向井理と蓬莱竜太が密で複雑に絡み合う人間関係を小劇場で描き出す!『星回帰線』開幕

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2016年10月2日(日)より東京・東京芸術劇場 シアターウエストにて『星回帰線』が開幕した。本作は、蓬莱竜太による書き下ろしで、3年ぶりの舞台出演となる向井理と蓬莱が初タッグを組むという話題作。その初日を目前に控えた9月30日(金)には公開舞台稽古と囲み会見が行われ、蓬莱と向井に加え、野波麻帆、平田満が登壇した。

『星回帰線』囲み会見_2

蓬莱が「向井くんの『小さい劇場にこだわってやってみたい』という話から始まりました。小劇場ならではの空気感というものをお届けできたらと思っています」と語ったように、本作は向井の熱望により実現した舞台。それについて、向井は「一緒にやりたいと何年も前から、蓬莱さんにお話ししていました。蓬莱さんの脚本の魅力は、日常の延長線上にあるところ。蓬莱さんの作品を観るといつも、自分だったらどうするだろうか、自分だったらどうなっちゃうんだろうと考えて、良い意味で傷つくんです」と思いを明かした。

さらに向井は、稽古中の様子について「役の家族構成とかも、稽古中に時間を取って話し合っていました。皆で登場人物や舞台となる農場の設定を話し合い、そこから台詞が変わっていったりして、想像力をかき立てられましたね。台本があがってこなくても、皆で飲みに行ってそういう話ばかりしてました(笑)」と冗談を交えながらエピソードを披露。

『星回帰線』囲み会見_3

野波も「他の方たちと裏の設定などをお話ししていると、だんだんと自分の役についても分かることが増えたりするんですよね。お話を聞いているのも楽しいですし、今までいろいろな舞台をやってきましたが、そういう時間を取ることはあまり(経験が)なかったので、皆さんと一緒に作っている感じがして、すごく楽しかったです」と向井の話に同調していた。

平田も「向井くんが立派な主役なので、とっても安心でした。みんなで助け合って、何かあっても頼むよっていう感じでやってますね(笑)」と語り、チームワーク抜群の様子。

『星回帰線』囲み会見_4

本作で向井は、イケメンで女性に優しく、人気者になっていく役どころを演じる。その点について、蓬莱が「今回はわりと舞台上で“イケメン”という言葉が、良い意味でも厳しい意味でも多く出てくるんです。普段、向井くんがそう言われることについて、いろいろと思っているんじゃないかなと、考えながら書きました。観る人には“イケメンって大変なんだな、向井くんみたいに生まれてこなくて良かった”と思って欲しいですね(笑)」と言うと、向井も思わず大笑い。その話を受けて、向井は「個人的には“イケメン”と、ひとくくりにされるのはイヤなんですが、最近は面倒くさいので“ハイ、そうです”と言います(笑)」と思わず本音をこぼし、会場の笑いを誘った。

向井が「小劇場ということで、密な距離感の舞台になっています。その空気感を皆さんにも感じてもらいたいです。僕らも逃げ場がなく、観客の皆さんも逃げ場がないものになっています。登場人物は7人ですが、皆さんが8人目としてそこにいるような感覚に陥るお芝居になっていると思います」と語った本作。実力派俳優が結集して立ち上げる蓬莱の世界を、ぜひ劇場で味わって欲しい。

『星回帰線』囲み会見_5

パルコ・プロデュース『星回帰線』は10月30日(日)まで東京・東京芸術劇場 シアターウエストにて上演。その後、愛知、北海道、新潟、京都、広島、福岡、鹿児島で公演が行われる。詳細は以下のとおり。

【東京公演】10月2日(日)~10月30日(日) 東京芸術劇場 シアターウエスト
※10月1日(土)はプレビュー公演
【愛知公演】11月2日(水)・11月3日(木・祝) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
【北海道公演】11月5日(土)~11月7日(月) 道新ホール
【新潟公演】11月11日(金)・11月12日(土) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
【京都公演】11月17日(木)~11月20日(日) ロームシアター京都サウスホール
【広島公演】11月22日(火)・11月23日(水・祝) JMSアステールプラザ 中ホール
【福岡公演】11月26日(土)・11月27日(日) 北九州芸術劇場 中劇場
【鹿児島公演】11月30日(水)・12月1日(木) 鹿児島市民文化ホール・第2ホール

(1~4枚目撮影/細野晋司)
(取材・文・5枚目撮影/櫻井宏充)

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この記事を書いた人

演劇、海外ドラマ、映画、音楽などをマルチに扱うエンタメライター。エンタステージ立ち上げからライターとして参加し、小劇場から大劇場のストレートプレイにミュージカル、2.5次元、海外戯曲など幅広いジャンルにおいて演劇作品の魅力を日々お伝えしています!

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