2021年9月から11月にかけて大阪、東京、福岡で、堂本光一&井上芳雄がタッグを組むミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』再演が上演されることが発表された。2020年に開催されたコンサート版で新たに生まれた新曲も盛り込んだ『ナイツ・テイル』の「完成形」ともいえる公演になるという。
シェイクスピア最後の作品として知られる「二人の貴公子」(共作・ジョン・フレッチャー)を、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターであり、『レ・ミゼラブル』初演を演出した世界的演出家ジョン・ケアードの脚本・演出により2018年夏に世界初演を帝国劇場で果たした本作。数多くのシェイクスピア劇を演出したジョン自身にとって初演出となる「二人の貴公子」のミュージカルは、堂本光一の『SHOCK』にインスパイアされて、ジョン・ケアードが企画したものだという。
2018年の初演では、堂本光一と井上芳雄の他、音月桂、上白石萌音、岸祐二、大澄賢也、島田歌穂ら豪華なキャストが集結し、大好評のうちに幕を下ろした。2020年には、コロナ禍に感染対策を万全にいち早く開幕したミュージカル『ナイツ・テイル』inシンフォニックコンサートでもメインキャスト7名が東京フィルハーモニー交響楽団と共演し、素晴らしい歌声が。全ナンバーがリアレンジされ、堂本と井上が演じるパラモンとアーサイトそれぞれの新曲も初披露された。
今回上演が決まった2021年版は、コンサート版で新たに生まれた新曲も盛り込んだ『ナイツ・テイル』の「完成形」ともいえる再演に。そして、日本全国からのラブコールを受け、帝国劇場での公演に加え、大阪・梅田芸術劇場と福岡・博多座で初上演されることが決まっている。
あらすじ
テーベの騎士で従兄弟同士のアーサイト(堂本光一)とパラモン(井上芳雄)。テーベ王の伯父のクリオン(大澄賢也)に仕える二人は、熱い友情を誓い合い、騎士としての誇りと名誉を何よりも大切に生きてきた。戦争により敵国アテネの大公シーシアス(岸祐二)に捕虜として捕らえられるも互いに励ましあいながら同じ牢獄で過ごしていた二人は、ある日、シーシアスの美しい妹・エミーリア(音月桂)を牢獄の窓から見掛け、同時に恋に落ちてしまう。だがアーサイトは追放され、テーベに戻るよう命じられる。アーサイトは、残ったパラモンがエミーリアを奪うのではないかと、互いに猜疑心を抱きながら、愛するエミーリアを必ず手に入れると決心し道を違えていく。
テーベへ戻る道中で、アーサイトは森の楽団を率いるダンス指導者ジェロルド(大澄賢也)に出会う。エミーリアの誕生祝いの稽古をしている一座に名を偽りダンサーとして加わったアーサイトは、再びエミーリアに出会うチャンスを得る。その頃パラモンは、食事の世話をしてくれる牢番の娘(上白石萌音)の手引きにより牢獄を脱出する。牢番の娘は脱獄という危険を冒すほどパラモンを愛していたが、ふとした瞬間にパラモンが去ってしまい、ショックのあまり正気を失ってしまう。
エミーリアとの再会を果たしたアーサイトは、シーシアスが愛するアマゾンの女王であったヒポリタ(島田歌穂)の計らいもあり、周囲には正体を隠して彼女に仕えることになったが、シーシアスやエミーリアたちと狩猟に出かけた森で、無二の友で今や恋敵となったパラモンと出会う。
艱難辛苦を経て再会した二人は、どちらがエミーリアを得るにふさわしい男か、愛と名誉と生死を賭けて決闘を挑むのだった。
ミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』公演情報
上演スケジュール
【大阪公演】2021年9月 梅田芸術劇場
【東京公演】2021年10月~11月 帝国劇場
【福岡公演】2021年11月 博多座