4つの時代を舞台に、人間の葛藤する心を描いた“SF歴史スペクタクル”ミュージカル『DNA-SHARAKU』。ナオト・インティライミと小関裕太がW主演を務め、原案を「マルドゥック・スクランブル」や「天地明察」で知られる冲方丁、演出・脚本・作詞を小林香が手がけることでも話題となっている。初日に先駆けて、2016年1月9日(土)に東京・新国立劇場 中劇場で公開ゲネプロが行われ、ナオトと小関のほか、共演の新妻聖子、ミッツ・マングローブ、朝海ひかる、中川晃教、イッセー尾形が囲み取材に応じた。
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本作は、2016年の現在、人工知能が人間の知能を超えると言われている2045年、そして人工知能が完全に人間を支配し、「創造する心」「芸術」を根絶しようとしている2116年の未来、さらに、謎の絵師・東洲斎写楽が登場する前年の1793年という4つの時代を舞台に、それぞれの時代に生きる登場人物たちが、葛藤しながらも次第に心を通わせ、未来世界に「創造する心」を取り戻すべく戦いに挑む姿を描く。
何枚ものスクリーンを重ね合わせ、最新の技術を駆使した映像と、心を打つ感動的なオリジナルナンバー、キャストたちの圧巻の歌声が、これまでにない独創的な物語を盛り上げる。
本作がミュージカル初挑戦となるナオトは、「武者震いが止まらないです」と初日前日の素直な胸の内を明かすと、「ミュージカルはすごいエンターテインメントだと改めて感じています。お芝居があって、踊りがあって、歌がある。この3つに、今回は映像が加わって、これはミュージカル以外では出せない魅力。やっている側も面白いし、自分がやっていなくてもぜひ観に行きたいと思う作品に仕上がっています」と自信を覗かせる。
なお劇中では、ナオト演じる柊健二がストリート・ライブを行うシーンがあるのだが、このシーンの楽曲はナオト自身が作曲した曲となっている。ナオトは同曲について「コール&レスポンスを入れほしいと(演出家から)要望がありまして、二晩、寝ている間も考えている状態でしたけど、パッとひらめいたんです。そこは自分のライブをやっている気持ち(で演じている)」と説明。耳に残るその楽曲にも注目だ。
一方の小関は、「稽古期間中には見られなかった映像や照明など、周りからの力がものすごく強いので、稽古場よりさらにすごいものになっています」と作品をアピールした。
今年の新成人である小関は、抱負を聞かれると「ここにいる共演者の皆さんのように大きくなりたい」とコメントし、20歳の目標として「ナオちゃん(ナオト)にギターを教えてもらおうとたくらんでおります」と打ち明けた。すると、ナオトからは「レッスン代は3時間で170円ね(笑)」と返事が。「よろしくお願いします」と真摯に頭を下げる小関の姿に、共演者からは和やかな笑いが起こり仲の良さをうかがわせた。
また、花魁・小紫を演じる朝海は、「江戸の小粋さ、オシャレさ、かっこよさを皆様にお伝えできればと思っています」と意気込みを語る。劇中では華やかな衣装をまとい、花魁道中も披露するが、朝海は「花魁道中ではカツラと着物で相当重いので、宝塚で羽を背負っておいて良かったなと思います」と笑顔を見せ、会場を沸かせた。
ミュージカル『DNA-SHARAKU』は2016年1月10日(日)から1月24日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演。1月28日(木)から1月31日(日)まで大阪・シアターBRAVA!、2月6日(土)・2月7日(日)には福岡・キャナルシティ劇場にて公演が行われる。