Hey!Say!JUMP山田涼介主演で、2017年12月に公開される映画『鋼の錬金術師』。本作の中で、山田が演じる主人公・エドワード・エルリック(エド)の弟であるアルフォンス・エルリック(アル)役の声優を、水石亜飛夢が務めていることが明かされた。
元々、水石はフルCGで制作されるアルを、モーションキャプチャーで演じる役者として、100名を超えるオーディションの中から選ばれていたという。兄に対し芽生え始めた不信感をぶつける兄弟喧嘩シーンなどで、もはや吹き替えなど不要なほどの見事な演技を見せた水石。このシーンのあまりの完成度の高さを評価され、そのままアルの声を担当することが決定。
この大抜擢について、本作の監督を務める曽利文彦は「撮影前は、CGアルの声優は水石くんではなく、別の方をイメージしていました。ただ撮影が進むにつれ、彼のスタンドインとしての演技があまりに素晴らしく、特に兄弟喧嘩のシーンを撮影した時に見せた、山田くんとの絶妙なコンビネーションを見て、アルの声優は水石くんで行こうと決めました。ですから、今回の大抜擢は水石くんが実力で勝ち取ったものです。アニメ版アルの声優の釘宮理恵さんが実写映画をご覧になり、映画はもちろん、水石アルを大絶賛してくださったので、水石くんと一緒に飛び上がるほど喜び、私たちの判断が間違っていなかったことを確信しました」とコメントしている。
また原作者の荒川弘も「エドとアルの二人の兄弟がそこにいました。胸を打つ素晴らしい演技でした。撮影中はアルの代役という立場でありながら、山田さんとの掛け合いがとても素晴らしいかったことから起用に繋がった。まさにアメリカンドリームのようなストーリーです。青年に成長したアルは、きっとこんな声になるんだろうなって思います」と水石演じるアルを大絶賛。
果たして、水石が演じたアルは、どのように仕上がっているのか。公開を楽しみに待とう。
このほかの出演は、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多、國村隼、石丸謙二郎、原田夏希、内山信二、夏菜、大泉洋(特別出演)、佐藤隆太、小日向文世、松雪泰子、など。
【あらすじ】
大好きだった亡き母を生き返らせようと、幼い兄弟は最大の禁忌(タブー)を侵した─。
「これだ!この理論なら完璧だよ! 母さんを生き返らせることができる!」
幼くして錬金術の天才的な才能を見せるエドは、弟アルと、ついに“人体錬成”の理論にたどり着く。
母さんにもう一度会いたくて、その笑顔が見たくて・・・、迷わず前に進んだ幼い兄弟の運命は、非情なものだった。二人の錬成は失敗し、エドは左脚を、アルは身体全部を代価として“持っていかれて”しまう。
瀕死のエドはとっさに無謀な再錬成に挑み、右腕と引き替えにアルの魂だけをなんとか錬成し、近くにあった鎧に定着させる。あまりに多くを失ったエドだが、決して諦めはしなかった。すべてを取り戻すため、鋼鉄の義肢をつけた身で国家錬金術師となり、鎧の姿の弟アルと旅を続けるエドをやがて人はこう呼ぶのだった。“鋼の錬金術師”、と─。
映画『鋼の錬金術師』は、12月1日(金)に公開。
(C)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2017 映画「鋼の錬金術師」製作委員会