ジャニー喜多川氏が企画・構成・総合演出を務め、2006年より多くの人々に愛され続けてきた『滝沢歌舞伎』。昨年『滝沢歌舞伎ZERO』として演出・滝沢秀明、主演・Snow Manで新たなステップを登った舞台が、本年は『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』として生まれ変わる。
本作の完成を記念し、11月24日(火)にはSnow Manの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介が完成記念イベントに登場。なお、このイベントは国立新美術館にて行われた。日本の芸術文化の育成と芸術発信拠点となるこの場所でのイベント開催は、実写映画のイベントでは初となる。
Snow Manのメンバーは、本作の世界観を表す最高の「和」のエンターテインメントに相応しい和装・紋付き袴(それも雪の紋)で登場し、それぞれの挨拶からイベントをスタートさせた。
今年のコロナ禍の影響により当初の舞台公演から一転、映画としての製作が決まったことに対し、岩本は「純粋に映画になるんだと嬉しかったです。舞台を楽しみに待ってくれているファンに悲しい思いをさせるだけでは終わらせない。映画ではどう届けられるんだろうとワクワクしました」とコメント。
深澤は「舞台が中止になったのは悲しかったです。でも、映画になることにより多くの人に見ていただける。この映画は沢山の人に笑顔や勇気を与えられる作品になっています」と想いを語った。
そして、本作で初めてメガホンを取った滝沢秀明監督についてラウールは「舞台では演出をやっていらっしゃって、今回は監督で。周りのスタッフさんと連携を取っていました」と撮影時の監督の様子を答えると、向井は「監督は自由に伸び伸びとやらせてくれましたね。ちゃんとコミュニケーションも取れていて、初めての監督にしてはちゃんとできていましたね(笑)!」と冗談交じりにコメント。メンバーから「どこ目線だ!」と突っ込まれ、会場は和気あいあいとした空気が流れた。
また、印象に残っているシーンを聞かれた阿部は「日光江戸村でロケをした“鼠小僧”のシーンです。舞台上で演じるのではなくて、ロケで撮影をしたのでより物語に入り込めるおもしろさがありました。笑いどころもたくさんあるのでリラックスして観て欲しいです」と注目ポイントをピックアップ。
目黒は「たくさんやった殺陣のシーンです。殺陣の撮影中にカメラマンさんが僕たちの間に入って撮影をしているので臨場感がありました。普段では見ることの出来ない『滝沢歌舞伎』の臨場感に注目してほしいです」と映画ならではの見どころを語った。
そして、宮舘は「歌いながら踊った“組曲”ですね。雨に打たれながら撮影をしていて、舞台では見ることの出来ないような、映画ならではのシーンになっているので注目して欲しいです」と熱弁をふるった。
完成した本作を新橋演舞場で鑑賞したというSnow Manメンバー。その中でも渡辺は「映画の良さがしっかり出ていて、観た後にすごい満足感がありました。生ものの舞台では客席からの視界に限界があって、映画ではそれをしっかり超えています。これまで舞台を見てきた人にとって『この角度から見たい!』という気持ちがあったと思うので、今回の映画ではその期待に応えられるし、みんなに優しい作品になっていますね」とコメント。
続いて佐久間は「舞台でやっていた生の熱量が伝わるか分からなかったけど、映像をチェックして『凄いな!』って。映画の枠組みを超えている作品だなって思いました。本当に見なきゃ損です!」と振り返った。岩本は「気がづいたらサーっと涙が出てきていました。映画だからといって構えずラフに見て欲しい。完成した映像を見て本当に嬉しかったです」と感慨深げ。
深澤は「前半は見入っちゃうシーンがたくさんあって、後半は笑えるシーンが多くあるので、スクリーンに笑い声が溢れます!公開されたら渋谷に見に行きます(笑)!」と笑える作品にもなっていることをアピール。ラウールも「映画として芝居をしたのが初めてで、主演も初めてだったので、凄い貴重な経験をさせてもらえたなって感動しました」と感謝。
向井は「以下同文です(笑)。見どころが盛りだくさんです!いろんな映画のジャンルを見ている感じなので、どのシーンがおススメか選べないです!全部オススメです!」と熱いメッセージを送ると、目黒は「映画に出るのが初めてでした。自分が大きいスクリーンに出ているのが不思議でした。映像も綺麗で臨場感が凄くて、舞台を観ているような迫力もあって凄く楽しめました!」、阿部は「見どころ盛りだくさんなんですけど、舞台と違うのは滝沢監督から『ここはカメラ目線をしてOKだよ』って言われて、大画面でぼくらのカメラ目線が見れるというところには注目して欲しいです!」と映画ならではの利点を挙げた。
そして、宮舘は「今回はすごくたくさんいろんなことを考えて撮影に挑みました。自分たちの成長を映像として見せていけるのかと思いながら完成した映像を観させていただきました」と振り返った。
さらに本作では、滝沢秀明監督の演出、Snow Manの出演で「滝沢歌舞伎オリジナル 映画鑑賞マナー映像」が制作されており、イベント会場にて初披露された。制作された経緯をプロデューサーは「映画館に来てくださる方をメンバーそれぞれの個性が出ている楽しい特別映像で迎えたかった」と特別映像に込めた想いを語った。この場で披露された映像以外にも「“手洗い・消毒”など今の時代ならではのマナー映像となっているので楽しみにしてください!」と明かした深澤。
マナー映像ではメンバー全員が「鼠小僧」の衣裳になっているそうで、向井は「僕のアイデアです(笑)!嘘です。滝沢監督のアイデアです。自分は悪役を演じているので、特別映像で笑顔を見せることが出来て楽しかったです」と話すと、「ここでしか悪役の笑顔は見れないですよ」と深澤からツッコミが入る一幕も。
今回披露されたマナー映像は映画館用の特別映像となっており、本作の上映前に数種類のマナー映像が週替わりで上映されることが予定されている。そのことについて阿部は「本編の前に見ることが出来て、数パターンあるので週替わりでぜひコンプリートしていただきたです!」とメッセージを送った。
最後にラウールは「『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』という作品を多くの方に知って欲しいです!よろしくお願いいたします!」挨拶し、岩本は「本当にたくさんの方に笑顔を届けられる作品だと思います。僕たちのエネルギーが形を変えて多くの人に届いて欲しい。マナーを守ってぜひ、劇場にお越しください」と力強く挨拶し、イベントの幕を閉じた。
イベント後、「今年の漢字」を聞かれた岩本は「今年はいろいろなことを“感”じることが多くて、初めて“感”じることもたくさんあり、多くの人に“感”謝する年でもありました。そして僕たちのパフォーマンスを体感してほしいということで“感”です」と3つの“感”が詰まった年だったことをコメント。
最後にSnow Manメンバーはファンに向けて「究極の和のエンターテインメントになっているので、今まで舞台を観てくださっていた方もすごいと思ってくださるような作品になっていますのでぜひ劇場でよろしくお願いいたします」と締めくくった。
(写真・文/オフィシャル提供)
作品情報
『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』
【Eternal producer】ジャニー喜多川
【監督】滝沢秀明
【振付】五関晃一(A.B.C-Z)
【出演】
Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)
ジャニーズJr.
佐藤新、影山拓也、鈴木大河、基俊介、椿泰我、横原悠毅、松井奏(IMPACTors)
小田将聖(少年忍者)
(C) 2020「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」製作委員会