2019年12月9日(月)都内にて、丸美屋食品ミュージカル『アニー』の製作発表会が行われた。アニー役に抜擢された德山しずく・荒井美虹(Wキャスト)に加え、大人メインキャストよりウォーバックス役の藤本隆宏、ハニガン役のマルシア、グレース役の蒼乃夕妃、ルースター役の栗山航、リリー役の河西智美、演出を手掛ける山田和也、初代演出家・篠﨑光正が登壇した。
製作発表では、4回目の出演となる藤本が「毎回違う子どもたちやお客様の反応を感じながら、新鮮な気持ちで演じさせてもらっています」と、マルシアが「2017年は100ボルトでしたが、1000ボルトで、やっていきたいです」とコメント。
「あっという間に過ぎて、楽しさだけが残っていたので、今回も参加できて嬉しいです」と話すのは、2019年公演で初めて参加した蒼乃。今作で初参加の栗山は「僕らしいルースターを築き上げられたらと思います。オリンピックに負けないくらい、『アニー』を盛り上げます」と、河西は「少女役を演じることが多かったので、新たな自分に出会えるのではないかと思います」と意気込みを語った。
続いて、アニー役・荒井が「いつ誰に見られているかわからないので、言葉遣いや行動に気をつけています!」と発言すると、会場からは笑いが。どんなアニーを目指したいかと聞かれた徳山は「演技でアニーの気持ちを伝えたいです」と気合いを見せた。
最後に、山田が「演出を担当して4年目になるのですが、成熟しているのに新鮮な『アニー』になると思っています」と締めた。
それぞれが挨拶を終えたあとはゲストの初代演出家・篠﨑光正が入場。映像でこれまでの『アニー』を振り返った。
「当時は男の子が元気になってほしいという願いを込めたCMが駆け巡っていた一方で、女の子は元気がなく、おしとやかだったんです。なので、女の子がもっと活躍する時代を築き上げたくて、この演目を選びました」と篠﨑。続けて「心をつくる仕事ですから、稽古期間を大切にしていただければ、来年はもっと素晴らしいものになると思います」とエールを送った。
製作発表後の囲み会見では、出演者が登場。
製作発表を終えた感想について、荒井・徳山は「楽しかったです」と満面の笑みを浮かべた。前回出演した際の思い出を聞かれたマルシアは「全身がマラソンをやっているような感覚でした」と回答。蒼乃は「大人がしっかりしないと、と責任を感じたのを覚えています」と振り返った。
会見では「大富豪を演じる藤本さんに何かごちそうしてもらいたいです」と言う栗山に「ずる賢いなあ!」と藤本が笑いながら返したり、河西が「私はリリーのようにずる賢いところがないので〜」と話し、会場の笑いを誘ったりする一幕もあった。
丸美屋食品ミュージカル『アニー』は東京・新国立劇場にて2020年4月25日(土)から5月11日(月)まで上演。8月からは大阪・群馬・名古屋・富山にて地方公演も予定している。
(取材・文・撮影/高城つかさ)