花總まり&愛希れいか 受け継ぎつつ進化するミュージカル『エリザベート』まもなく開幕

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2000年に東宝版が初演から2015年の大リニューアルを経てさらなる進化を遂げたミュージカル『エリザベート』の2019年シーズンが、6月7日(金)にいよいよ幕を開ける。初日前日には、囲み会見が行われ、花總まりと愛希れいか、井上芳雄、古川雄大、山崎育三郎、成河が登壇した。

本作は、自由を愛し、類なき美貌を誇ったハプスブルク帝国最後の皇后エリザベートと、彼女を愛した黄泉の帝王トートの愛と死の物語。エリザベート役を務めるのは、2015・2016年版から続投する花總と、2018年に宝塚歌劇団の退団公演でもエリザベート役を演じた愛希がWキャストで務める。

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初日を迎える心境を、花總は「緊張感でいっぱいです。長丁場の公演なので、体力を保ちつつ、最後まで一生懸命がんばりたいと思います」と語る。一方の愛希も「緊張している気持ちが大きいですが、今できるすべてをかけて精一杯務めて参りたいと思います」と挨拶した。

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ルドルフ役として2012年より本作に参加し、今回初のトート役に挑む古川も「この作品は4度目ですが、2012年に出演した時以上に緊張しています。でも、その時には感じられなかった楽しみもあるので、楽しみながらトートのことだけを考える期間にしていきたいです」と気を引き締めた。

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皇后暗殺者ルイジ・ルキーニ役の成河は「帝国劇場で3ヶ月はやったことがないので、健康に気をつけてがんばりたい」、同じくルキーニをWキャストで演じる山崎は「もう一度、ゼロから今の自分が感じるものを大事にしようと思い、ルキーニ役に向き合ってきました。そうしたら、また違った景色が生まれました。新しいメンバーも入ってきたので、新鮮な気持ちで役に挑めると思います。これが最後という気持ちで挑みたい」と意気込んだ。

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また、19年前のこの日(6月6日)に本作でミュージカルデビューを飾ったという井上は、「19年も続けられて嬉しい」と感慨深そうに話すと「嬉しくて、カーテンコールで号泣しました。次の日も、その次の日も号泣してしまいました。それくらい幸せだった。夢が叶って嬉しかったです」と当時を振り返った。

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そして、花總は「長く愛されている作品なので、それを受け継ぎつつ、演じるキャストによって作品をもっといろんな“色“に変えることができたらいいなと思ってます。今回もお客様にたくさん愛していただけたらいいなと思います」、愛希は「これだけどんどん進化し続けられる作品はすごいなと感じるので、自分も新しく参加させてもらう中で、どんどん深めて、先に先に行けたらいいなと思います」と改めて本作に想いを寄せた。

また、古川は「期待を裏切らないようにトートを演じられたらと思います」、成河は「今回、(音楽・編曲の)シルヴェスター・リーヴァイさんによって色々な変更が加えられています。僕たちも新鮮な気持ちでクリエイションができたので、見慣れたお客様たちも新しい重厚な世界をお楽しみいただけると思います」とコメント。

最後に、井上は「ウイーンで生まれたユージカルですが、日本独自の進化を遂げていると思います。また新しく期待して観ていただきたいです。それから、20年近くやっている自分からしたら、日本人のスタイルが良くなったなと思います。僕も当時はスタイルがいい方だったんですが、新しい人はどんどん(良くなっている)。その進化も見ていただきたいです」、山崎は「中身がちょっとずつ変わっていっています。こういう常に進化し続けるミュージカルはなかなかないと思います。時代ごとに変化していくのが魅力だと思いますので、そこも注目していただけたら」と見どころをアピールした。

ミュージカル『エリザベート』は、6月7日(金)から8月26日(月)まで東京・帝国劇場にて上演。上演時間は、1幕1時間20分、休憩25分、2幕1時間20分の計3時間5分を予定。

(取材・文・撮影/嶋田真己)

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