2011年に演劇界で一大センセーションを巻き起こした大竹しのぶ主演舞台『ピアフ』。フランスが最も愛した「シャンソンの女王」エディット・ピアフの生誕100周年という記念すべき年に、この奇跡の舞台が再び帰ってくる。2016年2月7日(日)の開幕に先駆け、本作の製作発表が1月7日(木)に都内にて行われ、大竹しのぶ、梅沢昌代、彩輝なお、伊礼彼方、川久保拓司が登壇した。
関連記事:大竹しのぶ、魂のパフォーマンスが再び。『ピアフ』2016年2月再演決定!
ブロードウェイ、ウェストエンドで歴代の名女優によって演じ継がれてきたパム・ジェムスの作による傑作戯曲『ピアフ』が日比谷シアタークリエに初めて登場したのは2011年秋。ロンドンのドンマーウェアハウスでの2008年の上演のためにジェムス自身が書き下ろした決定版の日本初演は、栗山民也の演出、そしてピアフの名曲を魂の熱唱で届ける大竹しのぶの熱演が高く評価され、その年の演劇賞を総なめする結果となった。
製作発表では、まず主演の大竹から「ピアフの歌に私自身も勇気付けられてきた部分もありました。この芝居を観た沢山の人が、生きる勇気や喜びを味わえてもらえたら嬉しいです」と本作への思いを語った。
続いて、初演からのメンバーとなる梅沢(ピアフの生涯の友人・トワーヌ役)は「ピアフとトワーヌは貧困と戦地火で必死に生き抜いた親友であり、戦友でもあります。しのぶちゃんとは戦友となっていますが、また新たなピアフを作りあげていきたいと思います」と、本作への思いを披露。
同じく初演メンバーからの彩輝(ピアフの盟友マレーネ役)も「マレーネという女性は激動の時代を強く愛を持って生きた女性だと思います。そんな雰囲気が滲み出るようなマレーネになるように、また奮闘したいと思います」と語った。
2016年公演からの新キャストの紹介では、伊礼(ピアフが見出す歌手・シャルル役)が「このカンパニーを知っている方から、大竹さんは『マジヤバイ、マジスゴイ』と聞いておりまして、緊張しております(笑)このような先輩方と一緒にやらせて頂けるだけで身に余る光栄で、頑張っていきます」と胸の内を明かした。
そして、川久保(ピアフのマネージャー・ルイ役)から「初演を観させて頂いた時に衝撃を受けました。あの一員になると思うとドキドキが止まらないです。何とかこの世界に溶け込んで、何かを残せるように精一杯頑張っていきたいと思います」と初出演への意気込みが語られた。
また、大竹が20歳のころに中村勘三郎(当時の勘九郎)からピアフの評伝本を勧められてピアフに出逢ったというエピソードについて聞かれると、実はその本が泉ピン子が中村勘三郎に貸したものであったことを最近知ったという裏話を笑いながら明かすなど、終始、彼女らしく和やかな製作発表となった。
舞台『ピアフ』は2016年2月7日(日)から3月13日(日)まで東京・シアタークリエにて上演される。その後、大阪、広島、名古屋にて上演。公演日程は下記のとおり。
2016年
2月7日(日)~3月13日(日) 東京・シアタークリエ
3月19日(土)~3月21日(月) 大阪・森ノ宮ピロティホール
3月23日(水) 広島・JMSアステールプラザ大ホール
3月26日(土)~3月27日(日) 名古屋・中日劇場