舞台『RE:VOLVER』植田圭輔、吉谷光太郎と作り上げた作品に「自信あり」

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2018年10月18日(木)に東京・シアター1010にて、舞台『RE:VOLVER』が開幕した。本作は、舞台『男水!』やミュージカル「ヘタリア」シリーズなどで知られる吉谷光太郎が、約5年ぶりに描き下ろし、作・演出を手掛ける新作舞台。初日前には、公開ゲネプロと囲み会見が行われ、主演の植田圭輔、橋本祥平、山田ジェームス武、櫻井圭登、安西慎太郎が登壇し、意気込みを語った。

5人が演じるのは、巨大な城塞に囲まれた都市「霞宮(カミヤ)」で生まれ育ち、少年期を共にしてきた男たち。主演を務める植田は、まず「「1秒1秒が本気です。当たり前のことですが、そうなれる作品は、そうそう出会えるものではなくて。悩みながら妥協も諦めもせずにやってきた、演出家と演者とのディスカッションが、作品全体に乗っていると思います」と挨拶。

植田が演じるのは、日々盗みを働きながら生きる少年・聖木(スズキ)。役については「感情のままに動く突発型なキャラクターなんですが、(自分の信じる方向に)道を切り開いていくタイプの人間なので、観に来てくれた方々の、悩んでいる背中を押す作品になっていると思います」とコメントした。

舞台『RE:VOLVER』舞台写真_6

聖木の幼馴染で、刑事として再会することになる伊透(イトウ)役の橋本は「このメンバーだからこそ完成した作品だと思っています。願わくば、この作品がアニメ化されるぐらい、熱い芝居をお届けしたいです(笑)」とアピール。また、稽古については「何度も限界を超えましたし、脳みそが破裂しそう!という思いもしました。皆さんの“楽しかった”という声を聞くためにやってきましたので、約2時間、楽しんでいただけたら」と振り返る。

舞台『RE:VOLVER』舞台写真_5

玄汰(クロダ)役の山田は「女性はもちろん、男性も楽しめるような、男らしさとカッコよさが詰め込まれていると思います。夢や仲間っていいなと思ってもらえたら嬉しいです」と、少年心をくすぐるアクションエンターテインメント活劇となっている仕上がりを示唆。壬浦(ミウラ)役の櫻井も「アクションも多い作品なので、お客さんも汗をかくくらい、熱い作品をお届けできればと思います!」と続けた。

舞台『RE:VOLVER』舞台写真_3

「一番の見どころは、吉谷光太郎さんの演出」と提示したのは阿羅来(アラキ)役の安西。「オリジナル作品ということで、いつも以上に磨きがかかっていて、細部までこだわっていています。この作品のお話をいただいた時から、お客様に『吉谷光太郎という演出家を好きになってほしい』と思っていました。“前を向いて生きろ”みたいなこともあると思うんですが、過去をちゃんと自分の中で残しながら生きていくのも悪いことじゃないよね、と感じさせられる作品になっています」と吉谷の魅力を語った。

これに、植田も「普段のイメージとは違う、吉谷さんが知る僕らの一面を引き出してくれました。だから、キャラクター作りの段階から、全員に対しての愛を感じましたし、愛のあるお父さんが作ってくれたものという感じがします。父の日の気分」と加え、「吉谷さんが、稽古中すごく楽しそうだったんです。吉谷さんは、表現に妥協のない人。さっき祥平も言っていましたが、稽古を重ねるたびに変更も増えて、脳みそが破裂しそうになるんです(笑)。でも、仕上がりはいつも、吉谷さんを信じてよかったと思えるので、自信があります!」と、吉谷への厚い信頼をのぞかせた。

このほか、磯貝龍虎、川隅美慎、成松慶彦、山岸拓生、タイソン大屋らが出演。また、本作の主題歌「灰色の街」は、ミュージカル「ヘタリア」シリーズで吉谷演出を受けたROU(菊池卓也)が担当している。

舞台『RE:VOLVER』舞台写真_4

【あらすじ】
巨大な“城塞”に囲まれた都市「霞宮(カミヤ)」。そこはかつて、外国船でやってきた海賊の英雄に与えられた都市国家だった。しかし帝国への独立戦争の敗北によって、市民たちは戦犯扱いとなり、城塞都市はさながら高い壁の監獄と化した。
貧民街に暮らし、日々盗みをしながら生きてきた少年・聖木(スズキ)は、ある時、通りがかった男から盗んだバッグの中に、城塞の設計図を見つける。聖木は、兄と慕う阿羅来(アラキ)、親友の伊透(イトウ)らと共に「都市海賊」を名乗り、都市からの脱出を試みる。しかし、少年たちの夢はもろくも崩れ去り、その後バラバラに生きていくことに・・・。

時は過ぎ、盗賊となった聖木は、聖木は刑事となった伊透と対峙する。帝国軍と革命軍の戦いが始まろうとする中、城塞に囲まれたその都市で、彼らは再び集まり少年時代の夢へと向かい始める―。

舞台『RE:VOLVER』舞台写真_2

これでもかというぐらい、物語が詰まった約2時間15分。吉谷は、舞台の限られた空間を多重に仕立てる手腕に長け、舞台上はルービックキューブのように瞬間瞬間で表情を変えていく。本作でも、演劇だからこそできる見せ方やギミックを駆使し、スケールの大きな世界観の中に、人間ドラマを凝縮させている。駆り立てられる想像力と冒険心。吉谷の作り出した世界の中に、俳優たちと共に劇場で没頭してほしい。

舞台『RE:VOLVER』舞台写真_7

舞台『RE:VOLVER』は、10月22日(月)まで東京・シアター1010にて、10月27日(土)・10月28日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。なお、大千秋楽となる大阪の10月28日17:30千秋楽公演では、ニコ生で独占生中継されることも決定した。
【詳細】https://live.nicovideo.jp/watch/lv316318924

【公式HP】http://revolver-stage.com/
【公式Twitter】@REVOLVER_STAGE

(C)ポリゴンマジック

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

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