2020年10月から上演されるタクフェス第8弾『くちづけ』の全出演者が発表され、2010年の初演・2015年再演、そして今回と3度目の出演となる金田明夫をはじめ、前作に続きかとうかず子、柴田理恵、Moekaが同役を務めることが分かった。また、新キャストとして小島藤子、松田るか、岸田タツヤ、倉田茉美、松村龍之介、若林元太、はるはる、北代祐太、そして斉木しげるが出演する。
宅間孝行の代表作の一つである『くちづけ』は、2010年の初演以来、演劇としてだけでなく、そのストーリーの社会的意義についても非常に高い評価を受け、2013年には堤幸彦監督によって映画化。2015年秋に「タクフェス第3弾」として上演した際には、実際に知的障がいのある女優、Moeka(町田萌香)を起用したことも話題となり、再再演となる今回も出演することが決まっている。
自立支援のためのグループホームを舞台に、知的障がい者とその家族の日常、地域の人々との交わりを通し、現実にあるさなざなな問題を浮き彫りにした本作は、社会に対する問題提起そのものでありながら、全体をコミカルなトーンで描いたエンターテインメント作品。単なる社会派ドラマの枠を超え、観る者を笑いと涙の感動へと誘う。本当にあった出来事を元にした『優しくも切ない物語』を描いていく。
【あらすじ】
天使のように純真なハートをもつマコはなぜ・・・。
知的障がい者たちの自立支援のためのグループホーム『ひまわり荘』では、カラダは大人、心は純真な子供のままの人たちが、みんなで楽しく暮らしている。そんなホームにかつて大ヒット作品を1度だけ世に送り出した、漫画家の愛情いっぽんが娘のマコを連れて住み込みで働くことに・・・。
ひまわり荘の住人となった30歳のマコの心は純真な子供のまま。そんなマコの心の扉をあけたのは、ひときわ明るく元気なうーやんだった。
惹かれあった2人は、マコの誕生日であるクリスマスの日に”結婚しよう”と指きりを交わす。
そして約束の日、うーやんはひまわり荘の仲間と一緒にマコがやって来るのを待つが・・・。
作・演出・出演の宅間孝行は、「五年に一度は発信していくべき芝居だと自負しております今作『くちづけ』。僕自身、年齢も年齢なので最後のうーやんになるかと思います。是非、その姿を劇場で見届けて頂けたら」とメッセージを送り、「そういう意味ではこのメンバーで『くちづけ』の決定版をお届けしたい。こんな状況下では中々ご来場にも不安を抱くと思います。なので、来て頂くからには細心の注意と、万全の態勢でお待ちしております。みんな、苦しい時期だと思います。踏ん張りどころだと思います。何とか乗り越えていく上での心の栄養になればと思ってます」と意気込みを語った。
また、全出演者の解禁と共に男の子と女の子がそっとくちづけする温かいイラストが描かれた公演ビジュアル第一弾も解禁。本イラストは、婚活サバイバル番組「THE BACHELOR JAPAN season2」の覇者であり、イラストレーターとして活躍する倉田が手掛けており、倉田は本作にて演技に初挑戦するという。
◆公演情報
タクフェス第8弾『くちづけ』
【埼玉公演】2020年10月16日(金) 飯能市市民会館(プレビュー公演)
【愛知公演】2020年10月23日(金)~25日(日) 刈谷市総合文化センターアイリス 大ホール
【東京公演】2020年10月29日(木)~11月8日(日) サンシャイン劇場
【大阪公演】2020年11月25日(水)~29日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【作・演出】宅間孝行
【出演】
愛情いっぽん役:金田明夫
阿波野マコ役:小島藤子
国村はるか役:松田るか
夏目ちゃん役:岸田タツヤ
宇都宮智子役:倉田茉美
酒巻くん役:松村龍之介
島ちん役:若林元太
みなみ役:はるはる
頼さん役:北代祐太
ちーちゃん役:Moeka
袴田さん役:柴田理恵
国村真理子役:かとうかず子
国村先生役:斉木しげる
うーやん役:宅間孝行
【公式サイト】 http://takufes.jp/
【公式Twitter】@TAKU_FES_JAPAN