2026年10月17日(土)に、東京・よみうり大手町ホールにてミュージカル『秘密の花園』が開幕した。初日前日には会見と公開ゲネプロが行われ、奥田いろは(乃木坂46)、島太星(NORD)、彩みちる、雷太(Wキャスト)、磯野大(Wキャスト)が登壇した。

韓国で大ヒットした感動作がついに日本初上陸

本作は、不朽の名作小説『秘密の花園』を題材に、孤児院で育った若者たちが物語を通じて自らの孤独や傷と向き合い、心を通わせながら再生していく姿を描いた感動のミュージカル作品。2023年に韓国で初演を迎えると観客・劇評家から絶大な支持を集め、翌2024年の再演でも大ヒットを記録した話題作が、ついに日本初上演を迎える。
この記念すべき日本初演の舞台に、これからの日本のミュージカル界を担う輝かしい次世代スターと、確かな実力派キャストが集結。エイミー&メアリー役は奥田、チャーリー&コリン役に島、デボラ&マーサ役に彩。そして、ビーグル&ディコン役はWキャストで雷太と磯野が演じる。

初日前会見では、それぞれが日本初演に向けて意気込みなどを披露した。日本初演作品への出演は今回が初めてという奥田は「みんなでゼロから作っていくお稽古も初めてで、最初に自由に動いていいよというところから始まり、自分たちのアイディアもたくさん詰めることができました。それを作っていくことにすごくワクワクしましたし、こうやってやってるんだというのを初めて知ることができて、すごく楽しかったです」と稽古を振り返り、「今回が初演ですけど、後にどんどんと繋いでいけたらなと思うので、まずはこの公演期間、本当に精一杯全力で届けて、素敵だなと1人でも多くの方に思って頂けるように頑張ります」と意気込んだ。

韓国ミュージカルが大好きだという島は「韓国で上演された『秘密の花園』を、日本で上演させてもらえ、しかも初演ということで、とても嬉しいですし、とても恐縮です」と身を引き締めながら、「稽古を進めていくうちに、すごく自信が湧いてきました。ぜひ、日本の皆様もそうですけど、韓国の方々にも観て頂けるような、そんな自信作が今日できました。明日からお届けするのがとても楽しみです」と自信をのぞかせた。

彩は「韓国で数々の賞を頂いた作品を日本語訳して頂いたこの物語の、日本の方に届ける最初のメンバーということで、緊張感と責任が伴いますけれども、みんなで作ってきた熱量も、初日に向けてぐっと上げてきたのかなと思います」と語り、笑顔を見せながら「日本の皆様にもお届けできることが本当に嬉しいですし、自分がそのメンバーの一員として入れたことをとても誇りに思いますので、頑張りたいと思います」と力を込めた。

雷太は「初演というのは本当に光栄なことです。キャストだけでなく、このカンパニーの皆さんと初演を迎えられたことは、とても嬉しいことですし、この出会いに自分自身すごく感謝しております」と感謝を述べた。続けて、「韓国チームの皆さんがどんな思いで作ってきたのかというところまで思いを馳せながら、この作品を僕もWキャストということで観ることができたので、それが感覚としてすごくわかった気がしています。クリエイティブ・チームの皆さんのその大切にしてきた気持ちや、僕たちの大切な気持ちも、まとめて表現できたらなと思います」と期待を寄せた。

磯野は「初演というのは最初にしかないので、そのメンバーとして皆と一緒に立たせて頂くことは本当に光栄です。その反面、当然プレッシャーもありますが、物語と楽曲が本当に素敵なので、僕たちはそこに身を委ね、絆も愛も非常に大切な作品ですので、みんなと信頼し合って、この約1時間40分をみんなで駆け抜けることを、毎回、大切にお届けできたらと思っております」と思いを明かした。
あらすじ

物語の舞台は、1950年代のイギリス・ヨークシャーにある聖アントニオ孤児院。孤児院では半年に一度、子どもを養子にしたい大人が訪れる「オープンデー」が開かれていた。
孤児院からの退所を目前にした4人の子どもエイミー、ビーグル、チャーリー、デボラは、最後のオープンデーを翌日に控えていた。しかし、チャーリーは、新しい家族で幸せになる未来を夢見ている友達に、誰も自分たちのような子どもを望んでいないし、すべて無駄なことだと言う。

エイミーは落ち込んでいる友人のために楽しい遊びをしようと提案し、長い間読み続けて古くなった「秘密の花園」の本を取り出す。自分たちが小説の主人公になって本を読んでみようと言うエイミーに同意して、子どもたちはみんな一人ずつ役になって物語に入り込んでいく・・・。
次世代スターと実力派キャストが紡ぐ、イマジネーション溢れる圧巻のステージ

ゲネプロでは、ビーグル&ディコン役のWキャストは磯野が演じた。舞台セットは孤児院の一室を中央に配し、下手にオーケストラスペース、上手に小さな庭という構成。舞台転換によってセットが大きく変わることはないのだが、孤児院と小説「秘密の花園」の物語の中を行き来する転換を、出演者たちのパフォーマンスと小道具によって行い、観る者のイマジネーションを刺激するステージ演出として目を見張るものがある。
物語は、孤児の少年少女たちが心細さを抱える中で始めた演劇遊びを通じて、小説『秘密の花園』を劇中劇のような形で取り込んでいく。孤児院のエイミー、ビーグル、チャーリー、デボラの現実と、小説「秘密の花園」の中のメアリー、ディコン、コリン、マーサの物語の中で、キャラクターたちの心情と状況がシンクロして描かれる。
その巧みな構成の物語を、心情の機微を美しく彩る数々のミュージカルナンバーが生演奏と共に引き立て、上質なウェルメイド・ミュージカルとして展開していく。

エイミーを演じる奥田は、先の見えない不安の中でも明るさを持った少女を好演し、透き通る美麗な歌声によってステージで輝きを放つ。チャーリーを演じる島は、感受性豊かな思春期の少年らしさを、繊細な演技と圧倒的な歌唱力で魅せる。
そして、彩と磯野は、孤児院と「秘密の花園」の劇の中で幅広い役柄を演じ分ける実力を示し、確かな演技力と高い歌唱力で奥田と島を支えながら舞台上で存在感を示す。
孤独や不安、そして心の傷を持った多感な年代の孤児たちが、心の中の「秘密の花園」を抱きながら現実に立ち向かい、希望を持つことによって旅立っていく姿が描かれる本作。キャストたちのパフォーマンスによって紡がれる登場人物たちの揺れ動く心の振り幅が、大きな感動を呼ぶ。

今、最も注目を集める若き才能たちの声が重なり合い、生演奏の豊かなメロディーに包まれた数々の歌声によって、希望と旅立ちの奇跡が舞台という園に満ち、韓国の話題作が日本の地で初演として花開く。
ミュージカル『秘密の花園』は、10月17日(土)から11月1日(日)まで東京・よみうり大手町ホールにて上演。上演時間は約100分(休憩なし)。
(取材・文・撮影/櫻井宏充)
『秘密の花園』公演情報
| 公演情報 | |
|---|---|
| タイトル | ミュージカル『秘密の花園』 |
| 公演期間・会場 | 2026年10月17日(土)~11月1日(日) 東京・よみうり大手町ホール |
| スタッフ | |
| キャスト | エイミー&メアリー 役:奥田いろは(乃木坂46) チャーリー&コリン 役:島太星(NORD) デボラ&マーサ 役:彩みちる ビーグル&ディコン 役(Wキャスト):雷太/磯野大 |
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