音楽・バンドをテーマとしたゲーム・アニメファン向けサンリオキャラクターであり、スマートフォン向けソーシャル音ゲーアプリとしても250万ダウンロードを突破した「SHOW BY ROCK!!」。昨年、新たなミュージカルプロジェクトが始動し、Live Musical「SHOW BY ROCK!!」としてフェスとLive Musical公演を行った。続編制作が発表されていたが、今年もLive Musical公演に先駆け、Live Musical「SHOW BY ROCK!!」~THE FES 2018~と題したフェスの開催が決定。
前作に登場した全6バンドの出演が発表される中、今回は「アルカレアファクト」をピックアップ。チタン(Vo+P)、オリオン(Vn)、セレン(B)、アルゴン(D)から成る「アルカレアファクト」より、オリオン役の田中涼星、アルゴン役の滝川広大に、バンドの関係性の変化や、フェスへ向けた意気込みなどを聞いた。
――お二人がLM「SHOW BY ROCK!!」のシリーズに参加されて、ちょうど1年が経ちました。「アルカレアファクト」はフェス(2017年5月上演)から参加という、珍しいスタートでしたね。
田中:そうなんです。出演が決まって、まずはアニメやキャラクターの資料を見て役作りをしていこうと思ったんですけど、フェスがお披露目だったので、とにかく演奏シーンがめちゃくちゃ難しくて・・・!ヴァイオリンなんて弾いたことなかったですし、広大くんもドラム叩いたことない状態でしたから。だから、まずは演奏の形をしっかり作って、キャラクターとして「演奏できる」状態を作るところから入りました。「アルカレアファクト」はプロであり、“大型新人”っていう肩書きもついているので。ある程度それができてきたところにオリオンのキャラクターを加えていく形で、僕は役作りをしましたね。
滝川:「アルカレアファクト」って、原作ではまだあまり情報が多くないんですよ。だから、サンリオさんにキャラクターについて教えていただいたり、各キャラクターの関係性を聞いたりしました。お客様もきっと自分たちと同じ状況だと思ったので、自分たちがアルゴン、オリオンというそれぞれのキャラクター、そして「アルカレアファクト」というバンドをしっかり見せられたらいいなと思い、やっていきました。
――原作のゲームでは、エピソードが進むにつれて少しずつバンドのことが明らかになっていきますが、個人的に、エピソードの中に出てきた、休日に歩きながら企業買収をするアルゴンの話が印象に残っています(笑)。
滝川:あはは(笑)。セイセイ言ってるだけじゃないんですよね。
田中:アルカレは、皆できる男なんですよね・・・。オリオンは、最終的にじいがいないとダメなんですけど(笑)。
滝川:いやいや、そんなことないから(笑)。
――フェスで垣間見えた「アルカレアファクト」の皆さんの関係性は、その後に上演されたLM「SHOW BY ROCK!!」-深淵のCrossAmbivalence-でよりはっきりとしてきました。
滝川:ミュージカル公演では、登場するバンドの数も増えたので、アルカレとして埋もれないように、自分たちとして「バンドをどうやっていくのか」ということを、チタン役の糸川耀士郎くん、セレン役の板垣李光人も交え、4人でたくさん考えたんです。まずは、個々にやりたいようにやってみて、それがダメだったら改善していこうって話し合いをいっぱいしたよね。
田中:フェスの時の登場シーンでは、チタンとオリオン、セレンとアルゴンといったペア感があって、僕らもそこを意識していたんです。でも、Live Musical公演では、その意識だけだと一つのバンドとして完成しない、未熟な部分が見えてきました。バンドとしてのあり方をどう成立させるのか、たくさん話し合って・・・結果的に、セレンがピラミッドの頂点に立つような関係性ができました(笑)。
滝川:俺たちが演じる「アルカレアファクト」としての関係性がね(笑)。
田中:そういうのって、すごくおもしろいなと思って。原作で描かれてない部分を、自分たちで作り上げて、さらにお客さんに受け入れてもらう作業というのは、もちろん大変なんですけど、ディスカッションを重ねる中でメンバー同士の仲も深まったし、演奏シーンもフェスとはまた違う感覚になりました。なんというか・・・お互いがお互いを尊敬し合っているような感覚。それは、目配せとかちょっとしたことから感じるものなんですけど。すごく濃い稽古で新たなものが生まれましたし、まだまだ進化していけるんじゃないかなって思えて楽しかったですね。
――Live Musical公演では、バンドごとのまとまりに加えて、座組として一丸となる力をより強く感じました。
滝川:先輩方が凄すぎるので・・・。その凄さに自分たちも負けないように、という思いが強くありました。それで、4人で話し合う時間を多く取るようになったんだよね。
田中:あれは本当にやって良かったね。
滝川:もともと、4人ともガツガツぶつかり合うタイプじゃないんですよ。自分の中で思うことはあっても、ほかの人には言わなかった。アルカレはお金持ちなので、それが個人としての「余裕」みたいなものにつながっていたのかもしれないんですけど、4人の関係性を踏まえたものはまだ出来上がっていなかった。内面から改めてキャラクターと向き合うために、先輩後輩も関係なしに「腹を割って話そう」という機会を作ったら、それがめちゃくちゃ楽しかったんです。話し合いも、そのあとの芝居も。「セレン、そういうことしてくる?」みたいな(笑)。
田中:話し合いをするまでは、落ち着いた感じで、全体的におっとりしてたんだよね。個々に優雅に過ごしてる感じ。
滝川:そうそう。でも、話し合いをした結果「お前がそうくるなら、こっちはこういくぞ」みたいな感じが出てきたんです。後半の公演は、特にその感覚が強くなってきました。だから、お客様も観ていてどんどん「楽しい!」と思ってくれたんじゃないかなと。
田中:良い意味で、お互い遠慮が抜けたというか。特に、セレン役の李光人は一番年下で、年齢も結構離れているんだけど、それを意識しないで接してくれるようになったんです。芝居以外での、普段の関係性も変わってきました。素直に「こうしたらどうか」「こういう考えもあるよ」「それいいね」「やってみよう」とか、いろいろなことが言いやすくなって。やっぱり、ディスカッションって大切だなと思いました。
――糸川さんと板垣さんの関係性が、おもしろい感じになってきたと聞きました。
田中・滝川:(爆笑)!!
