独特の作風でファンから熱狂的な支持を受ける漫画家・古屋兎丸による同名のロングセラーコミックを原作とした、2016年公開予定の映画『ライチ☆光クラブ』から、本作の重要キャラクター・ライチのビジュアルが公開され、同時に、人気声優の杉田智和がライチの声を担当することも発表された。
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本作は、黒い煙と油にまみれた町・螢光町で、廃工場の秘密基地に集う「光クラブ」を結成した少年たちの、大人になる前の脆く、残酷で多感な思春期を描いた物語。光クラブを率い、大人のいない世界を理想とするカリスマ・ゼラや、ゼラを慕う謎めいた美少年ジャイボ、ゼラの思想に反発をおぼえていくタミヤなど、14歳を目前にした9人の少年たちによる裏切りと愛憎の物語が展開する。その一方で、この物語を動かす鍵となる、美しさの象徴として光クラブに囚われる美少女・カノンと、大人に抗うため少年たちが作り上げた思考する能力を持つ機械ライチの切なく淡いラブストーリーが並行して描かれている。
今回、ライチの声を担当する杉田は、大人気アニメ『銀魂』の坂田銀時役などで知られる人気声優。声の出演にあたり「役に命を吹き込む事が本当に人へと近付いていく感覚がしました。作品に関われて嬉しいです」とのコメントを寄せている。巨大で恐ろしい見た目と裏腹に、カノンへ優しい愛情を抱くようになり、カノンの教えによって芽生えた人間らしくありたいという意志と、プログラミングされた宿命の狭間でもがくライチの切ない葛藤を、杉田が深みのある声で表現。終盤に従ってライチの声が変化していく様も見どころのひとつとなっている。
さらに、ライチのデザイン、造形を担当したのは、日本を代表する特殊メイク、造形担当の百武朋。何種類ものデザイン案を上げ、内藤監督たちの意向を組み込みデザインを決定したという。これまでの舞台版では俳優がライチを演じていたが、今回の映画版では、オリジナルで制作された造形物を動かしている。カットごとに撮影する映画にしかできない試みで、人間にはなれない機械ライチの悲しさがより一層伝わってくる。
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出演は、野村周平、古川雄輝、間宮祥太朗、池田純矢、松田凌、戸塚純貴、柾木玲弥、藤原季節、岡山天音など、舞台でも活躍する人気若手俳優が集結。また先日、カノン役に決定した中条あやみからは以下のコメントが届いている。
「(完成した映画をみて)演じているときには、ライチは語りかけてくれませんでしたが、私が演じたカノンとライチが会話をしていて、うれしかったです。杉田さんが声をふきこまれたライチとカノンの物語は、優しくて切なかったです」
映画『ライチ☆光クラブ』は、2016年2月13日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー。また、舞台版の最新作となる残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』は、12月18日(金)より、AiiA 2.5シアタートーキョーにて上演。
(C)2016『ライチ☆光クラブ』製作委員会