宮沢りえが破滅へと突き進む“社交界の華”に『アンナ・カレーニナ』英演出家が新解釈で戯曲化

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2020年8月から9月にかけて東京と京都でDISCOVER WORLD THEATRE vol.8『アンナ・カレーニナ』の上演が決定した。本作は、激動の19世紀後半のロシア貴族社会の人間模様を描いたトルストイの名作を、イギリスの演出家フィリップ・ブリーンが新解釈で戯曲化し、演出する作品。破滅の道へと突き進んでいくアンナ役は、宮沢りえが演じる。

社交界の華アンナ、若き青年将校ヴロンスキー、著名な政府高官でアンナの夫カレーニンの三角関係を中心に描かれることが多い本作だが、今回のブリーン版では、破滅に向かうアンナの「愛」と、未来への希望を感じさせるアンナの兄の友人リョーヴィンと兄の妻の妹キティの「純愛」とを対照的に描くという。

宮沢とブリーンがタッグを組むのはこれが初めて。2018年に第25回読売演劇大賞の大賞および最優秀女優賞を受賞するなどますます女優として磨きのかかる宮沢を、ブリーンはどのように“初めての恋”に燃え上がり破滅の道へと突き進んでいくアンナに仕上げるか、注目だ。

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そして、恋には不器用ながら真実の愛を手に入れるリョーヴィン役は宮沢氷魚、アンナと道ならぬ恋に堕ちる自信に満ち溢れる若き美青年将校ヴロンスキーは白洲迅に決定。

リョーヴィンの求婚に応えるキティ役を川島海荷、夫の浮気癖に悩まされるも家族を愛するドリー役を大空ゆうひ、アンナの兄オブロンスキー役を吹越満、アンナの夫で著名な政府高官カレーニン役を段田安則が演じる。

【あらすじ】
19 世紀ロシア。
美しく魅惑的な社交界の華アンナ・カレーニナは、著名な政府高官の夫カレーニンと一人息子と共にサンクトペテルブルクに暮らしていた。
ある日、モスクワを訪れたアンナは、若き青年将校ヴロンスキー伯爵と出会う。
一目で惹かれ合う二人。
熱烈なヴロンスキーからのアプローチを拒絶し続けるアンナだったが、自分の心を偽ることができず、ついにヴロンスキーと恋に堕ちる。
カレーニンは妻アンナの気持ちと行動を知りつつ、体面を保つために妻に忠告するにとどめていたが、当然心中穏やかではいられない。
そんな夫にアンナは、堂々と「ヴロンスキーを愛している」と告げるのだった。
若くして結婚したアンナにとって、それは“初めての恋”にほかならなかったのだ。
カレーニンとの離婚が成立しないまま、アンナはヴロンスキーとの間に娘をもうけ、一緒に暮らし始める。
だが社交界の掟を破ったアンナに周囲が注ぐ視線は、当然冷たい。
ヴロンスキーとの愛に全てを捧げる覚悟を決めていたアンナだったが、次第に精神的にも追い詰められていく。
一方、アンナの兄オブロンスキーは、自身の浮気が原因で妻ドリーとの夫婦仲が危機に瀕していたが、アンナの取りなしでどうにか事なきを得ていた。
オブロンスキーの若き友人リョーヴィンはドリーの妹キティに一度求婚するも、ヴロンスキーに夢中だったキティにあえなく振られ、田舎で農地経営に精を出していた。
キティもまたヴロンスキーへの淡い恋心を踏みにじられ、愛を信じられなくなっていたが、勇気を出したリョーヴィンからの二度目のプロポーズを受け入れる。
リョーヴィンとキティは真実の愛を手に入れ、地に足の着いた暮らしを始めるのだった。
不安定なアンナを支えるヴロンスキーには、母が勧める縁談が持ち上がっていた。
疑心暗鬼にかられたアンナは朦朧と街をさまよい、自ら列車の前に身を投げる──。

DISCOVER WORLD THEATRE vol.8『アンナ・カレーニナ』は、以下の日程で上演される。チケットは、東京公演が5月31日(日)10:00から、京都公演が7月5日(日)10:00より一般発売開始。

【東京公演】8月7日(金)~9月3日(木) Bunkamuraシアターコクーン
【京都公演】9月10日(木)~9月13日(日) 京都劇場

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