2021年4月に舞台『フラガール』の再上演が決定した。本作は、2006年に公開され、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞など受賞した同名映画の舞台化作品。主演・フラガールのリーダー谷川紀美子役を演じるのは、乃木坂46の1期生である樋口日奈。樋口は、これが単独初主演作となる。
物語の舞台は、昭和40年という時代を背景に、エネルギーの石油化の波に飲まれながらも、需要の下がる石炭を堀り続ける福島県いわき市の炭鉱町。滅んでいく産業の中で働く人間が、力強く生きていく姿をみごとに表現し、常磐ハワイアンセンター設立までのエピソードを、フラガールに生まれ変わっていく少女達の笑顔と涙で描ききる。
出演は、樋口のほか、かつて都会のダンサーだったにもかかわらず炭鉱の娘たちにフラダンスを指導することになる平山まどか先生役に矢島舞美、紀美子の親友でフラガールを目指す木村早苗役にAKB48の山内瑞葵が決定。また、フラガールのメンバーとして、ラストアイドルの安田愛里が新たなキャラクターとして登場する。
総合演出はフジテレビトレンディドラマの産みの親・河毛俊作。そしてプロデュースと構成演出は岡村俊一が手掛ける。
『フラガール – dance for smile -』は、2021年4月3日(土)から4月12日(月)まで東京・Bunkamura シアターコクーンにて上演される。
あらすじ
昭和40年、福島県いわき市、かつて炭鉱の町として栄えた石炭の町も、石油という新しい燃料の台頭によって斜陽産業と化していた。人員削減のため毎月リストラが発表され、何千人もの労働者のクビがきられていく。そんな 状況の中で、町おこしの新事業として常磐ハワイアンセンター建設の話が持ち上がる。常磐の地の温泉を利用して、ハワイの雰囲気を持ったリゾート施設を作ろうというのだ。そしてハワイアンダンスのショーで盛り上げたいという計画。もちろん労働者たちは反対の声をあげた。
「なにがハワイだ!」この町に生まれ育った早苗(山内瑞葵)は、毎日泥まみれの生活から抜け出すチャンスではないかと考えて友達の紀美子(樋口日奈)を誘ってダンサー募集に応募することを決意する。しかし、集まった女の子たちは「裸躍りさせるつもりか?」と、ほとんどの者が消えてゆき、残ったのは、紀美子と早苗の数人だけ、本当にフラダンスのチームなど作れるのか不安になる。
そんな田舎町にハワイアンセンターの企画部長は元SKDのダンサー平山まどか(矢島舞 美)を連れてくる。紀美子たちは、サングラスをかけ田舎者を下に見るまどかに、最初は不信感を持つが、その卓越したダンスの技術とその魅力に、やがて引き込まれていく。
炭鉱の組合員の反対運動が激しくなる中で、紀美子は炭鉱で働く母親千代(有森也実)に反対されながらも、家を出てフラガールになることを決意する。
「復興は少女たちの笑顔が作る!」
そんなフラガールたちの奮闘を描いた物語である――。
公演情報
『フラガール – dance for smile -』
2021年4月3日(土)~4月12日(月) 東京・Bunkamura シアターコクーン
【作】羽原大介 李相日
【総合演出】河毛俊作
【構成演出】岡村俊一
【出演】
樋口日奈(乃木坂46) 矢島舞美 山内瑞葵(AKB48) 安田愛里(ラストアイドル)/有森也実 ほか
【公式サイト】http://www.rup.co.jp/