日本を代表する作詞家・森雪之丞が脚本・作詞・音楽プロデュースを担当し、俳優の岸谷五朗が演出する本格派オリジナル・ミュージカル『SONG WRITERS』。2013年に初演され、ミュージカル界に大旋風を巻き起こした本作が、2015年7月20日(月)より東京・日比谷シアタークリエにて開幕となり、本作で主演を務める屋良朝幸、中川晃教、島袋寛子、武田真治が囲み取材に応じた。
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2013年の初演時と変わらないキャストで演じられる今回の公演。屋良は「前回やってたところまではすぐにできるけれども、それ以上を目指したのでブラッシュアップしていく作業が多かった」と稽古を振り返る。
一方の、中川も「(屋良演じるエディと中川演じるピーターは、)幼なじみであるという設定なんですが、1年半前は『初めまして』で顔を合わせてだったのが、今回は、1年半かけて屋良朝幸の素の部分やひたむきで真面目なところ、そしてカンパニーそのものを愛しながら邁進していく姿を見て、それに寄り添うことで自然と2人が幼なじみになってきたと、稽古をしていて感じました」と前回からの“成長”を語った。
前公演、そして稽古を経てカンパニーとしても強い絆を築いているようで、この日の取材でも和気あいあいとした様子の4人。
屋良が、武田について「怪獣だと思っています。この作品は戦場だと思っていて、出る前も心構えしておかないと何が起きるかわからないし、突拍子もないことをするので」と暴露すると、武田は「ほかのカンパニーでは許されないことも、この組み合わせでは僕が最年長なんでやってみている」とその真意を明かし、会場を笑わせた。
本作は、森と岸谷が世界に通用する本格派の日本オリジナルミュージカルを作りたいという思いから創作されたオリジナル作品。
「世界が驚愕するミュージカルを創るんだ!」という大胆不敵な夢を見る、自信過剰な作詞家のエディと気弱な作曲家のピーターは、歌姫マリーの出現と音楽ディレクター・ニックの後押しによって、夢の実現に向け進み始めた。
しかし、作品の魔力にとりつかれたエディは、現実と物語の境界線を越えてしまう。エディがコントロールできなくなった虚構のものがたりは、いつしか現実の世界で巨大な犯罪組織への招待状に変わっていった…。
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ミュージカル『SONG WRITERS』は、7月20日(月・祝)~8月9日(日)、東京・日比谷シアタークリエで上演。