2022年1月から2月にかけて、河原雅彦・演出、古田新太・主演で『ロッキー・ホラー・ショー』5年ぶりの再演が決定した。古田が「フランク・フルター」を演じるのは3度目となり、今回がラストの卒業公演になるという。
1973年の舞台初演からまもなく50年、未だカルト的⼈気を誇りファンを熱狂させるロックミュージカルの⾦字塔『ロッキー・ホラー・ショー』(RHS)。2017年上演版では2011年版から6年ぶりに古⽥新太のフランク・フルターが復活。いのうえひでのりからバトンを受け取った河原が演出を担当。振付をMIKEY(from 東京ゲゲゲイ)が⼿がけ、訳詞・音楽監督のROLLYを中⼼としたライブ感溢れる演出で、“河原版R.H.S”が5年ぶりに帰ってくる。
出演には、古田のほか、小池徹平、ISSA、昆夏美、フランク莉奈、峯岸みなみ、東京ゲゲゲイ、武田真治、ROLLY、岡本健一らが名を連ねる。
小池は2017年版にブラッド役、ISSAは2017年版にリフラフ役を演じており、同役を続投。武田は、2017年版でエディ&スコット博士役で出演していたが、今回はロッキー役として出演する。東京ゲゲゲイも2017年版に続いての出演。
ROLLYは、1995~1997年の3年連続で行った公演にてフランク役を務めたほか、2011年版ではエディ役ならびに訳詞、2017年版ではナレーター・音楽監督を担当。今回は、訳詞・音楽監督だけでなく、バンドマスターを務める。岡本は、2011年上演のいのうえひでのり演出版にリフラフ役で出演しており、今回はナレーター/エディ&スコット博士として11年ぶりRHSへ帰還。
そして、昆はジャネット役、フランク莉奈はマジェンタ役、峯岸はコロンビア役として初参加。舞台と客席が一体となる演出はそのままで、過去の「RHS」キャスト、新たに加わるキャスト陣が、古田の「卒業」を盛り上げる。
パルコ・プロデュース2022『ロッキー・ホラー・ショー』は、2022年1月13日(木)から1月16日(日)まで横浜・KAAT神奈川芸術劇場<ホール>、2月12日(土)から2月28日(月)まで東京・PARCO劇場で上演後、大阪、広島、北九州を巡演する。
コメント紹介
◆河原雅彦(演出)
RHSは演劇じゃない。
最高ロックなお囃子に乗せて変態を愛でる祭り。それ以上でも以下でもない。古田さんがまたまた・・・フランクとしてステージに帰還する。変態好きにはたまらないやね。なので今回のテーマは「変態祭りの集大成」。これで決まりだ。祭りとコロナの相性は言うまでもなく最悪だ。
だからなんだ。
こちとら自慢の変態揃えて騒いでやる。客席から騒ぎ返せる術は俺が考える。
もういいよ、せっかく劇場に来てるんだから。心にまでマスクすることないんだぜ。
◆古田新太(フランク・フルター)
三度目の正直 RHSよ
私もう56才よ 四捨五入で60よ
いやなフランクね 世界中探してもいないわよ
でも大丈夫 またもや最強の面子を集めたから
キッチュでファンキーなワクチン受けに来て
レッツ Do The Time Warp AGAIN!!
パルコ・プロデュース2022
『ロッキー・ホラー・ショー』公演情報
上演スケジュール
【横浜公演】2022年1月13日(木)~1月16日(日) KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
一般発売日:2021年11月27日(土)
【東京公演】2022年2月12日(土)~2月28日(月) PARCO劇場
一般発売日:2021年11月27日(土)
【大阪公演】2022年1月20日(木)~1月23日(日) 森ノ宮ピロティホール
一般発売日:2021年12月12日(日)10:00
【広島公演】2022年1月29日(土)・1月30日(日) 上野学園ホール
一般発売日:2021年11月27日(土)
【北九州公演】2022年2月4日(金)~2月6日(日) 北九州芸術劇場・大ホール
一般発売日:2021年11月27日(土)
スタッフ・キャスト
【脚本・作詞・作曲】リチャード・オブライエン
【演出】河原雅彦
【翻訳】高橋ヨシキ
【訳詞・音楽監督】ROLLY
【振付】MIKEY(from 東京ゲゲゲイ)
【出演】
古田新太 小池徹平 ISSA 昆夏美 フランク莉奈 峯岸みなみ 東京ゲゲゲイ
武田真治 ROLLY 岡本健一 ほか
あらすじ
友人の結婚式の勢いに乗せられ、自分たちも婚約してしまったブラッド(小池徹平)とジャネット(昆夏美)。ふたりは恩師に報告しようと、嵐の夜、車を走らせていた。しかしタイヤがパンク。助けを求めた彼らは、人里離れた荒野に建つ古い城にたどり着く。
困り果てた二人の前に現れたのは、不気味な執事リフラフ(ISSA)と使用人のマジェンタ(フランク莉奈)やコロンビア(峯岸みなみ)たち。その異様な雰囲気に呑まれて戸惑う二人をそっちのけに、城の中ではノリノリのパーティーが始まる。
さらに、黒いガーター&ストッキング姿も妖艶な城の主・フランク “N”・フルター(古田新太)が登場。いかにも性倒錯者然の彼は、この城で秘密の実験を行っている科学者であると言う。
その実験とは、人造人間を創り出すこと。まさにこの夜は、彼の輝かしい実験が最終段階を迎えようとしていたのだった。困惑する二人にフランクは、人造人間誕生の瞬間に立ち会うよう強要する。
誕生したのは・・・フランク好みの美形の筋肉マン・ロッキー(武田真治)。城の住人たちが成功を喜んでいるところに、今度はつぎはぎだらけの謎の男・エディ(岡本健一)が乗り込んで来る。50年代のロッカー・スタイルでキメたエディだったが、身長が足りないため、あえなくフランクに始末されてしまう。邪魔者は消した。フランクはロッキーに抱かれ、新婚のカップルのように寝室へと消えていく。
夜は静かにふけてゆく・・・はずだったが、ロッキーと寝室に消えたはずのフランクは、いつの間にかジャネットの寝室に押し入り・・・、かと思うと今度はブラッドのベッドに現れ・・・。混乱したジャネットが城の中をさまよい歩くうちに、フランクから逃げ出したロッキーに出会い・・・、そんなこんなで城の中は愛と欲望の大混戦。
ドタバタの騒ぎの中、リフラフが城への侵入者を発見する。広間に誘導されてきたのはスコット博士(岡本健一)。彼はブラッドとジャネットの恩師であり、UFOを研究する科学者であり、なおかつエディの叔父でもあるというサービスぶり。
だが、ロッキーをジャネットに盗られて怒り狂ったフランクは、スコット博士をブラッド&ジャネットもろとも捕らえてしまう。
3人の運命は?フランクの目的とは?
そして執事にしては何か一癖ありそうな、リフラフの正体とは?