映画監督・林海象が演出手掛ける舞台『かげぜん』に大林宣彦がエール

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オフィスREN・プロデュース『かげぜん』が、2020年1月22日(水)に開幕する。本作は、終戦間際の時代を背景に、戦争の虚しさや人々のつながりを描いた作品で、2010年に初演。今回の上演では、映画監督の林海象が演出する。

出演者には、W主演を務める上遠野太洸、相楽伊織のほか、八神蓮、増澤、桜岡あつこ、椎名茸ノ介、織田あいか、梶野稔、佐藤みきと、斉藤とも子が名を連ねている。

林が演出を手掛けるということで、同じく映画監督の大林宣彦から応援メッセージが届いた。

◆大林宣彦
映画青年と思っていた海象くんが今回舞台演出に挑戦すると聞き、しかも美術はうちの美術監督の竹ちゃん夫婦がやるということ、とても期待しています。
戦後だと思っていたら、中高生が「自分たちは戦前世代だ」と言いはじめました。戦争の空気を感じられる今だからこそ、僕たち表現者は「戦争などいらない」ということをきちんと伝えていかなければなりません。海象くんがこの作品を選んだということも感慨深いです。本番を楽しみにしています。

【あらすじ】
終戦間際の混乱期。詐欺師の神代大吾は「目が見えず一人暮らしの造船王の未亡人」の「孫」になりすます話を持ち掛けられる。孫の証拠である“嫁から未亡人への手紙”を手に入れた詐欺仲間から「年の頃もちょうどいいし、口もうまいし」と唆され、話に乗る大吾。

小野田みつは、小野田造船を一代で築いた夫が他界後、小さな家へ引っ越した。目を患い見えなくなった後も、住み慣れた家で淡々と暮らす日々。そこへ孫の正二が来ることになったのだが、やってきたのは正二のふりをした大吾。話の噛み合わないところを持ち前の二枚舌で乗り切り、何とか正二として家に入り込むことに成功する。

一方、詐欺仲間の酒場はガサ入れに合う。そこで、刑事の宮下は大吾の名前を聞く。その行き先を執念深く追い始める宮下。彼には、体の弱い妹・時枝がいたが、詐欺師に騙され財産を失っていた。

大吾は小野田家に入り込んだものの、みつに振り回される日々。どこに金を隠しているのか、探ってもいっこうに見つからない。みつは、今度は嫁を世話すると言い出した。相手は正二の父の戦友・泰三の娘・たえ。いよいよ本気で逃げ出そうとする大吾の前に、たえを道案内してきた宮下があらわれる――。

REN・プロデュース『かげぜん』は、以下の日程で上演。

【東京公演】1月22日(水)~1月26日(日) 紀伊國屋ホール
【兵庫公演】1月29日(水) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

【公式サイト】http://www.o-ren.com/kagezen/index.html

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