2022年1月に、東京・新橋演舞場にて新作歌舞伎『プペル ~天明の護美人間~』の上演が決定した。本作は、キングコングの西野亮廣によるベストセラー絵本「えんとつ町のプペル」を歌舞伎として舞台化するもの。原作者である西野が、脚本、空間・美術演出を手掛け、市川海老蔵と初タッグを組む。
絵本「えんとつ町のプペル」は、ゴミ人間プペルと少年ルビッチの父を信じ、友達を信じて飛び出した2人が紡ぐ奇跡のファンタジー物語。今回は、主人公のプペル役を海老蔵、玄(げん・絵本ではルビッチ)役を市川ぼたんと堀越勸玄が交互出演で演じる。また、海老蔵は物語の鍵を握る玄の父親役・熊八も務め、ぼたんと勸玄と舞台でも現実と重なるそれぞれ実の親子役を演じる点にも注目だ。
企画は、海老蔵から西野側へ相談されたそうで、話を聞いた西野は「これ以上の適役はない」と思ったという。「主人公たちの物語と、海老蔵親子が背負った物語は、あまりにも重なる部分が多すぎて、脚本を書きながら、ウッカリ涙しました。この物語を、1日でも早く皆様にお届けしたいです。しっかりと準備を整えて、劇場でお待ちしております」と、歌舞伎化へ気合いを入れている。
「えんとつ町のプペル」の映画を観て、「非常に感動いたしました」という海老蔵は、「現代の世では難しくなりつつある、信念と共に諦めない想いを歌舞伎として描きたい」と、縁のあった西野との新作上演を熱望。「この作品によって、皆様に少しでも前向きな思いや勇気づけられましたら嬉しく思います」と想いを語る。
また、子どもたちとの共演ついては、「親としては大役に心配ではありますが、今この瞬間の2人にしか描けない表現もあるかと思いますので、公演に向けての稽古に励んでいってほしいと思います」とあたたかなコメントを寄せた。
新作歌舞伎『プペル~天明 の護美人間』は、2022年1月に東京・新橋演舞場にて上演される。チケットは、11月25日(木)より一般発売開始。
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