英国の上質な演劇を、日本の映画館で楽しむ上映企画『ナショナル・シアター・ライブ2020』の開催が決定した。本企画は日本では2014年に始まり、5年間で39作品を上映されてきた。今回は2020年2月から7月にかけて『リーマン・トリロジー』『フリーバッグ』『スモール・アイランド』『夏の夜の夢』『プレゼント・ラフター』の5本が公開される。
公開される5作品の詳細は以下の通り。
『リーマン・トリロジー』(2020年2月14日[金]公開)
【原題】THE LEHMAN TRILOGY
【作】ステファノ・マッシーニ
【翻案】ベン・パワー
【演出】サム・メンデス
【主演】アダム・ゴドリー、サイモン・ラッセル・ビール、ベン・マイルズ
【上演劇場】ピカデリー劇場(ロンドン)
【上映時間】210分(休憩含む)
【ポイント】
世界的な投資家リーマン一家が米国に移住した1844年から2008年のリーマン・ショックが起こるまでの3世代にわたる栄光と衰退を描く舞台で、ナショナル・シアター上演時にはチケット完売を記録した注目作。主演の3人が約3時間にわたり、150年以上にわたるリーマン家の歴史を演じ切る。2020年3月7日からはブロードウェイ公演も予定されている。
『フリーバッグ』(2020年3月13日[金])
【原題】FLEABAG
【作】フィービー・ウォーラー=ブリッジ
【演出】ヴィッキー・ジョーンズ
【主演】フィービー・ウォーラー=ブリッジ
【上演劇場】ウィンダムズ劇場(ロンドン)
【上映時間】80分(休憩なし)
【ポイント】
アマゾンで配信中のドラマ「フリーバッグ」の元になった舞台。ドラマは2019年テレビ批評家協会賞でプログラム・オブ・ザ・イヤーを含む3部門を受賞し、同年エミー賞では11部門にノミネートされた。イギリスでは主演の衣裳や小物の検索率が34~38%増加し、その人気は“フリーバッグ・エフェクト”とも呼ばれた。ドラマで知名度が上がった舞台版の映像上映は、日本のNTLiveファンからも期待の声がとても多かった。皮肉屋で常識外れのシングル女性を主人公にした、心に深く刺さるドラマ。
『スモール・アイランド』(2020年4月17日[金])
【原題】SMALL ISLAND
【作】アンドレア・レヴィ(オレンジ賞受賞作)
【翻案】ヘレン・エドムンドソン
【演出】ルーファス・ノリス
【主演】リア・ハーヴェイ、エイズリング・ロフタス、ガーシュウィン・ユースタシュ・ジュニア
【上演劇場】ナショナル・シアターオリヴィエ劇場(ロンドン)
【上映時間】190分(休憩含む)
【ポイント】
時は第二次世界大戦から1948年。夢を抱いてジャマイカから英国へと旅立つホーテンス、弁護士を夢見るギルバート、リンカンシャーのしがらみから逃れたい英国人クイニーの3人の物語が交差するドラマ。
『夏の夜の夢』(2020年6月12日[金])
【原題】AMIDSUMMER NIGHT’S DREAM
【作】ウィリアム・シェイクスピア
【演出】ニコラス・ハイトナー
【主演】オリヴァー・クリス、グェンドリン・クリスティー、デヴィッド・ムースト
【上演劇場】ブリッジ・シアター(ロンドン)
【上映時間】190分(休憩含む)
【ポイント】
幻想的な月夜の晩、妖精の森で繰り広げられる真夏の一夜の恋騒動を描いた、シェイクスピアの傑作喜劇。大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で人気を博した女優グェンドリン・クリスティーがヒポリタ/ティターニア役を好演!
2018シーズンの『ジュリアス・シーザー』に続き、ニコラス・ハイトナーによる観客参加型の演出でも話題に。演劇批評家からも高評価が続出した。
『プレゼント・ラフター』(2020年7月10日[金])
【原題】PRESENT LAUGHTER
【作】ノエル・カワード
【演出】マシュー・ウォーチャス
【主演】アンドリュー・スコット
【上演劇場】オールド・ヴィック劇場(ロンドン)
【上映時間】180分(休憩含む)
【ポイント】
スター俳優ギャリー・エッセンダインが海外ツアーに出かける準備をしていたところ、個性的な面々の訪問を受け、彼の生活はハチャメチャに――。現代の名声・欲望・孤独を見事に投影した作品に仕上がっている。主演は、ドラマ「SHERLOCK」のジム・モリアーティ役など映像分野でもおなじみのアンドリュー・スコット。
【公開館】
<東京>
TOHOシネマズ日本橋
シネ・リーブル池袋
<神奈川>
TOHOシネマズ川崎
<大阪>
大阪ステーションシティシネマ
<名古屋>
TOHOシネマズ赤池
<福岡>
中洲大洋劇場
【NTLive日本公式HP】http://www.ntlive.jp
【NTLiveイギリス公式HP】http://ntlive.nationaltheatre.org.uk