KERA CROSS 第4弾はロロ三浦演出で『SLAPSTICKS』出演に木村達成、桜井玲香、小西遼生ら

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KERA CROSS第4弾として、『SLAPSTICKS』の上演が決定した。本作は、サイレント映画からトーキーへと転換期を迎えるハリウッドを舞台に、映画作りに情熱を注ぐ人々を、映画への愛と希望に溢れる一人の青年を通じて描くロマンチック・コメディ。今回は、主人公となる若き助監督を木村達成、その初恋の人を桜井玲香が演じる。演出を手掛けるのは三浦直之(ロロ)。

劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)により、1993年にナイロン100℃で初演され、2003年にはオダギリジョー主演で再演された本作。2019年よりスタートした、KERAの書いた戯曲から選りすぐりの名作を、才気溢れる演出家たちが異なる味わいで新たに創り上げる連続上演シリーズ「KERA CROSS(ケラクロス)」の第4弾として登場。

なお、「KERA CROSS」ではこれまでに第1弾『フローズン・ビーチ』(2019年、演出:鈴木裕美)、第2弾『グッドバイ』(2020年、演出:生瀬勝久)、第3弾『カメレオンズ・リップ』(2021年、演出:河原雅彦)が上演されている。

サイレントコメディ映画の若き助監督ビリー・ハーロック役の木村、ビリーの初恋の人でサイレントコメディ映画の伴奏者アリス・ターナー役の桜井のほか、サイレントコメディ映画の復活上映に奔走する18年後のビリー役として小西遼生が出演。

さらに、サイレントコメディ全盛期を代表する女優メーベル・ノーマンド役を壮一帆、三代喜劇王と競演した伝説のコメディアン役にロスコー・アーバックル役を金田哲(はんにゃ)、流行りのトーキーに夢中でサイレント映画をバカにしている映画興行主デニー役を元木聖也、女優を目指す野心家ヴァージニア・ラップ役を黒沢ともよ、アーバックルやチャップリンを見出した大監督でプロデューサーのマック・セネット役をマギーが演じる。

KERA CROSS第4弾『SLAPSTICKS』は、2021年12月25日(土)・12月26日(日)に東京・シアター1010、2022年2月3日(木)から2月17日(木)まで東京・シアタークリエにて上演。全国ツアー公演の予定あり(詳細は後日発表)。

目次

コメント紹介

◆三浦直之(演出)
偏愛の物語が好きです。たとえ他人には共感されなかったとしても、自分にとって特別でかけがえのないもの。『スラップスティックス』はサイレントコメディを偏愛するひとたちの物語です。そして、KERA さんのサイレントコメディに対する偏愛の物語でもあるとおもっています。ぼくもこの作品に偏った愛をもちながら演出してみようともおもいます

◆木村達成(ビリー・ハーロック役)
また三浦直之さんと一緒に作品作りができることが、本当に嬉しいです!今までは朗読や、短編の舞台でしかご一緒したことがなかったのですが、初めてのケラリーノ・サンドロヴィッチさん作品を一緒に作ることができる喜びはすごいです!皆さんも一 緒に心躍る、楽しんでいただける作品になると思います。サイレントコメディに愛が深すぎるちょっとおバカな助監督ビリーにハラハラしたり、大笑いしたり、キュンとしたり・・・ロマンチック・コメディを存分に楽しんでいただけるよう真摯に 演じたいと思います。劇場でお待ちしております。

◆桜井玲香(アリス・ターナー役)
KERA CROSS、第三弾を観に行かせていただきました。体中が騒ぐほどの面白さでこの作品に出たかった!と思ったことを鮮明に覚えています。この度、お話をいただいた時は驚きとともに、嬉しさで心が忙しかったです。私の演じる役は主演の木村さんが演じるビリーの初恋役、サイレントコメディ映画の伴奏者です。誰しもが初恋の相手と再会する時に感じるような心の高鳴りを、ご観劇くださった皆様 にも感じていただけるような作品にしたいです!

◆小西遼生(中年のビリー役)
映画にまだ声のない時代。創成期のハリウッド。そこに存在した映画を愛してやまない人々。そんな垂涎ものの世界を描いたKERAさんの戯曲世界に入り込めると考えただけで、すでに今からとてもワクワクしています。戻ることのない時代への憧れと愛情、愛惜が籠ったこの戯曲の世界へ、此度の演出家・三浦直之さんや、多彩な顔ぶれの役者陣、そしてご観劇下さるお客様と共にトリップ出来る日を、指折り数えて待ちたいと思います。

◆壮一帆(メーベル・ノーマンド役)
憧れを持って観ていたKERA CROSSに参加できること、そして先日「逃げ恥」の朗読劇でお世話になった三浦さんと、再びご一緒できるのがとても嬉しいです。KERAさんの唯一無二な会話のテンポ、言葉のチョイス、独特の世界観にワクワクしながら台本を読みました。好きな時代の映画女優ということで、今から色んな妄想が止まりません。演じる側として今回出演でき、本当に幸せです。憧れの舞台をしっかりつとめあげられるようがんばります。

◆金田哲(ロスコー・アーバックル役)
オファーをいただいた時、凄まじ過ぎて逆にあまりピンと来ませんでした。未知の世界です。今まで全く経験していない、脚本、役柄、規模なので必死になって踏ん張ります!喜劇と悲劇の間を彷徨った伝説のコメディアン役ということで、この時代の人々の様に真剣に純粋に向き合いたいと思います。ふつつか者ですが、よろしくお願い致します!

◆元木聖也(デニー役)
今回、この歴史のある作品に出演する事が決まってとても嬉しいです。初演は僕が生まれた93年に上演されていて、そんな前からある作品なんだと驚きました!『SLAPSTICKS』再演ver.を見ていて、いつの時代でも何かにかける情熱というのは、とても魅力的でパワーがあって惹きつけられるモノがありました。めまぐるしく変わる展開にとてもワクワクしました。今の世の中の映像は4Kやさらには8Kになって、時代の進歩がすごいですが、無声映画は音が無いからこそのお仕事がたくさんあったり、身体表現だけで伝えたりと、面白い部分がたくさんあるんだなと思いました。精一杯がんばっていきますので、楽しみにしていてください!

◆黒沢ともよ(ヴァージニア・ラップ役)
まず、このような時勢に演劇に参加できる機会をいただけたことを心の底から感謝いたします。『SLAPSTICKS』は再演をDVDで拝見していたので「あの世界を生きられるのか」という喜びと、「あの時代を生きられるかしら」という緊張感から今はソワソワとしていますが、大好きなケラリーノ・サンドロヴィッチさんの作品を演出の三浦さんと新たに冒険できるこの機会に感謝し、めいっぱい楽しもうと思います。年末年始にみていただくにふさわしい楽しい演目ですので、ぜひ劇場に遊びにきていただけたら嬉しいです!

◆マギー(マック・セネット役)
初めてNYLON100℃に客演した時、俺24歳、KERAさん33歳。以来、ずっとリスペクトしてるオモシロ兄さん。そのKERAさんが30で書いた脚本を、今の50手前の俺が読んで思った。「この若造、フレッシュな才能を撒き散らしてやがる!」さて、これを若いカンパニーがどう料理するのか。おじさんも24歳の頃と同様、オモシロに貪欲に、最年長らしからぬフレッシュな笑顔を撒き散らして挑む所存!

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