三浦直之のコトバ輝く『光の光の光の愛の光の』小澤亮太、宮下雄也らが愛を叫ぶ稽古場をレポート!

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2016年9月28日(水)より東京・CBGKシブゲキ!!にて上演される『光の光の光の愛の光の』。本作は、小劇場界で人気の劇団「ロロ」主宰・三浦直之の代表作で、強烈なまでに「恋」や「愛」を追い求める奇天烈なキャラクターたちの群像が描かれている。2010年に『LOVE』として初演。2012年には『LOVE2』としてリメイクされた。プロデュース公演となる今回、さらにタイトルを変更して上演。初の通しが行われた稽古場をレポートする。

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出演には特撮テレビドラマ『海賊戦隊ゴーカイジャー』で主演を務めた小澤亮太、映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍する女優の秋月三佳、アニメ『遊戯王5D’s』で主役の不動遊星役の声を演じたほか多数の舞台に出演している宮下雄也、俳優集団D-BOYSの土屋シオン、シンガーソングライターのカネコアヤノ、12月に『パタリロ!』への出演も控える金井成大、ミュージカルやストレートプレイの舞台で活躍中の山内優花、劇団「青年団」所属の重岡漠と、若手注目俳優が集結。また、劇団「ロロ」からは板橋駿谷、望月綾乃が出演し、ロロのカラーもしっかりと引き継がれる。

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(記事内にて、配役と一部ストーリーに触れています)

通し稽古の冒頭、三浦は「初の通し稽古なので多少の荒さはあると思いますが、気にせず怪我だけ気をつけてやってください」と出演者に声をかけていたが、始まってみれば、初通しとは思えない驚きの完成度。

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物語では、それぞれの登場人物の恋模様が代わる代わる展開する。身体からケーブルが生えていて、時折光るアイコ(秋月)は、ピュアな青年の幸治(小澤)と出会って恋に落ちる。ジュージ(金井)という彼氏が出来た八月(カネコ)に、200年生きる鉄(宮下)は片思いし続けている。十六(板橋)は、鉄の恋愛が成就しないことを未練に思い、成仏できないまま現世をさまよう。

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命を懸けて彼女のエリィ(山内)を守る万能の右手の持ち主ハルオ(土屋)は、謎の存在・夕(重岡)に命を狙われるようになり、彼女の姿が見えなくなる。“ここにだけ愛がない”と嘆いていた自転車(望月)は、そんなハルオと再会し・・・。

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登場人物たちには、皆ユニークな名前が付けられているが、それぞれ人間味に溢れ、とても愛おしい。振る舞いや境遇が役名のイメージと重なった時、その人物にさらに豊かな情感が生まれていく。コトバが持つイメージを繋ぎ合わせ、新たな世界を描く劇作家・三浦の手腕が役名一つにも光っている。

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緊張感の中にもリラックスした空気が漂い、俳優たちは遊び心に溢れ楽しそうに演技をしていた。小澤の台詞に宮下がひょうきんなアドリブで返し、板橋や重岡の独特なテンポに演出の三浦が嬉しそうに笑う。照明や音、舞台美術が入ったら、より豊かに物語が光り出すだろう。本番での彼らの愛の叫びが待ち遠しい。

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キティエンターテインメント プレゼンツ『光の光の光の愛の光の』は9月28日(水)から10月2日(日)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて上演される。

(取材・文/大宮ガスト)

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