豊原江理佳、前山剛久らで『ゆびさきと恋々』を日本発のミュージカル作品に

2021年3月12日2024年7月23日

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日本発のオリジナルミュージカルとして、『ゆびさきと恋々』が2021年6月に上演されることが決定した。原作は森下suuによる同名の少女漫画（講談社「デザート」連載）。聴覚障がいのある女子大生とその先輩のピュアなラブストーリーを、豊原江理佳と前山剛久で舞台化する。

未曽有の事態により人と人とが分断され、日々の生活も劇場も在り方を問われる今、「何よりもワクワクして幸せになれるミュージカルを作ろう」という思いでスタートしたという本企画。物語の中で、聴覚障がいのある女子大生・雪は、世界を飛び回る先輩・逸臣と出会うことによって世界を広げ、恋によって生まれる優しさに浸り、前向きな輝きを放っていく。

脚本は飯島早苗（『絢爛とか爛漫とか』など）、音楽は荻野清子（『日本の歴史』、『ショーガール』など）、演出は田中麻衣子（『Shakespear’s R&J』、こまつ座『どうぶつ会議』など）と、女性クリエイターたちが集結。

出演は、豊原、前山のほか、林愛夏、青野紗穂、池岡亮介、宮城紘大、上山竜治。

A New Musical『ゆびさきと恋々』は、6月4日（金）から6月13日（日）まで東京・本多劇場にて上演される。原作コミックス最新4巻は3月12日（金）より発売。

チケットは、3月24日（水）より先行予約販売がスタート。一般発売は、4月17日（土）より開始。また、本公演では聴覚障がいのある方を対象とした「タブレット型字幕ガイド付きチケット」を用意するとのこと。

コメント紹介

◆豊原江理佳
この度、『ゆびさきと恋々』ミュージカル化に、雪役として参加させていただけることに、とてもわくわくしています。原作を読ませていただいたとき、人と人とが繋がるのに、言葉の壁なんてない、ということを強く感じました。なんでもいい、なんとか相手と繋がりたい、相手を知りたいという気持ちがあれば、誰もが心を繋ぎ合える、そんな風に思いました。観ていただいた皆様に、きゅんきゅんほっこり、暖かい気持ちになっていただけたら幸いです。

◆前山剛久
コロナ禍で、世界中の人同士の距離は大きく離れてしまった。
しかし、心の距離は近付ける事が出来る。
逸臣と雪が言葉の壁を乗り越えて、交流していく様に。
日本発のオリジナルミュージカルとして、コロナが収まった未来で世界中の人の心を繋ぎ合わせられる様な作品作りを目指します。
ミュージカル界で活躍する魅力的な共演者、トップクリエイターの皆様と、切なく愛情に満ちた「ゆびさきと恋々」の世界を綺麗に彩ります。

◆飯島早苗（脚本）
「ゆびさきと恋々」は、伝えることと受けとることについての物語だと思います。この一年、会いたい人に会えない時、劇場に行って舞台を観られない時、たくさんの思いを伝えられず受け取れずに歯がゆい思いを持て余しました。お伝えしたいことが、そして受け取りたいことがたくさんありすぎます。舞台の上の素敵な恋人たちに会いに、劇場にお越しいただければと思います。

◆荻野清子（音楽）
音のない静かな雪の世界と、音に溢れた賑やかな世界。２つの世界が交じり合うとどんな音楽が聴こえてくるのか･･･どこまでも透明で限りなくピュア、そしてキラキラな雪の世界から溢れでてくるメロディを手のひらから零さないよう、五感を研ぎ澄ませて一音一音紡いでおります。皆さまの心に響く音となりますように。

◆田中麻衣子（演出）
人と人が繋がるのには小さな壁が沢山あって、悩みながら笑いながらその壁を超えて超えて、近づいていく。私たちは毎日そんな作業をして生きているのかもしれません。
劇場いっぱいに降り積もるやさしさを、体感しに来てください。

◆渡辺ミキ（プロデューサー）
人と人が分断されている今、我々が劇場から届けるべきなのは、ワクワクした幸せな気持ちになれる日本発のオリジナルミュージカルだ！との熱い思いから、この企画は出発しました。
人との繋がりの素晴らしさと、障がいを持ちながらも誰よりも前向きな雪の姿から、いかに今を生きるべきかと、勇気をもらえるはずです。
ゆびさきから溢れる思いを歌に。前向きに生きる意志をダンスに。
劇場に行く前とは世界が違って見えるミュージカルになるはずです。雪と逸臣の、幸福感に包まれる世界を、劇場で体験してください。

◆マキロ（森下suu／原作）
手話が題材なのでこの作品が歌になって、演じてくださる方がいて、というのが不思議な感覚でしたが、ミュージカルでしか表現できない『ゆびさきと恋々』の世界もあると思うので、多くの方に届くものになればいいなと思っています。
主演の豊原さん、前山さんをはじめとする皆さんの演技が今から楽しみです。

◆なちやん（森下suu／作画）
いつも、キャラクターの心境や雰囲気などを誌面上でいかに伝えられるかを模索しています。舞台化により、それらがどのように演出されるのか、特に手話の表現が楽しみです。開演が待ち遠しいです！