2016年12月24日(土)東京・有楽町朝日ホールにて『僕等の図書室 特別授業』が開幕した。本作は、出演者を“国語の先生”、観客を“生徒”、公演を“授業”として、まるで国語の授業のように展開するリーディング公演。通称“ぼくとしょ”と呼ばれ口コミで人気が広まり、シリーズとして上演を重ねてきた。
朗読する内容は「おとぎ話」や「童話」、「国語の教科書に載っている物語」など、誰もが知っている物語。今回は、三上真史、滝口幸広、中村龍介、井深克彦、木ノ本嶺浩、原田優一という6名の国語の先生が、クリスマスにふさわしい6つの「愛」の物語を、趣向を凝らしたエンターテインメント朗読劇として繰り広げる。
初日となった12月24日(土)はクリスマスイヴということで「もろびとこぞりて、先生もきませりNIGHT~クリスマスキャロルが流れるころのぼくとしょ聖夜祭~」と題したクリスマス☆スペシャル公演が行われた。本編より「かっちの『不思議の国のアリス』」朗読のほか、先生方のトークやコントなど盛りだくさんの内容で盛り上がりを見せた。
公演について、三上、滝口、中村、井深、木ノ本、原田よりコメントが届いたので紹介しよう。
◆三上真史
「僕等の図書室」、皆さまの愛のおかげで第4弾となる公演を迎えられました。そこで今回のテーマは"愛"。夫婦、兄弟、友情、人情、時を超えた愛など、さまざまな愛のカタチを6つの世界的作品で奏でます。感謝を込めて贈る、僕等から皆さんへの愛の恩返し、ぜひ受け取ってください。
◆滝口幸広
4回目ですが毎回本当に“ぼくとしょ”は緊張します!
前の作品を越えたいと思う気持ちは強いですが、まずは一つ一つ丁寧に「伝える」という気持ちを大事に舞台に立ちたいと思います。
◆中村龍介
生徒の皆さんに、この「僕等の図書室」の世界観を楽しんでもらうためにがんばるのみです。
サンタさんからプレゼントをもらう子どもの気持ちでこの授業を受けに来てください。
必ず楽しませます。
◆井深克彦
「僕等の図書室」に帰ってきました!久しぶりに皆さんの前で授業をします。
『不思議の国のアリス』小さな頃に、わくわくしながら読んだであろうこのお話。
ぜひ、今の自分と重ね合わせて聞いていただきたいです。
◆木ノ本嶺浩
純愛、偏愛、隣人愛。様々な愛の形を朗読していて、稽古を終えると、果たして自分は今どこにいるんだろうとフワフワした感覚です。
お越しいただいたお客様にも、心地よいフワフワを味わっていただけますように。
愛について読む物語。
ネオン輝く街の劇場で、素敵な音楽とともにきらめく新感覚朗読劇にご期待ください。
◆原田優一
この度、新たに赴任してきました原田優一です。新感覚の朗読劇ということで、私はミュージカル朗読を担当させていただきます。しかも題材は『マッチ売りの少女』。マッチを擦り続けて30年のマチコ38歳です。マチコ、熱唱します。これでもかというほどのオリジナル曲と共に物語が進みます。正直、ドキドキとともにミュージカル代表としてしっかり努めたいと思います。
本編公演では1公演に3作品ずつ日替わりで上演される。各話の脚本を西森英行、吉増裕士(ナイロン100℃)、登米裕一(キリンバズウカ)、ほさかよう(空想組曲)、赤澤ムック(黒色綺譚カナリア派)、加藤啓(拙者ムニエル)という個性豊かな脚本家たちが手掛けている点にも注目だ。それぞれ演目の組み合わせについては、公式ホームページにてご確認を。
『僕等の図書室 特別授業』は、12月24日(土)から12月27日(火)まで東京・有楽町朝日ホールにて上演。
12月31日(土)にサンケイホールブリーゼにて行われる大阪公演では、本編公演に加え、カウントダウン☆スペシャル公演「ぼくとしょカウントダウン~年忘れ・る忘年会~そしてやっぱり明日が待っているLIVE~」が開催される。
【授業内容】
◆三上の『クリスマス物語』
脚本:西森英行
出演:三上真史 ft.木ノ本嶺浩&中村龍介
◆たっきーの『奥のほそ道』
脚本:吉増裕士
出演:滝口幸広 ft.三上真史&木ノ本嶺浩
◆りゅうの『たけくらべ』
脚本:登米裕一
出演:中村龍介 ft.滝口幸広&井深克彦
◆かっちの『不思議の国のアリス』
脚本:ほさかよう
出演:井深克彦 ft.全キャスト
◆みねの『細川忠興とその妻』
脚本:赤澤ムック
出演:木ノ本嶺浩 ft.原田優一&三上真史
◆『マッチ売りの少女』原田
脚本:加藤啓
出演:原田優一 ft.中村龍介&滝口幸広
(撮影/阿部章仁)