“生きる伝説”ピーター・ブルックが挑む『Battlefield』、パリにて開幕!

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2015年11月25日(水)から新国立劇場中劇場で上演されるピーター・ブルックの最新作『Battlefield』が、9月15日(火)、パリのブッフ・デュ・ノール劇場で世界初演となる幕を開けた。本作は、1985年にアビニョン・フェスティバルで初演されて以来、日本を含む世界各地で上演された大叙事詩『マハーバーラタ』に、御年90歳の巨匠ブルックが再び挑む注目の舞台だ。

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「再び」といっても、前回と今回では様相はだいぶ異なる。全18編、約10万の詩句から成るインドの長大な叙事詩『マハーバーラタ』を徹底的に読み解いたブルックと脚本のジャン=クロード・カリエール、マリー=エレーヌ・エティエンヌ(エティエンヌは共同演出も務める)は、前作ではこれを「賭け」「追放」「戦争」の三部作に集約し、全9時間かけて上演した。

『Battlefield』パリ公演

今回は、すべての戦いが終わり、無数の骸(しかばね)で大地が覆われた戦場(battlefield)が舞台。これ以上ないほど簡潔で、深い示唆に富み、穏やかでいて研ぎ澄まされた、あっと言う間の珠玉の80分だ。

ピーター・ブルック

カーテンコールが何度も繰り返された初日の翌日、取材に応じたブルックは「沈黙に耳を澄ませていたら、今やるべきなのはシェイクスピアでもオペラでもなく、これだろう。そう時代に促されたのだよ」と語っている。

舞台『Battlefield』は、10月17日(土)までパリ公演を行った後、ワールドツアーを開始。日本では、2015年11月25日(水)~29日(日)まで、新国立劇場中劇場にて上演される。今、なぜ彼がふたたび『マハーバーラタ』に向き合ったのか、ぜひその目で確かめて欲しい。

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