2015年12月11日(金)に神奈川・四季芸術センターにて、ミュージカル『コーラスライン』の稽古取材会が実施された。本作は、ダンサーたちが実際に語った身の上話を基に、振付家マイケル・ベネットがミュージカルに再編成した作品。12月19日(土)から、全国32都市62公演で行われるツアー初日を目前に控え、熱気溢れる稽古の様子が公開された。
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作品の中では、ミュージカルの聖地と呼ばれるブロードウェイで、仕事を求めてオーディションを渡り歩くコーラスダンサーたちの人生が描かれている。豪華な装置もきらびやかな衣裳もない、1本の白いラインが引かれただけの舞台。そこで語られるダンサーたちの告白と、純粋でひたむきな舞台への祈りが、これまでも多くの観客の心をとらえてきた。
従来のミュージカルとは一線を画す、この異色のバックステージ・ミュージカルは、1975年のブロードウェイ初演以来、世界20ヶ国以上で上演され、世代、国境を越えて、多くの観客の心をとらえてきた。劇団四季での初演は1979年。すべての配役をオーディションで決定するという、当時では異例のキャスティング方法で舞台制作は始められた。それは正に“コーラスライン”そのもの。以来35年以上に渡り全国各地で上演が重ね、総公演回数は2,000回以上。「四季ミュージカルの原点」とも称される、数あるレパートリーの中でも最も重要な作品となっている。
以下、出演予定俳優からのコメントが届いている。
◆田邊真也(演出スーパーバイザー/ザック役)
全国の皆様に『コーラスライン』をお届けできることを大変嬉しく思っています。この作品は、我々俳優にとってのリアルなストーリーであるだけでなく、ご覧になるお客様お一人お一人の人生に重ね合わせることができるドラマです。全国の劇場で皆さまにお目にかかれる日を楽しみに、しっかりと稽古を重ねて参ります。
ミュージカル『コーラスライン』は、12月19日(土)埼玉・所沢公演を皮切りに、2016年3月20日(日)まで全国で上演される。ダンサーたちの真実の物語であり、永遠の生命をもつ本作をお見逃しなく。