先日通算500回目の上演を迎えた『父と暮せば』に続き、戦後70年の今秋、こまつ座第113回公演『マンザナ、わが町』が2015年10月3日(土)より東京・紀伊國屋ホールにて緊急上演される。本作は、第2次世界大戦中に、10万人をゆうに超える日系アメリカ人が、アメリカ国内の強制収容所に収監されていた、という実際にあった話をベースにした物語だ。
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1942年3月、カリフォルニア州マンザナ強制収容所。砂漠の真ん中のバラックの一室に集められた5人の日系人女性たちは、収容所長から“マンザナは決して強制収容所ではなく、集まった日系人たちの自治によって運営されるひとつの町なのだ”という内容の朗読劇『マンザナ、わが町』の上演を命じられる。日系人として受けた差別的な境遇を語り合い、自分の中の日本人らしさとアメリカ人らしさが明らかになるなかで、アメリカ建国の理念とは反している収容所を美化した台本の内容をめぐって激しく対立する5人。果たして『マンザナ、わが町』は上演されるのか…。
作・井上ひさし。演出・鵜山仁。出演は土居裕子、熊谷真実、伊勢佳世、笹本玲奈、吉沢梨絵。5人の個性あふれる女優たちが集結して、18年ぶりの上演となる。
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こまつ座第113回公演『マンザナ、わが町』は2015年10月3日(土)~10月25日(日)、東京・紀伊國屋ホールにて上演。
チケット発売は8月8日(土)より。詳細はこまつ座ホームページにてご確認を。