2019年9月4日(水)に東京・赤坂RED/THEATERにて舞台『トリスケリオンの靴音』が開幕した。本作は、2018年に初演された堤泰之(プラチナ・ペーパーズ)の作品。性格もバックグラウンドもまったく異なる3人の登場人物が、一つ屋根の下で過ごす9日間を描く。今回の出演者は、久保田秀敏、糸原舞、曽世海司の3名。
【あらすじ】
とある田舎町。町の活性化をはかるために様々な取り組みが行われていたのだが、その中に、町出身の彫金家見城海山の工房を資料館として公開しようというプロジェクトがあった。海山が亡くなって十数年。担当になった設計事務所職員佐久間はまだ若く、海山のことをよく知らないのだが、資料館の開設のために奔走する。
資料館の管理人を任されたのは、海山の弟子だった男・土門。土門は海山が亡くなった後も毎日生家に通い、掃除をし、花を生けていた。佐久間は土門から海山の破天荒なエピソードをいろいろ聞かされていくうちに、徐々に海山に興味を持ち始める。
資料館のオープンまで1ヶ月を切ったある日。一人の女が現れた。女は海山の娘だと名乗る。女を見た土門は驚く。彼女は海山の失踪した妻と瓜二つだったのだ・・・。
女の出現によって、プロジェクトは思わぬ方向へ。
海山の知られざる過去とは?
偶然出会ってしまった3人を結ぶ運命の糸とは?
その謎を解き明かす鍵となるのは、海山の残した1点のペンダントだった。
そのペンダントにデザインされていたのは三脚巴――すなわち、トリスケリオン。
開幕にあたり、主演の久保田は「初日から多くのお客様にご観劇いただき、無事に幕を開けることができました。ありがとうございます!ひょんなことから見ず知らずの3人が出会い、見えない糸が手繰り寄せられていく。一人でも多くの方にその目撃者となっていただきたいです。赤坂RED/THEATERにてお待ちしております」とコメントを寄せた。
『トリスケリオンの靴音』は、9月16日(月・祝)まで東京・赤坂RED/THEATERにて上演。上演時間は、1時間50分(休憩なし)を予定。
【公式サイト】http://no-4.biz/triskelion2/
(舞台写真/オフィシャル提供)