歌×魔法×殺陣が織りなす超絶ファンタジー『サルビアとWISH SONG』ゲネプロレポート

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2021年10月20日(水)に東京・日暮里d倉庫にてパフォーマンス プラス ピエロ 第三回本公演『サルビアとWISH SONG』が開幕した。初日前日にゲネプロが行われ、囲み取材に西山康平、相川なつ、沖田桃果、小日向はる、太田達也が登壇した。

本作の脚本と演出を担当する森勇介が代表を務め、2019年に企画団体として結成された「劇団ピエロ」から改名した「パフォーマンス プラス ピエロ」は、様々なパフォーマンスで人々を魅了し、全てのパフォーマーを応援、プロデュースするエンターテインメント団体。『私の心は燃えている』、『百花繚乱~未来への種~』に続く第三回公演となる本作は、歌あり、魔法(プロジェクションマッピング)あり、殺陣ありの超絶ファンタジーとなっている。

物語の舞台は、人間と吸血鬼が争う時代。バトラズ王国の王女、メローラの歌には不思議な力があった。その美しい歌声は吸血鬼を弱め、騎士達を鼓舞し、人々を勝利へと導いた。それから3年。平和だったはずの世界で、次は国と国との戦争が起ころうとしていた。歌えなくなったメローラ。先の戦争で記憶を失った男、ジェスタ。二人は再び平和な世界を取り戻すことができるのか?

ジェスタ役を西山、メローラ王女役を相川、バトラズ王国の剣士ギネヴィア役を沖田、バトラズ王国の参謀ミラ役を小日向、謎の男役を太田、ドクター役で森も出演するほか、渥美千春(ランスロ)、松田浩毅(マーリン)、市村圭(バトラズ)、根井雅人(アル)、酒井瑛莉(ロビン)、一ノ瀬健(ツヨシ)、山口旺人(ボールス)、Ns.aoi(ユーカー)、込山巧(キング)、井上四葉(クイーン)、天野公貴(ジャック)、熱田りん(フラウ)、浜田友樹(モルド)、高畠雅恵(トリス)、小久音(パーシー)、田中宏典(ガラ)、原田輝(ベディ)が出演する。

ジェスタとメローラを軸に様々な登場人物が絡み合い、バトラズ王国とユーカー帝国の対立、そして謎の男の暗躍。平和だったはずの世界が崩れかけていくという王道展開と、謎と裏切りが錯綜するストーリーが展開。迫力ある殺陣と、ファンタジー世界を彩るプロジェクションマッピングによる魔法という、息もつかせぬアクションの連続が作品を盛り上げ、ミスアキバ2019グランプリを受賞し、シンガーとしても活躍する相川による作品の鍵を握る歌唱シーンが作品に華を添える。

さらに、この世界の住人は一つの魔法を持つという設定が各キャラクターの個性を引き立て、ファンタジー世界の構築にも一役買っていて面白い。

歌×魔法×殺陣が織りなすエンターテインメント満載の超絶ファンタジー娯楽作品がいよいよ幕を開ける。

ゲネプロ後の囲み取材では、まず開幕を迎えての心境として、相川は「こんなご時世なので誰か1人でもコロナにかかってしまったりとか、怪我や病気で欠けてしまうと公演ができなくなるという状況の中、みんなで気をつけながら稽古をやってきて、初日を迎えられて本当に嬉しく思っております」とコメントし、沖田も「ここまで無事に公演を迎えられることができて嬉しく思っております」と同調。

小日向は「何事もなく幕が開けられるということで、ここからも気を引き締めて怪我がないようにお客様に楽しんでもらえるように頑張っていきます」と意気込むと、太田も「最後まで公演をできることを願って、精一杯頑張っていきたいです」と口を揃えた。

西山は「こんな時代で、生の人のエネルギーを感じられる場所というのはちょっと少なくなってしまったかなと思いますが、それを直で感じてもらえる舞台です。戦いなどが多くて、エネルギッシュな舞台になっておりますので、やっぱり生の舞台っていいなと思っていただけるような作品になるように頑張りたいです」と語った。

本作の見どころについて、相川は「みんなそれぞれの役が成長していく過程があり、そこが見どころです」、小日向は「殺陣はもちろんですけど、ヒロインのなつさんが生歌を披露してくれるというのも魅力です。本当にかっこいいので、そこも注目です」、太田は「やはり殺陣です。それとプロジェクションマッピングも魔法で使われているので、そこも見どころです」とそれぞれがコメント。

