SMAPの稲垣吾郎が主演する舞台『No.9-不滅の旋律-』が、10月10日(土)より赤坂ACTシアターにて上演となる。本作はベートーベンが難聴を患い苦悩や絶望を抱えながらも音楽に生き、名曲を生み出していくその半生が描かれる。また7月14日、公演に先駆け製作発表会が行われ、出演者の稲垣吾郎やAKB48を昨年卒業した大島優子、演出家の白井晃、脚本家の中島かずき(劇団☆新感線)が登壇。本作にかける意気込みを語った。
苦悩に苛まれながらも普及の名曲を生み出し続ける天才音楽家・ベートーベンという難役に挑戦する稲垣に対して、脚本家の中島は「狂気と純粋さを併せ持って表現できる俳優。稲垣さんにキャスティングが決まってパッとイメージが固まった」と賞賛。それに対して稲垣は「SMAPの中で奇人変人では負けない」と応じ、取材陣の笑いを誘った。
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今作が本格的な舞台初出演の大島に対しては、演出家の白井が「チャーミングで根性がありそう」と語ると、中島は「白井さんの言う通り元気だし、エネルギッシュだし…、多分気が強いんだろうなって(笑)」と似た印象を持っていたことを告白。それに対して大島は「今日は暑くて溶けそうですが、私は初舞台ということで緊張して溶けてしまうんじゃないかなと思います。…っていうくらい、私は気弱でか弱いんですよ(笑)」とユーモアたっぷりに応えた。
また、取材陣からの「大島優子に期待することは?」という質問に白井は「(AKB時代)あれだけのステージをこなしてきた方なのだから、それだけで信頼できる。『No.9』で花開く瞬間を見たいし、それを観客に見せるのが僕たちの仕事」と期待をあらわにした。大島はピアノ製作工房ではたらく職人の妹で、ベートーベンの作曲活動を支えていくマリア役を演じる。
稲垣はイベントの最後に「ベートーベンといえば、音楽室に飾ってある誇り高い芸術家という知識はある。だけど、誰を愛し/愛され生きていったのか、そのパーソナルな部分はあまり知られていないと思いますので、そういった人間味を丁寧に演じていきたい」と熱く意気込みを語った。
本作は偉大な作曲家の半生を新たなエンターテインメントとして描くべく、音楽監督を世界的作曲家の三宅純が担当。また、他キャストに片桐仁やマイコ、加藤和樹、高岡早紀、長谷川初範、田山涼成など主役級の実力派俳優が脇を固める。豪華キャスト&クリエイターが贈る新たなベートーベンの世界に今から注目が集まっている。
『No.9-不滅の旋律-』は10月10日(土)~25日(日)まで赤坂ACTシアターにて。他、10月31日(土)~11月3日(火・祝)まで大阪・オリックス劇場にて、11月13日(金)~15日(日)まで北九州芸術劇場大ホールにて上演となる。