俳優・荒木宏文のフォトブック「History」が、2020年1月27日(月)に発売された。これを記念し、1月31日(金)には東京・書泉ブックセンター(秋葉原)にてイベントを開催。イベント前には記者会見が行われた。
ミュージカル『刀剣乱舞』のにっかり青江役、舞台『幽☆遊☆白書』のコエンマ役、そして舞台『ヒプノシスマイク‐Division Rap Battle‐』Rule the Stage‐track.2‐では伊弉冉一二三役の出演も控えるなど、数々の2.5次元舞台で活躍する荒木。本書は、荒木のデビュー15周年プロジェクトの一環として発売されたもので、バースデーイベント、鈴木裕樹と共に出演するバラエティ番組「ズキ☆アラ」の放送に続き、荒木自らがプロデュースした1冊となっている。
衣装はすべて自身でスタイリング。ロケパートにも、スタジオ撮影パートにも、荒木自身の様々なアイディアが散りばめられているほか、松岡充や瀬戸康史、崎山つばさといったゆかりのある人物たちとの対談もたっぷり収録されている。
フォトブックの出来について「構成から自分で考えて進めていたので、イメージ通りの形に出来上がりました」と笑顔で語った荒木。中でも、掲載されている写真は「想像以上になりましたし、イメージしていたいよりも世界観が色濃くはっきりして、深みのあるショットにしていただきました」と満足そうな様子を見せた。
お気に入りのカットには赤のトップスに黒のデニムを履いた一連の写真。「(本書の撮影を担当した)MARCOさんは『撮り始めます』と言う前や、その場に入った時からシャッターを切り始める方なので、いつの間にか撮られていると言うことがあるんです。(このカットも)シャッター音で撮られていることに気づいてからポーズをとるまで一連をそのまま使ったので、表情により深みが出たかなと思います」とその理由を挙げた。
さらに、15周年プロジェクトの第3弾として、フォトブックを選んだ理由について聞かれると「2Dのエンターテインメント、1枚の紙で表現されるエンターテインメントを提示したかったんです」と話す。それを表現するための試みとして、これまで荒木が演じてきた歌劇『明治東京恋伽』やミュージカル『刀剣乱舞』、舞台『ACCA13区監察課』のキャラクターイラストを手がけたイラストレーター・漫画家たちが“荒木宏文”を描く、2次元でのコラボレーションも収録されている。
荒木は自身を描いてもらったイラストに「嬉しかったです」と喜びの一言。そして「今後、2.5次元作品に今後、出演し続ける上でも、『イラストならこう表現するんだ』『こういうシルエット、ポージングになるんだ』という課題を見つけられたました。今の僕に足りないものを感じました」と役者ならではの視点から思いを語った。
改めて、15年の歴史と現在の自分について「マネージャーとファンのおかげ」と振り返った荒木。「昔ながらの“親衛隊”という言葉が似合うくらい、僕を支えてくださっている方ばかりだと思います」と感謝を寄せ、「荒木宏文としての2D作品を作り上げました。写真、イラストという点で気に入ってもらえるページが見つかれば嬉しいです。対談ページでは親睦の深い相手を選んだことによって、インタビューでも話しにくいことなどもいっぱい話しているので、読んでいただけたら僕のことをより理解してもらえる、知らない一面をさらに知っていただけると思います。隅々まで読んでいただけると嬉しいです」とメッセージを贈った。
(取材・文・撮影/嶋田真己)