2021年11月に東京、京都で上演する、舞台『ドン・カルロス』のメインビジュアルが公開され、公式サイトもリニューアルされたことが分かった。メインビジュアルは主演の北川拓実(少年忍者/ジャニーズ Jr.)扮するスペインの王子、ドン・カルロスの孤独を表現したデザインとなっている。
物語の舞台は、16世紀スペインで起きた歴史的事件を元にした最盛期のスペイン宮廷。北川は、愛する女性が父親の妻となり、葛藤しながらも激動の時代を生き抜く王子、ドン・カルロス役を演じることが決まっている。
北川は、今年3月に深作演出で同じくドイツ戯曲の『火の顔』で舞台デビューを果たしており、再びタッグを組むことになる。共演は、愛原実花、七味まゆ味、小田龍哉、宮地大介、神農直隆。
舞台『ドン・カルロス』は、11月17日(水)から11月23日(火・祝)まで東京・紀伊國屋ホール、11月26日(金)から11月28日(日)まで京都・京都劇場にて上演される。
あらすじ
16世紀――<太陽の沈まない国>と呼ばれ、全盛を誇るスペインの王子ドン・カルロスは、フランス王女エリザートと深く愛し合っていた。
しかしカルロスの父、スペイン王フィリペ二世は、国家のさらなる繁栄のため、エリザベートを妻とすることに。
愛する女性が<母>となり、絶望に沈むカルロス。
植民地であるネーデルラント(オランダ)から帰国したカルロスの親友、ポーサ侯爵ロドリーゴは、圧政に苦しむフランドルの民衆を解放し救う英雄となるよう、カルロスに進言する。
一方、片眼の美女・エーボリ公女は、カルロスに片想いしていたが、彼がエリザベートを愛していることを知り、復讐を誓う。
やがてオランダの解放を拒絶した王に向かって剣を抜いたため、カルロスは反逆の罪で投獄される。
妻と息子に愛されない、孤独に打ちひしがれるフィリペ二世。
王はすべてを理解し合える知性を持つロドリーゴに、理想の息子像を見るが、ロドリーゴは「王権の時代は終わり、やがて世界市民の時代が来る」と王の信頼と愛情を固く拒絶する。
王国を支配する真の黒幕・宗教裁判長は、ロドリーゴこそが国の脅威だと王に告げる。
カルロスのエリザベートへの想いを王に密告したエーボリは、 それを恥じ、自分こそが王の愛人だったとエリザベートに告白する。
運命の歯車は止まることなく、ロドリーゴはカルロスの身代わりとなって、王の刺客に暗殺される。オランダへ逃げのびようとしたカルロスは、エリザベートに再会を誓うが、その時、王と宗教裁判長が現れ、許されぬ不義の恋に鉄槌を下す。
舞台『ドン・カルロス』公演情報
上演スケジュール
【東京公演】2021年11月17日(水)~11月23日(火・祝) 紀伊國屋ホール
【京都公演】2021年11月26日(金)~11月28日(日) 京都劇場
スタッフ・キャスト
【出演】
北川拓実(少年忍者/ジャニーズ Jr.) 愛原実花 七味まゆ味 小田龍哉 宮地大介 神農直隆
【作】フリードリヒ・シラー
【翻訳】大川珠季
【演出】深作健太
【公式サイト】https://www.mafmap.com/doncarlos
【公式Twitter】@fukasakucarlos