2020年11月から東京・TBS赤坂ACTシアター、12月から大阪・梅田芸術劇場でミュージカル『NINE』が上演されることが決まった。主演・城田優、演出・藤田俊太郎の初タッグで、創作へのスランプに迷走する映画監督と彼を取り巻くさまざまな女性たちとの“愛の物語”の描き出していく。
本作はイタリア映画界の名匠と名高いフェデリコ・フェリーニの自伝的作品「8 1/2(はっかにぶんのいち)」を原作に、アーサー・コピット(脚本)、モーリー・イェストン(作詞/作曲)といったブロードウェイの巨匠たちにより生み出されたミュージカル。1982年の初演当時のトニー賞にて10部門のノミネートを達成し、作品賞をはじめ、作詞・作曲賞、助演女優賞、衣裳デザイン賞、演出賞と計5部門で最優秀賞を獲得。ブロードウェイの再演ではグイド役をアントニオ・バンデラスが主演したことでも話題になった。また、ロブ・マーシャル監督のもとダニエル・デイ=ルイス主演で映画化もされている。
そして今回、城田主演での上演が決定。フェリーニ自身の投影とも言われる主人公・グイドを演じる城田は「まずは今年の頭に役作りも兼ねてイタリアへ行ってきました。カサノヴァのように女性と浮き名のひとつふたつ・・・とは残念ながらなりませんでしたが(笑)、アントニオ・バンデラスさんが歌う「NINE」の楽曲を聴きながら過ごし、幼少期からグイドの人間性やクリエイティビティを形成した、ラテンの濃密な人間関係のイメージを、少しはつかめたと思いますので、あとはグイドを取り巻く素敵な女性を演じられる女優さんたちの力をお借りして、魅力的なグイド像を創れたらと思います」と気合十分の様子。
昨年オフ・ウエストエンドのミュージカル『VIOLET』でロンドン演出家デビューも果たした、常に斬新なアプローチを続ける気鋭の演出家・藤田と共に“愛の物語”を魅力たっぷりに紡いでいく。
以下、城田のコメント全文を紹介。
◆城田優
私が演じるグイドは、スランプに陥り悩みを抱える映画監督であり、女性たちに囲まれるイタリアの色男です。まずは今年の頭に役作りも兼ねてイタリアへ行ってきました。カサノヴァのように女性と浮き名のひとつふたつ・・・とは残念ながらなりませんでしたが(笑)、アントニオ・バンデラスさんが歌う、『NINE』の楽曲を聴きながら過ごし、幼少期からグイドの人間性やクリエイティビティを形成した、ラテンの濃密な人間関係のイメージを、少しはつかめたと思いますので、あとはグイドを取り巻く素敵な女性を演じられる女優さんたちの力をお借りして、魅力的なグイド像を創れたらと思います。
昨年、長年の目標の一つでもあったグランドミュージカル『ファントム』の演出を通して、作品作りを経験させて頂いた事で、グイドのモノ創りでの迷いや挫折に、より共感出来るようになりました。主人公の、人生自体を模索する苦しみと喜びを、リアリティをもって体現したいです。
今回、演出の藤田俊太郎さんとは初めてお仕事をさせて頂きますが、今まで拝見してきた作品は、役者に寄り添い丁寧に創られた舞台という印象が深く、ご一緒させて頂く事をとても楽しみにしています。昨年は芸能活動20周年、今年は新たな1年を踏み出す年です。ミュージカル『NINE』を通して、藤田俊太郎さんに新たな城田優の魅力を引き出して頂けたらうれしいです。
◆公演情報
ミュージカル『ナイン』
【東京公演】2020年11月 TBS赤坂ACTシアター
【大阪公演】2020年12月 梅田芸術劇場メインホール
【脚本】アーサー・コピット
【作詞・作曲】モーリー・イェストン
【演出】藤田俊太郎
【出演】城田優ほか
【公式サイト】https://www.umegei.com/nine2020/
【公式Twitter】@nine_2020_