続けて、相川が「殺陣やプロジェクションマッピングを用いた魔法、あとは歌のシーンもありますので、いろんな見どころがあるので飽きずに楽しんでいただけます」とアピール。

沖田は「殺陣がほぼ初めてみたいな状態から、こういう役を頂けたことが本当にありがたく思っているので、しっかりギネヴィアという強い女性を表現できるように稽古をしてきました」と稽古を振り返り、小日向は「自分の役は参謀なんですけど戦うんです(笑)。私もほぼ初の殺陣なので、みんなにかっこいいと思ってもらえるように頑張っていきたいので、注目してください」と呼びかけた。

太田は「僕の役は謎ですけど、ストーリーの中で正体が分かるので、そこを楽しみにしてください。また、僕の殺陣にはプロジェクションマッピングに合わせたものがあるので、そこを見てください」と訴え、西山は「ジェスタは、最初は爽やかな青年なんですけど、記憶を取り戻した時にどう変わってしまうのか。そして、何が起こるのかというところを楽しんでください。殺陣ももちろんなんですけど、僕の芝居を観にきてください!」と力強くコメントした。

そして、メッセージとして、相川は「まずはこんなご時世の中、劇場まで足を運んでいただけることに感謝しています。やっぱり生で観るお芝居は映像作品とは違った魅力があると思うので、皆さんの生活の中で、いい刺激になれたらと思って私たちも全力でやらせていただきます。もちろん配信もあるので、どちらも楽しんでいただけるように頑張っていきます」と意気込んだ。

沖田は「この作品はもちろん劇場で観ていただいたほうが、最大限に魅力が伝わると思うので、ぜひ勇気を出して劇場に足を運んでいただけたらと思います。配信公演も、おうちで演劇を気軽に楽しめる素晴らしいものだと思うんですけど、それでもやっぱり演者が一番輝く場所は生で観ていただくところだと思うので、ぜひ生で観ていただけたらと思います」と胸の内を披露した。

小日向は「お客様がいないと私たちはどんなに稽古しても意味がないので、本当に観にきてくださる方々のおかげです。少しでも楽しんでもらえると嬉しいです。ぜひ楽しみにしてください」とアピールし、太田は「僕らが演じる演劇で、感動を提供できたらいいなと思うので、ぜひ何か一つでも心に残るものがあればと思います」と思いを明かした。

最後に、西山が「コロナによって、演劇がともすれば悪者扱いされそうな世の中になってしまいましたが、皆さんが劇場に足を運んでくれることによって、役者もよりお芝居に熱が入りますし、それが流れて演劇界を盛り上げることにもなりますので、皆様が来てくれるということはすごくありがたいことです。劇場で待っています!」と呼びかけて締めた。

パフォーマンス プラス ピエロ 第三回本公演『サルビアとWISH SONG』は、10月20日(水)から10月24日(日)まで東京・日暮里d倉庫にて上演される。上演時間は約1時間50分。また、本編とは別に出演者によるゲーム対決やトークショー、お客様からの質問コーナーなど様々なイベントを行うイベント公演も行われる。詳細は公式サイトを参照。

(取材・文・写真/櫻井宏充)

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パフォーマンス プラス ピエロ 第三回本公演『サルビアとWISH SONG』公演情報

上演スケジュール

10月20日(水) ~10月24日(日)  東京・日暮里d倉庫

キャスト・スタッフ

【出演】
西山康平 / 相川なつ / 沖田桃果 / 渥美千春 / 松田浩毅 / 市村圭 / 小日向はる / 根井雅人 / 酒井瑛莉 / 一ノ瀬健 / 山口旺人 / Ns.aoi / 込山巧 / 井上四葉 / 天野公貴 / 太田達也 / 熱田りん / 森勇介 / 浜田友樹 / 高畠雅恵 / 小久音 / 田中宏典 / 原田輝

【脚本・演出】森勇介

【公式サイト】https://troupe-pierrot.amebaownd.com/
【公式Twitter】@troupepierrot



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この記事を書いた人

演劇、海外ドラマ、映画、音楽などをマルチに扱うエンタメライター。エンタステージ立ち上げからライターとして参加し、小劇場から大劇場のストレートプレイにミュージカル、2.5次元、海外戯曲など幅広いジャンルにおいて演劇作品の魅力を日々お伝えしています!

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