田中:あの二人の関係は、確立しましたね~(笑)。年下なんですけど、李光人はわりと強気でSな感じがあって、耀士郎くんはいじられキャラでちょっとMな感じなので、ベストマッチなんだと思います。で、それを見守る俺と広大くん。
滝川:自然とそうなってきたんだよね。
田中:俺が耀士郎くんイジりながら李光人に振ると、李光人は「あ、もう結構です」みたいなそっけない対応したりね(笑)。そして、耀士郎くんが「りっちゃ~ん!」って泣きつくの。
滝川:それに対する李光人の対応がまた「りっちゃんって呼ばないでよね~」ってそっけない(笑)。
田中:耀士郎くんは耀士郎くんで、それがおもしろいみたいで「りっちゃん、そんなこと言わないでよ~」とか言い続けてるんですけど、その絵面がかわいくてかわいくて。
滝川:見ていて飽きないんだよね~(笑)。
――なんだかすごく微笑ましい光景が浮かびます(笑)。見守るお二人はよく知った仲だと思うんですが、作品を通して変化を感じたところはありましたか?
滝川:実は、アンサンブルとして一緒に同じ舞台に出演させていただいていた頃から知った仲なんですよ。養成所時代から知っていて。
田中:俳優としてのキャリアを、お互いにずっと見続けてる感じなんです。
滝川:長い付き合いになってきたね。
田中:これまでもいろんな顔を見てきたと思うんですけど、LM「SHOW BY ROCK!!」では、また広大くんの新しい表情を見れました。身体作りはもちろん、「セイセイセーイ!」も、フェスからLive Musical公演にかけて一段階上がった感じがしました。前の「セイセイ!」より、もっと「セイセイ!!!」してる、みたいな(笑)。
お芝居を見ていても、アルゴンとしての引き出しが増えて、どんどん自由になっていってるなと思います。特にドラム叩いている時は、本当に楽しそう。「ツノがもげそう~!」とか言いながら叩いてましたけど(笑)。それを見ていると、こっちまで楽しくなってくるんです。音楽って、自分が楽しんでいなきゃお客さんに伝わらないものだろうし、広大くんの楽しそうな表情を見ると、こっちも盛り上がります。俺もがんばらないとって、すごく刺激を受けています。
滝川:涼星って、憎めないんですよ。何しても、どんなことしても、絶対に憎めない。
田中:そんな最強なヤツいる~(笑)?
滝川:いやほんと、涼星の一番の良さってそこだと思うよ。
田中:恥ずかしいから(笑)。
滝川:憎めない人間性って、武器だと思うんです。LM「SHOW BY ROCK!!」以外の作品でも、周りの素晴らしい先輩方から引き出されたり、涼星自身の力で切り開いたりして、どんどん良くなる姿を見ていると、嬉しい反面、嫉妬心も湧くんですよ。俺ももっといい役者になるぞ!って思わされる。でも、憎めない(笑)。涼星と俺は、全然タイプが違うんですが、切磋琢磨して、刺激しあえる仲だと思っています。
田中:マジ・・・そんなこと言われたら調子乗っちゃうよ、俺(笑)。
滝川:そういうとこ(笑)!
