター1010、2022年2月3日(木)から2月17日(木)まで東京・シアタークリエにて上演。全国ツアー公演の予定あり(詳細は後日発表)。
あらすじ
ビリー・ハーロック(木村達成)は、伝説のコメディアンであるロスコー・アーバックル(金田哲)の映画をリバイバル上映してもらおうと奔走している。だが、人々にとってサイレント・コメディはもはや過去の遺物。ビリーは、配給会社に勤めるデニー(元木聖也)を説得すべく、熱い眼差しで当時の思い出を語り出す。それは1920年のハリウッド。ビリーが助監督として入社した “喜劇の神様” マック・セネット(マギー)の撮影所での出来事だ。
ある夜、編集室でフィルムの山と格闘中のビリーの前に、ふらりと現れた女優のメーベル・ノーマンド(壮一帆)。どこか様子がおかしい彼女にセネットが慌てふためいていて・・・。
その日、ビリーは初恋の人であるアリス・ターナー(桜井玲香)の夢を見る。アリスとの恋は、ビリーの青春に欠かせない1ページだった。サイレント映画の伴奏ピアニストである彼女と過ごしたまぶしい日々。
一方、とあるホテルでは、アーバックルがパーティーの準備をしていた。芽の出ない女優のヴァージニア・ラップ(黒沢ともよ)は、なんとかキャリアをこじあけようとフロントでアーバックルに声を掛ける。それが運命を大きく変える引き金だった。
1939年。街を歩きながら、まるで昨日のことのように語るビリーの話を聞くうちに、デニーは少しずつビリーの思い出とサイレント映画に興味を抱き始めていた――。
KERA CROSS第4弾『SLAPSTICKS』公演情報
上演スケジュール
【東京公演①】2021年12月25日(土)・12月26日(日) シアター1010
【大阪公演】2022年1月8日(土)~1月10日(月) サンケイホールブリーゼ
【福岡公演】2022年1月14日(金)~1月16日(日) 博多座
【愛知公演】2022年1月28日(金) 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
【東京公演②】2022年2月3日(木)~2月17日(木) シアタークリエ
スタッフ・キャスト
【作】ケラリーノ・サンドロヴィッチ
【演出】三浦直之(ロロ)
【出演】
ビリー・ハーロック:木村達成
アリス・ターナー:桜井玲香
中年のビリー:小西遼生
メーベル・ノーマンド:壮一帆
ロスコー・アーバックル:金田哲(はんにゃ)
デニー:元木聖也
ヴァージニア・ラップ:黒沢ともよ
マック・セネット:マギー
亀島一徳 篠崎大悟 島田桃子 望月綾乃 森本華(以上、ロロ)