「二人一組」の掛け合いで行う 独自のスタイルが人気のシリーズ『ハンサム落語』の新作公演が2021年5月に上演される。
出演は本作を長年牽引してきたハン落レジェンドの、磯貝龍乎、平野 良、宮下雄也、林明寛、碕理人に加え、千田京平、二葉要・勇、作・演出家としても知られている西田シャトナーが俳優として参戦。
演目は、どんでん返しが可笑しい「転失気」と「持参金」、哲学的な展開の「一眼国」、心が温かくなる「火事息子」の4演目。1公演につき、2組(4名)が出演し、4演目を交互に演じる。
『ハンサム落語2021』公演情報
上演スケジュール
2021年5月22日(土)~ 5月31日(月) 浅草花劇場 <浅草花やしきがプロデュースする新エンターテインメントシアター>
キャスト・スタッフ
【出演】磯貝龍乎 碕理人 千田京平 西田シャトナー 林明寛
平野良 二葉要 二葉勇 宮下雄也 (敬称略・五十音順)
【脚色・演出】 なるせゆうせい
【衣装】伊藤摩美
【ヘア&メイク】SAYAKA
【公式サイト】https://www.lol-w.com/hr2021
各話あらすじ
◆転失気(てんしき)
体調のすぐれない和尚が診察に訪れた医者から「てんしき」があるかないかを聞かれる。
和尚は知ったかぶりをしてその場をごまかし、あとで小僧を呼んで近所に「てんしき」を
借りて来させる。「てんしき」を知らない小僧は近所で聞いて回るが、みんなも知ったかぶりをしたため、困った小僧は最後に医者を訪ね、そこで「てんしき(転失気)」とは屁 (へ) のことだと聞かされ、和尚も「てんしき」を知らないことを悟った!そして寺に戻るのだが・・・
◆持参金(じさんきん)
借金を抱えた男が、借りた知人から急にその金を返すよう催促される。返す金もないのにどうしようと思っていると、急に縁談の話が持ち込まれる。縁談の相手は、誉めるところが一つもなく、さらに身籠っている女だそうだが、なんと!ちょうど借金と同じ額の持参金がついてくるという! さっそく話をすすめることにした男だが、「その日はお金が用意できないから、翌朝必ず持ってくる」という仲介人。翌朝、男が首を長くして待っていると・・・
◆一眼国(いちがんこく)
ある日、見世物小屋を持っている香具師(やし)がある男から「何百里という北の方に行くと、一つ目の人しかいない“一つ目の国”があると聞く。香具師は「その国に行って、『一つ目の人』をさらってきて、見世物小屋に出せば俺は億万長者だ」と思いつき旅立つ。ようやく「一つ目」を見つけ、つかまえようとしたのだが・・・
◆火事息子(かじむすこ)
江戸の神田にある質屋の大店「伊勢屋」の若旦那は、子供の頃から、どういうわけか火事が大好きだった。それが高じて、身分が低いと見られていた臥煙(がえん)(町火消し)になってしまい実家を勘当された。
ある風の強い冬の日、近所で火事があった。番頭や店のものは、蔵の目塗りなど不慣れな対応で大わらわ。そこへ体中に入れ墨をした火消しの若者が颯爽と現れて、番頭たちを手伝い、おかげで火は大事にならず、「伊勢屋」は救われた。番頭はその若者の顔を見て驚く。なんと・・・
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