――同志であり、ライバルでもある、すごくいい関係ですね。アルカレの皆さんはプライベートでもアルカレ会というお茶会をされたりして、本当に仲がいいんだなと思いました。
田中:あれは、役を知ろうと思った時に、お金持ちなアルカレの生活を想像して「何かやってみよう」という話から始まったんです(笑)。原作アニメにティータイムのシーンがあったので、アフタヌーンティーをやろう!という流れになりました。皆で集まれる日にちを決めて・・・。
でも、いざ約束した日に限って都合が悪くなってしまうのが、耀士郎くんなんですよ・・・。夜の10時ぐらいに、LINEで「今仕事終わったんだけど、まだやってるかな?!」って言ってきたりするんですが、やってるわけないよっていう(笑)。アフタヌーンティーなのに、ミッドナイトになっちゃってる!そんなワケで、耀士郎くんは不在がちなんです。
滝川:でも、そういうちょっとしたことも、アルカレの4人の関係性と重なる気がして。
田中:偶然なんだけど、不思議とそんな感じになるんだよね。
――アルカレの皆さんが、舞台の中で今後どのように描かれていくのか、そしてフェスではどんなパフォーマンスを見せていただけるのか、注目しています。
田中:LM「SHOW BY ROCK!!」として2回目のフェスになりますが、今度の会場はZepp DiverCity(TOKYO)です。Zeppと言ったら、バンドマンが集う場所じゃないですか。まず、そこに自分たちが出演できることが嬉しいですし、会場規模がどんどん大きくなっていっていることも身にしみます。2デイズで、お客さんも、僕たち自身も、どれだけ盛り上がれるか。これまでZeppに立ってきたバンドマンの皆さんを超える勢いでやりたいですし、来てくださる皆さんの、日々の嫌なことを吹き飛ばして、忘れさせるぐらい楽しいライヴにしたいと思ってます!
そして、今回は出演バンドが多いので、その中でナンバー1になれるように。対バンなので!「黄金メロディアス」と言っていますけど、皆さんにはその言葉どおり、黄金色に染まって欲しいなと思いますね。そのために、僕たちも、演奏シーンはもちろん、お芝居での関係性もより明確に、レベルアップしたものをお見せできたらと思います。
滝川:まず、バンドとしてはお金持ちであることだけじゃなく、実力もしっかりお見せしたいと思います。今の自分たちにできること以上に最高のパフォーマンスをしないとLM「SHOW BY ROCK!!」としての魅力がなくなってしまうと思うので、チームとして、一回りも二回りも成長しなくてはと思います。まずはライヴでめっちゃ成長して、自分たちもめっちゃ楽しんで、お客様を「SHOW BY ROCK!!」の世界に巻き込みます。
田中:自分たちもめっちゃ楽しみにしています!
◆公演情報
Live Musical「SHOW BY ROCK!!」~THE FES 2018~
Zepp DiverCity(TOKYO)
6月26日(火)18:30開場/19:30開演
6月27日(水)18:00開場/19:00開演
【原作】サンリオ
【ストーリー原案】待田堂子
【脚本・演出】斎藤栄作
【作詞】三ツ矢雄二
【音楽】楠瀬タクヤ
【Cast】
<シンガンクリムゾンズ>
クロウ:米原幸佑 アイオーン:輝馬 ヤイバ:鳥越裕貴 ロム:郷本直也
<トライクロニカ>
シュウ☆ゾー:鎌苅健太 リク:ゆうたろう カイ:木原瑠生
<アルカレアファクト>
チタン:糸川耀士郎 オリオン:田中涼星 セレン:板垣李光人 アルゴン:滝川広大
<忍迅雷音>
嵐:辻 諒 朧:井阪郁巳 燐:高橋健介 神威:赤澤遼太郎
<defendu aube>
アダム:KIMERU イヴ:吉岡 佑
※「defendu aube」の正式表記は、「defendu」の「d」と「f」の間の「e」にアキュート・アクセントが付く
◆Live Musical公演
Live Musical「SHOW BY ROCK!!」ミュージカル公演
【東京】8月30日(木)~9月9日(日) 天王洲 銀河劇場
【大阪】9月14日(金)~9月17日(月・祝) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【Cast】
<シンガンクリムゾンズ>
クロウ:米原幸佑 アイオーン:輝馬 ヤイバ:鳥越裕貴 ロム:郷本直也
・・・and more!!
【公式HP】http://showbyrock-musical.com/
【公式Twitter】@LMSB69
【主催】SHOW BY ROCK!! MUSICAL製作委員会
【特別企画】直筆サイン入りチェキをプレゼント!
LM「SHOW BY ROCK!!」田中涼星さん、滝川広大さんより直筆サイン入りチェキをいただきました。こちらを、抽選で4名様にプレゼントいたします。
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<応募期間>
2018年5月19日(土)~2018年6月27日(水)まで
当選者には、エンタステージのTwitterアカウントよりDMにてご連絡を差し上げます。
※非公開アカウントからのご応募は、抽選対象外となりますのでご注意ください。
皆様のご参加をお待ちしております!
(C)2012, 2018 SANRIO CO., LTD. SHOWBYROCK!! 製作委員会#