TOKIO松岡昌宏と土井ケイトがリアルな二人芝居を熱演!舞台『ダニーと紺碧の海』初日開幕

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2017年5月13日(土)、東京・紀伊國屋ホールにて舞台『ダニーと紺碧の海』が開幕した。本作は、アカデミー脚本賞やトニー賞の演劇作品賞など数々の受賞歴を持つアメリカの劇作家、ジョン・パトリック・シャンリィが1983年に発表した戯曲。二人芝居による会話劇に、松岡昌宏(TOKIO)と土井ケイトが挑む。初日前にはゲネプロが行われ、松岡と土井、演出を手掛ける藤田俊太郎が囲み会見に登壇した。

舞台『ダニーと紺碧の海』ゲネプロ_土井ケイト&藤田俊太郎

ニューヨーク・ブロンクスにある深夜のバーで、二人の男女が偶然出会うことから物語が始まる。孤独なダニー(松岡)は繊細ゆえに傷つきやすく、暴力を振るうことで心の痛みを吐き出す日々。そして日常に疲れたロバータ(土井)は、自身が犯した過去の罪を悔やみ、幸せになることを拒んで心を閉ざす。そんな男女が出会い、警戒し合いながらも徐々に距離を近づけていく様が、生々しい会話劇で描かれる。

舞台『ダニーと紺碧の海』ゲネプロ_土井ケイト_2

4年ぶりの舞台出演となる松岡は、本作で初の二人芝居に挑戦する。「夫婦漫才みたいに1時間40分しゃべりっぱなしです(笑)」と始終出ずっぱりであることに大変さを感じている様子だったが、「稽古場で作ってきたものをそのまま本番で出せればいいなと思います」と本番への意気込みを語った。松岡が演じるダニーの相手、ロバータ役を務める土井は「松岡さんが演じるからこそダニーという役が愛すべきキャラクターになっています」と松岡の演技を絶賛。しかし松岡は「実際にロバータみたいな女性がいたらシカトします(笑)」と即答して笑いを誘いつつ「でも、大変な女性というのは魅力があるんでしょうね」と複雑なキャラクターであるロバータに理解を示していた。

舞台『ダニーと紺碧の海』ゲネプロ_藤田俊太郎

本作で演出を手掛ける藤田は「とても優秀なお二人で、才能と優秀さ、努力が備わるとこんなにいい役ができるんだなと思います」と松岡や土井を称えた。「それぞれのアプローチで、毎日違うアプローチをしてくれる。それらが積み重なっているからこそ、舞台上で違う表情になるんだということを実感しました」とゲネプロを終えての手ごたえを明かした。また、この日は演出家・蜷川幸雄氏の命日であり、蜷川氏の演出助手を務めていた藤田は「大尊敬している蜷川さんのように灰皿や怒号は飛ばさず、僕は愛情だけを飛ばしました(笑)」と稽古の様子を振り返った。同じく蜷川氏から信頼の厚かった土井も「蜷川さんがいなかったら今の自分は存在し得ないので、毎日の舞台を全身全霊で、板の上で生きていきたいと思っています」と決意を新たにした。

舞台『ダニーと紺碧の海』ゲネプロ_土井ケイト_3

一方、松岡は「蜷川イズムを受けながらも新しい自分のレールを作られているので、僕らはそのレールに引っ張ってもらっているだけです」と藤田を称賛。「本番になっても面白いと思ったものは変えちゃいましょう!というスタンスでやられているので、すごく楽しくやらせていただいています」と笑顔を見せた。松岡は最後に「自分が経験したことのない扉を開けたいなと思って、参加させていただいてます。自分自身も毎日勉強になっている作品なので、劇場に足を運んで観ていただけたらと思います」とメッセージを送り、会見を締めくくった。

舞台『ダニーと紺碧の海』ゲネプロ_土井ケイト_4

舞台『ダニーと紺碧の海』は、5月13日(土)から5月21日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて、5月28日(土)から5月28日(日)まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演。

(取材・文・撮影/堀江有希)

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