ミュージカル界の“プリンス”と呼ばれる一人、山崎育三郎が主演したミュージカル『モーツァルト!』(2014年)が、2016年8月13日(土)にWOWOWにて放送される。そのオンエアに合わせ、スペシャル番組『密着!山崎育三郎 30歳。今までとこれからの1936秒』が同日に放送されることは以前お伝えしたとおり。
変幻自在の演技力や高い歌唱力を持ち、ミュージカル界で絶大な人気を誇る山崎だが、昨今はテレビドラマなど映像の世界でも存在感を発揮。まさに今、ブレイク中の山崎にWOWOWが密着した本番組は、ミュージカルへの想いを語ったシーンや、親友である歌舞伎俳優・尾上松也との対談、国内4都市を巡る全国ツアー公演中の『エリザベート』での舞台稽古、そして趣味の野球を楽しむ様子など、内容盛りだくさんの独占映像で贈るプログラムとなっている。
松也との対談では、二人の馴れ初めから最近の交流までをオープンに語り合った。2015年の『エリザベート』に皇后暗殺者ルキーニ役のWキャストとして出演した山崎と松也。その稽古中にすっかり意気投合し、今ではお互いのことを「“いく”(育三郎)」「“まっつん”(松也)」と呼び合う仲に。今回、この対談の模様の一部が届いたので紹介しよう。
――『エリザベート』の稽古場でのエピソードについて
松也:二人とも野球が好きで、稽古の合間には“プロ野球カード”で遊んでいました。小学生の遊び友達みたいな付き合いなんです。
山崎:松也は、ミュージカルの稽古場に漂う緊張感を良い意味で、壊してくれるんです。でも一度、大失敗したことがあったね。
松也:育三郎が通し稽古の日に、開始時間を間違えて遅刻したことがあったんです。それで同じルキーニ役なので、僕が代わりに歌うことになってしまった。ですが前の晩、自分の出番はないと思ってお酒を飲んでしまったので、声がかっさかさ(笑)。
山崎:僕が悪かったんですが、稽古場に着いたら、まっつんの声が思いっきり裏返っていたので、笑ってしまいました。
松也:そんな失敗もありましたが、育三郎は僕ら30歳前後のミュージカル俳優の中で一番、精神的にタフだと思いますね」
――お互いのキャリアについて
山崎:僕には30歳までに達成したかった大きな目標があって、それは帝劇ミュージカルの『レ・ミゼラブル』『モーツァルト!』『ミス・サイゴン』『エリザベート』の4作品に出ること。実はそれが29歳の時点でかなったんです。この4作品すべてに出た人は、これまで他にいないそうで・・・。
松也:それはすごい。僕も30歳になるまでに、どこかで実績を残したいと思っていました。『エリザベート』のルキーニ役は目標の一つでしたね。
山崎:ルキーニは、ミュージカル俳優なら誰しもがやってみたい役だよね。僕は30歳になってからドラマの仕事の楽しみ方を知ったところ。だから、プライベートも含め、30歳で人生が大きく変わった感じがあります。30歳までが山崎育三郎の第一章なのかもしれない。
松也:僕はこれからもミュージカルや映像など、必要とされるところに行って全力を尽くし、そこで得たものを歌舞伎にフィードバックしていきたいですね。
対談では他に、山崎が「最も大きなターニングポイントとなった」という『モーツァルト!』(WOWOWにて放送)で帝劇初主演を飾った時の思い出話や、10年後のビジョンなどを語っていく。山崎ファンはもちろん、松也ファンも必見のプログラムをお見逃し無く!
■『密着!山崎育三郎 30歳。今までとこれからの1936秒』
8月13日(土)よる7:15 WOWOWライブ
【関連番組】
『StarS(井上芳雄・浦井健治・山崎育三郎)
First Tour -Live at TOKYU THEATRE Orb- 拡大版』
2016年8月13日(土)午後5:45
帝劇ミュージカル『モーツァルト!』山崎育三郎 Ver.
2016年8月13日(土)よる8:00
福田雄一×StarS(井上芳雄・浦井健治・山崎育三郎)『トライベッカ』#1~#4
2016年8月13日(土)よる11:15
■尾上松也 出演情報
日曜オリジナルドラマ 連続ドラマW『ヒポクラテスの誓い』
10月2日(日)スタート(全5話) 毎週日曜よる10:00 ※第1話無料放送
WOWOWプライム
出演:北川景子、柴田恭兵、尾上松也、濱田マリ、佐藤めぐみ、相島一之、金田明夫、古谷一行ほか