「古田新太は絶対本番でやってはいけないことを稽古でやる」と河原雅彦が暴露!ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』開幕

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2017年11月7日(火)に東京・Zeppブルーシアター六本木にて、古田新太主演のミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』(以下『ロキホラ』)が開幕した。初日前には古田をはじめ、共演の小池徹平、ソニン、ISSA、武田真治、ROLLYと演出の河原雅彦が会見に臨み、現在の心境を語った。

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婚約者のブラッド(小池)とジャネット(ソニン)。嵐の夜に車を走らせていた二人は、タイヤがパンクし、人里離れた荒野に立つ古城にたどり着いた。そこには不気味な執事リフラフ(ISSA)、使用人のマジェンタ(上木彩矢)、やコロンビア(アヴちゃん)たちがいた。異様な雰囲気にのまれているブラッドとジャネットの前に、性倒錯者然とした城主・フランク“N”フルター(古田)が現れた。フランクは科学者であり、今まさに人造人間を創り出そうとしていたのだった―。

網タイツにガーターベルト、大ぶりのウィッグにド派手なメイクで登場した古田。衣裳の着心地を聞かれると「悪いです(笑)。カツラは暑いし脚は寒いし。風邪をひかないようにしないとね。だから、体調維持のためにもお酒はかかせませんね。山に登る人もお酒を持っていきますから・・・」とお酒が大好きな古田らしい発言が飛び出す。フランク役は6年ぶりとなる古田。今回は河原が演出を手掛けるということもあって「危険がいっぱい潜んでいるアブナイ舞台です」と含みを持たせた。

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ブラッド役の小池は、これまでたくさんのミュージカル作品に出演してきたが、それらと異なり「尺(長さ)がものすごく短い作品ですね。でも、ものすごく濃厚な作品に仕上がっているので、皆さん、汗だくになってはしゃいでいただきたいです」と『ロキホラ』ならではの楽しみ方をアピール。

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ジャネット役のソニンも「『ロキホラ』初参戦です。お客様と一体型のステージだと思っているので、幕が開いたらどのように作品が変化していくのか、私自身も楽しみたいと思っています」と嬉しそうに語っていた。

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ちなみに、作品の中で特にチェックしてほしい点は?という質問が飛ぶと「ソニンのおっぱいかなあ・・・」と真顔で答えた古田。するとソニンは「そんなプレッシャーを!・・・ちょっとケアしないと(笑)」と自分の胸を見つめる。さらに河原が「クオリティの高いおっぱいなんです」と続けると、ソニンは「おっぱいを存分に活かしてもらう衣裳やネタもありますので、惜しみなく出していきたいと思います」と開き直り。その言葉に「そこしか(見どころが)ないんかい!」と古田自らツッコんでいた。

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「ISSAさん・・・でよろしいんですよね?」と確認が入るほど、本来のISSAとまるで風貌が異なる姿のISSAは「見た目のとおり、好青年役を演じます(笑)」と笑いを誘う。「本当にハチャメチャなミュージカルなので僕らも楽しみながらやりたいと思います」と、ソニン同様に演じる側としての魅力を明かした。

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謎の男エディ役、そしてステージ上で生バンドと共に得意のサックスの音色を響かせる武田は「こんなカッコイイミュージカルに、こんなカッコイイ面子と一緒に大晦日まで走り抜けられることが本当に幸せです」と今日からの日々に心をはせる。また、小屋入りしてから客席で古田が出る場面を観た時に「これだ!これが本物のフルターだ!と思いました。2011年の古田さんバージョンを観ていたのですが(古田)本人とこれから舞台に立つんだ・・・そのワクワクが胸に湧き上がってきました」と興奮を伝えた。

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1995年から1997年の3年連続で、本作のフランク役を演じ、その後もエディ役や歌の訳詞を務めてきたROLLYは、今回はナレーター役。「『ロキホラ』に参加させていただきまして22年になります。今回は、今までで一番グラムロック色が強くて、生のロックバンドが大活躍します。ロック度が高くスピード感があって楽しめる舞台です」と今回ならではの見どころを語った。

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そして2011年に演出を務めたいのうえひでのり(劇団☆新感線)からバトンを受け取った河原は、稽古の日々を振り返り「バカバカしいこととか、カッコイイことをものすごく練習しました。僕はこの作品をミュージカルではなく『出し物』だと思っています(笑)。『出し物』というのは、お客さんが劇場に入り、お客さんの熱量を感じて完成するもの。やっとお客さんにこの作品を見せることができます」と初日に向けて意気込んだ。

稽古中の話について質問が及ぶと、河原は「絶対本番ではやっちゃいけないことを古田さんがやるんです(笑)。それを本番でお見せできなくて本当に残念です」と苦笑。すると、キャストたちは「やれと言われたら(古田は)やりますよ、きっと」「いやいや、ヤバイって!」とニヤニヤ。「危険がいっぱいって、それ、古田さんのことだから!」と河原が言い切ると古田含め、一同大笑いだった。

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会見後は、一幕のみを公開。ロッキー役の吉田メタルや、東京ゲゲゲイらも登場し、劇中歌「タイムワープ」をはじめとする名曲の数々を歌い踊りまくっていた。この舞台、観客がペンライトや新聞紙、鳴り物などを持ち込んでキャストと一緒に騒げる場面もある(物販もあり)。最後に、古田は「コスプレも大歓迎です。先日のハロウィンでしまい忘れた衣裳を着てきても結構です!」と呼びかけていた。

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ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』は、11月7日(火)から11月12日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演。その後、東京・サンシャイン劇場に場所を移し、さらに福岡、宮城、長野、大阪と巡演する。詳しい日程は以下のとおり。

【東京公演】11月7日(火)~12日(日)Zeppブルーシアター六本木
【東京公演】11月16日(木)~12月3日(日)サンシャイン劇場
【福岡公演】12月9日(土)・12月10日(日)北九州芸術劇場 大ホール
【宮城公演】12月16日(土)・12月17日(日)仙台サンプラザホール
【長野公演】12月23日(土)・12月24日(日)まつもと市民芸術館 主ホール
【大阪公演】12月29日(金)~12月31日(日)森ノ宮ピロティホール

なお、Zeppブルーシアター六本木で公演が行われれるのは、本作が最後となる(11月12日閉館)。劇場に足を運ばれる方は、最後までその空間を楽しんできてほしい。

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

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