2019年11月9日(土)18:00からWOWOWで、7月から8月にかけて上演された満島ひかり、坂口健太郎ら出演の舞台『お気に召すまま』が放送される。満島演じるロザリンドと坂口演じるオーランドを中心に、さまざまな恋模様が描き出していく本作の演出は、2010年に『おそるべき親たち』で文化庁芸術祭演劇部門大賞ほか各賞を受賞した熊林弘高が担当。満島、坂口の他、満島真之介、温水洋一、萩原利久、碓井将大、中村蒼、中嶋朋子らが出演している。
満島ひかりは「ゲネプロ合わせて33回あったんです。一公演ずつ今までの自分にさよならしていく感じで、やっていました。なんだか何も残ってないです。終わって次の日に、『あれ昨日まで何してたんだっけ』と思うくらい、作品がちゃんと最後で終わっていました。もちろん、もっと出来ることはあったなぁとか思うことはありますが、でも、あの日あの場所で出来ることは全てやったという感じはあります」と公演を振り返る。
そして、「私もすべての作品を観ていないので何も言えないですけど、日本でずっと上演されてきたシェイクスピア作品とはまた一味違うような翻訳が出来て、それを役者たち自身も混乱しながら、全力で舞台の上に立っていて、かなりフィジカルが大事な舞台でした」と語り、「演劇の固定概念を外して、お気に召すままに観て頂けたら宜しいかなと思います」とメッセージを送った。
また、坂口は芝居を作り上げていく中で満島と話し合ったことを振り返り「もし『お気に召すまま』を知らない人が初見で作品を観た時に、何を伝えたくてこんな表現をしているというのが、もしかしたら伝わらないかもしれないよねという話になって」と語り、「だから僕らはやっているから分かるけど、知らない人にもこういうことなのかもしれないって欠片でも分かるように、セリフのやりとりだったり、体の使い方だったりを話し合いました」と明かした。
【あらすじ】
ひと目会って激しい恋に落ちる青年オーランド(坂口)と旧公爵の娘ロザリンド(満島)。しかし父が旧公爵(山路和弘)に仕えていたオーランドはフレデリック公爵(山路和弘・2役)の不興を買い、さらに弟を疎む兄オリバー(満島真之介)から命を狙われアーデンの森へ逃れる。そしてロザリンドもついに追放の憂き目に遭い、公爵の娘シーリア(中嶋朋子)らを伴って森へと向かう。
森では、かつて追放された旧公爵たちがしがらみがない自由な暮らしを謳歌していた。旅の危険を避けるため男装し男のフリをしていたロザリンドは、オーランドと出会い、恋の相談を受ける流れで「自分をロザリンドだと思って口説いてごらん」と言い放つ。2人の倒錯した恋愛ごっこは次第にエスカレートしていく。一方、オーランドを追って来たオリバーは、シーリアと出会ってたちまち恋に落ちる。森で本能が解放された人々の乱れ咲く恋が最後に行き着く果ては?
◆番組情報
『お気に召すまま』満島ひかり×坂口健太郎
2019年11月9日(土)18:00 WOWOWライブにて放送
(C)WOWOW