最高のエンターテイナー二人が贈るステージ!『ショーガール~こんな出会いも悪くない~』舞台レポート

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パルコミュージックステージ『ショーガール~こんな出会いも悪くない~』が、2016年3月13日(日)、渋谷・PARCO劇場にて開幕した。本作の初演は1974年。木の実ナナと細川俊之の出演で15年間に渡って同劇場で上演された名作だ。その後、初演時に作・構成・演出を務めた福田陽一郎への最大限のリスペクトを込め、三谷幸喜が川平慈英とシルビア・グラブを迎えて2014年に新たに創作。今回は、そのアンコール公演となる。

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『ショーガール』舞台レポート

ステージ本編は、前半に2本の短編と1本のショートミュージカル、後半が歌とダンスのショータイムという2部で構成される。
最初の短編『再会』は、川平が扮する老人とシルビア扮する老婆の二人が出会うところから始まる。久しぶりの再会を喜び思い出話に花を咲かせる二人だが、過去の記憶のためか時おり会話は食い違ってしまう。たびたび生まれる違和感の正体にやがて行きつく二人。タイトルどおりの「こんな出会いも悪くない!」というセリフから、オープニングナンバー『ショーガールのテーマ~なんかいいこと』で舞台のスタートを飾る。

『ショーガール』舞台レポート_2

続いての短編『チキンスープ』では、舞台上に料理番組風のセットが登場。アシスタント役のシルビアによる進行で番組が始まったと思ったのも束の間、川平演じるエキセントリックな女性講師・アレクサンドリア御前崎の登場で、まったく先の読めない展開に。このステージでは、なんといっても川平の振り切れっぷりがすごい。終始、裏声に近いハイトーンボイスでセリフをしゃべりつつ、突然歌いだしたりダンスを始めたりと、すさまじいハイテンションはどこまでが台本なのかわからないほど。観客の爆笑はもちろんのこと、なによりもキャスト、スタッフ自身が楽しんでいる様子がひしひしと伝わってくる遊び心たっぷりな一幕となっている。

『ショーガール』舞台レポート_3

そしてステージ前半のメインとなるショートミュージカル『淋しい探偵』では、赤いコートのミステリアスな女から、とある住宅街に住む地味な女の素行調査を依頼された探偵の恋の行方が描かれる。探偵と地味な女、調査の中で接近した二人はやがて心を通わせていくが、その裏には驚くべき事実があった…という、サスペンスの中にもユーモアを忘れない大人のラブストーリー。対照的な二人の女を一人二役で演じるシルビアと、シリアスとコミカルを自在に行き来する川平の演技にも注目だ。

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いよいよ後半のショータイムがスタートすると、ミュージカルの後のしっとりとした余韻が残る会場も一気にヒートアップ!臨場感たっぷりの生バンドにあわせて華麗なタップダンスを披露したり、懐かしの邦楽からミュージカルナンバーまでを華麗に歌いこなしたりと、さすがと言うほかない二人の圧倒的なパフォーマンスはぜひ劇場で堪能してもらいたい。観終えたあとにはきっと、どこかワクワクした気持ちを持ち帰れることだろう。

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以下、公演初日にあたってのコメント。

◆三谷幸喜(脚本・作詞・構成・演出)
僕らの『SHOW GIRL』はここから始まります。すべてにおいてバージョンアップ。
日本を代表するエンターテイナー川平慈英とシルビア・グラブの輝くステージを、ぜひご堪能ください!
演劇は堅苦しくてどうも観る気がしない、と思っている人がまだいるとしたら、まず『SHOW GIRL』を観ること。こんなに楽しくてワクワクしてキラキラした世界がこの世にはあるんですから

◆川平慈英
何もかも忘れて、僕たちと一緒に客席で思う存分はじけちゃってください!
日頃の疲れもきれいに吹き飛ばす、粋な大人のショー。劇場でお待ちしています!

◆シルビア・グラブ
念願の『ショーガール』が帰って来ました!この渋谷で、PARCO劇場で、大人のエンターテインメントショーをぜひ、皆さまお楽しみください!
ニューヨークと勘違いしてしまうかも!!(笑)皆様のお越しをお待ちしています!

ミュージックステージ『ショーガール~こんな出会いも悪くない~』は、渋谷・PARCO劇場で3月22日(火)まで上演。

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