今から30年後、2045年には人工知能が人類の能力を超え、このことが人類の終焉を引き起こすといわれている。そんな未来と、現在、過去、四つの時代を舞台に、最新の映像技術を駆使した新たなミュージカル『DNA-SHARAKU』が、2016年1月より新国立劇場中劇場にて上演されることが決定した。
関連記事:話題の演劇・ミュージカルを数多く上演、新国立劇場で予定されている公演はこちらからチェックを!
2116年、人工知能が支配する日本。そこでは「創造する心」が否定されていた。感情の高ぶりは同時に争いも生み出すため、社会を不安定にさせるというのだ。人工知能の判断に従って、未来政府は日本人の持つ豊かな「創造する心」を根絶やしにするため、タイムトラベルで過去に遡り、危険とみなした人物を捕らえては抹殺を繰り返していた。中でも必死に探していたのは謎の絵師といわれた、東洲斎写楽。
やっきになって写楽を探そうとする未来政府は、二人の青年を追手として選び出す。2016年に生きる柊健二と、2045年に生きる結城連。人工知能に選び出された二人は、自らの創造する心と引き換えに「写楽」を探し出すことを命じられ、1793年に送り込まれた。しかし幕府の出版統制や文化弾圧と戦いながらも「面白いこと」を追求する江戸の人々と出会い、二人は写楽を守るため、未来政府と戦う決意を固める――。
原案は「攻殻機動隊ARISE」でシリーズ構成と脚本を担当する冲方丁。演出は「カルメン」「ピトレスク」などで今注目を浴びている小林香。音楽はAKB48をはじめ、数多くのヒット曲を生み出し、自身もシンガーソングライターとして活躍している井上ヨシマサ。出演は、本作がミュージカル初出演、今年デビュー5周年を迎えるナオト・インティライミ、20歳ながらドラマ、映画、舞台とジャンルを問わず活躍中の小関裕太のW主演が発表されている。
『DNA-SHARAKU』は、2016年1月より新国立劇場中劇場にて上演。地方公演も予定されている。今後の公演予定、キャスト情報など、続報が楽しみだ。