『青木さん家の奥さん』でなにわ男子&Aぇ! groupが即興芝居!演出の横山裕「自信を持ってがんばれよ」

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2020年1月22日(水)に東京・東京グローブ座にて横山裕が演出する舞台『青木さん家の奥さん』が開幕した。初日前には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、「なにわ男子」の大橋和也と藤原丈一郎、「Aぇ!group」の末澤誠也、草間リチャード敬太が登壇した。

本作は、設定だけが決められていて、あとはすべて役者たちのアドリブで構成される即興芝居。過去には、2002年1月バラエティ番組「少年タイヤ」内にて大野智・相葉雅紀・櫻井翔が、翌月2月には舞台上演にて同じく大野・横山が挑んでおり、1990年の初演以降、様々なユニットで繰り返し上演されてきた。

今回は、横山演出のもと、「なにわ男子」の大橋と藤原、「Aぇ!group」の末澤・草間という、関西ジャニーズJr.で人気を誇る2つのユニットの演技者たちが、酒屋を舞台に、配達を巡って巻き起こる店員たちのドタバタ劇に挑む。

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会見では、本作の見どころについて、末澤が「アドリブがほとんどなので、そこを僕らも楽しみながら、見ている人たちにもどこからがアドリブで、どこから台詞なのかというところを楽しんでほしいです」とコメント。

アドリブ満載の作品だけに台本についても苦労したようで、藤原は「台本の半分ぐらいが『○×△※』みたいに書いてあって、どうしたらいいの?というように難しかったです」と明かすと、「稽古では、横山くんがこんな感じでやったほうがいいよと、大野くんと18年前に共演していた時のことを思い出しながら演出されていました」と振り返った。

また、演出の横山からは初日コメントとして次のような言葉が寄せられた。「2002年に大野智主演の『青木さん家の奥さん』に出演させていただき、今回は“演出”という形で18年ぶりにこの舞台に関わることができ、感慨深い気持ちでいっぱいです。これからの成長を期待している関西ジャニーズJr.の4人をどう魅せるか、どう個性を活かせるか、まだ見たことない彼らの顔をどうやったら引き出せるか・・・とずっと考えてきました。観に来てくださるお客様には、どこが台本で、どこからがアドリブなのかを見極めながら、未来ある4人の若者の才能をぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。P.S. 本当に稽古時間が短かったです」。

4人は、その横山がゲネプロを4人には秘密で観ていたことを伝えられると、驚きの表情を見せ、藤原が「ゲネプロ直前に電話で横山くんと話して、昨日に通し稽古をしたので、その時に言えなかったアドバイスしてもらい、最後に『お前ら、自信を持ってがんばれよ』と言ってもらいました」とエピソードを披露。

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横山との稽古では、いろいろと台本から変更があったことについて、末澤は「オチも昨日の夜に変わって、今日の朝に稽古でもう一回やり直したんです」と打ち明けた。また、大橋が「初日前日に、横山くんからお年玉をもらいました」と話すと、全員から「無理矢理にせびってたよね」とツッコミを受けて、思わずタジタジになる一幕も。

年末年始にツアーやLIVEで多忙だった4人は、横山からの初日コメントにもあったように稽古時間が短かったそうで、藤原は「横山くんも47都道府県ツアーをやっていて、それが終わってから来ていただいて稽古もやっていたので、ほんまにありがたかったですね」と感謝を述べた。

個性豊かな4人のキャラクターが登場する本作。特に草間が演じる店員の民族衣裳に対して、藤原が「最初はヤバかったけど、だいぶ見慣れた」とコメントすると、草間は「見慣れてないやろ!舞台上で見て、笑っている時あるやろ!」とツッコミ。さらに、草間は役作りとして「今日のためにすね毛をブリーチしてきました!」と美脚を披露し、会場の笑いを誘っていた。イケメンホスト風の末澤も、役柄について「普段は全然違いますけど、横山君の中では僕はこういうイメージがあるみたいです(笑)」と語った。

本作では、“青木さん家の奥さん”に対して店員たちが妄想を膨らましながらストーリーが展開する。登壇者たちから、妄想がヤバいと言われた藤原は「想像力が豊でいろいろ考えちゃうんですよ。頭の中でいろいろとネタ作りをしているんです」と言い訳しながらも「でも、雑誌のインタビューとかで、よく“デートに行きたいところ”みたいな質問だと盛り上がりますよね(笑)。それをこの舞台にも活かしました」と役作りとして説明した。

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また、舞台初日となる22日は「SixTONES」と「Snow Man」がジャニーズ史上初の2グループ同時CDデビューを果たした日ということで、大橋は「デビューおめどうございます! 僕たちも皆さんを追い抜けるように精いっぱいがんばります!!」と祝福の言葉を贈り、刺激を受けたという末澤は「同世代でもありますし、そこは僕たちも負けずにがんばります」と意気込んだ。藤原も「正直、ちょっと悔しい気持ちもありますけど、僕らにはこの舞台もあるので、ジャニーズが盛り上がっているという意味も込めて、今日は良い日になると思います」と喜びを露わにした。

最後に、大橋が「精いっぱいアドリブで、僕たちの仲の良い雰囲気も見てもらいつつ・・・、僕たちの演技も見てもらいつつ・・・、あとはアドリブと台詞のどちらかが分からないところも見てもらいつつ・・・、がんばりますので、皆さん応援よろしくお願いいたします!」とアップアップ状態でコメントすると、藤原が「もうグダグダやで」、末澤が「ようゲネプロできたな」、草間が「これを聞いたら不安しかない(笑)」と大橋に連続でツッコミを入れると会場は爆笑に包まれた。

何が起こるかは幕が開くまで誰にも分らない、何でもありで緊張の連続の舞台。アドリブで無茶ぶりされる内容にどのように対応しようか舞台上で必死に考える表情が見られるのも即興劇ならでは。囲み会見でもドタバタ感満載で笑いを巻き起こしていた4人たちが織りなす抱腹絶倒の物語をぜひ劇場で楽しんでほしい。

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舞台『青木さん家の奥さん』は、以下の日程で上演。上演時間は、80分(休憩なし)を予定。

【東京公演】1月22日(水)~2月2日(日) 東京グローブ座
【大阪公演】2月13日(木)~2月19日(水) サンケイホールブリーゼ

【詳細】https://www.tglobe.net/lineup/aokisanchi.html

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

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この記事を書いた人

演劇、海外ドラマ、映画、音楽などをマルチに扱うエンタメライター。エンタステージ立ち上げからライターとして参加し、小劇場から大劇場のストレートプレイにミュージカル、2.5次元、海外戯曲など幅広いジャンルにおいて演劇作品の魅力を日々お伝えしています!

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