『髑髏城の七人』Season極 製作発表!天海祐希と古田新太による愛憎劇は「同じフォーマットを持つ別の髑髏城」

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約1年間に渡って上演されてきたIHIステージアラウンド東京版の『髑髏城の七人』も、ついに最終章に突入する。2018年3月17日(土)から“Season極”として上演されるのは、物語の世界観はそのままに、新しい設定を取り入れた完全新作『修羅天魔~髑髏城の七人』。1月18日(木)には製作発表が行われ、天海祐希、福士誠治、竜星涼、清水くるみ、三宅弘城、山本亨、梶原善、古田新太、脚本の中島かずき、演出のいのうえひでのりが登壇した。

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本作では、天海が演じる極楽太夫に“信長に愛されたスナイパー”という新設定が加えられ、古田演じる天魔王との愛憎劇が描かれる。渡り遊女となり、関東荒野に現れた極楽太夫(天海)。折しも関東では、髑髏の仮面で素顔を隠した天魔王(古田)率いる関東髑髏党が難攻不落の髑髏城を築城し、豊臣秀吉の天下統一を阻もうと勢力を広げていた。

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その髑髏党に追われている熊木衆の少女・沙霧(清水)を行きがかりで助けたことから、極楽は兵庫(福士)の口利きで、無界の里に身を寄せる。やがて、ある牢人から天魔王の暗殺を依頼される極楽だが・・・。

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会見で、演出のいのうえは「(今回の公演で)企んでいることはいくつかあります」とニヤリ。詳細については語らなかったものの「だんだん、回すことに慣れてきたので(舞台を)広く使いたいなと思います。セットの広い絵を見せる、映像はその外側にある(という形)。この公演は、新作みたいなものです。同じフォーマットを持つ、別の『髑髏城』です」とその一端をのぞかせた。

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一方、脚本を手がける中島は本作を「悪いことをしていた天魔王がやっつけられる話」と一言で表現。「今までの捨之介や蘭兵衛ではなく、天海さん演じる極楽太夫を中心とした新しい人間関係が見えてくる話になります。(天海と古田の戦いを)がっつりやってほしいと思って構想しました」と語った。

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『髑髏城の七人』には初参加となる天海は「花鳥風月と全部拝見させていただきました。どの極楽太夫もかわいらしくて美しくて素敵だったけれど、あの愛らしさは私には出せないと思うので、違うものを醸し出せるようにしたいですね」と意気込む。今回は、古田との“愛憎劇”ということで、古田との甘いシーンも期待されるが、天海は「さあどうでしょう?」とにっこり。その代わり、古田の出演は天海が熱望して実現したことを明かし、「尊敬しています」と話した。

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それを受け、古田は「愛している人の頼みは断れないんで」と、本作出演の理由を語って会場を盛り上げると「1年間、いろんな人たちがエキセントリックだったりかっこよかったりする天魔王をやっていたので、僕はなるべく動かない天魔王をやろうと。演出はすごいし劇場は広いけど、私は動かない。出てきた髑髏党の兵隊に『行け〜』と(指揮するだけ)」という演技プランを持っているそう。

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そんな古田の代わりに「走ります!」と意気込んだのは、兵庫役の福士。兵庫役について「『髑髏城』の中でも歴史の深いキャラクターです。今回は新作なので、僕なりの、僕にしかできない兵庫ができればいいなと思ってます」と意気込んだ。

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また、本作から登場する新キャラクター・夢三郎を演じる竜星は「初めてづくしなので、嬉しいと同時に、武者震いするぐらい緊張感いっぱいです。時代劇や殺陣は初めてなので、皆さんの背中を見て、いろんなことを吸収したいです」とコメント。

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『乱鶯』以来の劇団☆新感線登場となる清水は「従来、沙霧は頭脳派なんです。そういう一面もお見せしたいです」と気合十分。また、天海の大ファンだそうで「最初にお会いした時は、興奮して鼻血が出ちゃって・・・。毎日稽古があるので、鼻血を出さないように気をつけます」と話して、会場を笑わせていた。

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なお、この日の会見では、本作の上演を記念して登壇者全員による鏡開きも行われた。

『修羅天魔〜髑髏城の七人』Season極は、3月17日(土)から5月31日(木)まで東京・IHIステージアラウンド東京で上演される。

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(取材・文・撮影/嶋田真己)

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