2020年5月より加藤健一と佐藤B作のW主演による『サンシャイン・ボーイズ』が上演されるが、このほど二人からコメントが到着した。
本作は、アメリカの劇作家のニール・サイモンによる、笑えて心温まるウェルメイド・コメディ。出演者は加藤と佐藤のほか佐川和正(文学座)、田中利花、照屋実、加藤義宗、韓佑華らが名を連ねている。
◆加藤健一
――『サンシャイン・ボーイズ』を選んだ理由は?
加藤健一事務所創立40周年、加藤健一役者人生50周年を迎えた今年、何か思い出に残るような、そして記念に残るような公演にしたいと考えていました。また、同じ役者の道をずっと走り続けている佐藤B作さんとは、これまで共演したことがなく、この機会に何かB作さんと演じられる作品が無いかと探した時、この名作を思い出し、ぜひ一緒にやりたいと上演を決めました。
――お客様へ向けて一言
同い年の私とB作さんは、もう古希を迎えました。『サンシャイン・ボーイズ』で演じる役も、私達と同じくらいの年齢のヴォードヴィリアンです。非常に仲が悪い二人のため、喧嘩ばっかりしていますが、それがお客さまの笑いに変わっていきます。40周年、そして50周年の感謝の思いを込めて演じます。
――佐藤B作さんへメッセージ
B作さん、なぜこんなに長い間、一緒に芝居をやらなかったのでしょうね。自分でも不思議なくらいです。
B作さんが先日出演されていた二人芝居も客席から観ていましたが、非常に感動しました。今回は二人芝居ではありませんが、私とB作さんの二人で演じるシーンが多くあります。B作さんと舞台上で喧嘩ができること、とても楽しみにしています。
◆佐藤B作
――『サンシャイン・ボーイズ』の見どころ、好きなシーンは?
加藤さんと僕は、会えばいがみ合う年老いた元芸人の男二人の役ですが、普段は目も合わせないような二人のため、コントの練習をしようとすると、最初の一言から喧嘩が始まってしまいます。この喧嘩がどこまでエスカレートするのかが、一番の見どころではないでしょうか。
――一番好きなシーン
僕が一番好きなシーンは、最後にアル(佐藤B作) がウィリー(加藤健一)の部屋に謝りに行く場面です。ウィリーが体調を崩したと聞き、アルは少し責任を感じて謝りに行くのでしょうけれど、これまで散々喧嘩していたのに優しくなれるという、人間のもっている情念を出せるところが、僕の好きなところです。大人が楽しめる喜劇になると思いますので、ぜひ皆さん劇場へ足を運んでください。
――加藤健一さんへメッセージ
加藤さんと初めてお芝居をします。加藤さんは一人でどんどん企画をして上演されていますね。噂では、地方公演に行くときは戯曲を何本も持参して、合間でお読みになるという、演劇どっぷりの生き方をされているそうです。その生き方の潔さ、演劇との距離の持ち方を尊敬しています。加藤さんがどうお芝居をして、僕がそこにどう絡んでいき、そこで得られる“ときめき感” が何よりも楽しみです。
【あらすじ】
元はヴォードヴィルの大スターコンビであったウィリー・クラーク(加藤健一)は、ひとりとなった今でも役者としての自分は終わっていないと必死にもがくものの、なにもかもが上手くいかず仕事にありつけない。ある日、突然TV出演の大仕事が舞い込んできたが、その条件は元相棒アル・ルイス(佐藤B作)との“サンシャイン・ボーイズ”による往年の名作コントだと聞いて出演拒否の一点張り!
喜劇の黄金時代が生んだ史上最高のコンビとまで言われたルイス&クラーク、11年ぶりの名コンビ復活となるのか!?ラストショーの最後に待ち受けるふたりの運命は・・・?
『サンシャイン・ボーイズ』は5月6日(水・振休)から5月17日(日)まで東京・本多劇場にて上演される。