2015年6月26日(金)より、京都を拠点にする劇団「悪い芝居」の公演『キスインヘル』が、東京・赤坂RED/THEATERにて上演される。悪い芝居は、中毒性の高い作風で、若者から情熱的な支持を集めている。作・演出の山崎彬(やまざき・あきら)は第17回OMS戯曲賞佳作受賞、第56回岸田國士戯曲賞最終選考ノミネートならびに佐藤佐吉賞で最優秀作品賞に選ばれるなどの実力派だ。
関連記事:「演劇界の芥川賞」と呼ばれる、岸田國士戯曲賞。今年の受賞者は…
劇団結成10周年を迎えた今作は、大阪での9ステージ公演に続き、東京は赤坂RED/THEATERに上陸する。上演時間は約2時間20分だが、体感時間は8分ほどの予定(個人差あり)とのこと。ぜひ劇場で体感したい一作である。
物語の舞台は、ラブホテル「パニックロマンス」。
いつまでも忘れられたくない女・綿(わた)と、すぐに忘れてしまう男・業(ごう)が出会う時、かつて見たことのない心臓ぶち抜くウルトラ音楽恋愛悲喜劇がはじまる。恋に恋して、騙し騙され、一筋縄ではいかない男女数人の純愛はいつしか入り混じり重なりあっていき…。
圧倒的な言葉の応酬と生バンドから放たれる爆音の中、無知と純粋の隙間にある地獄で全キャストがキスをする(かもしれない)。世界から一ミリも影響されなかった恋人たちの世界に一ミリも影響しないラブストーリーにご注目。赤坂RED/THEATERでの上演は2015年6月26日(金)から30日(火)まで。
関連記事:京都をベースにする劇団が昨今元気です。ヨーロッパ企画もその一つ。
なお、劇団名の由来は、『悪いけど、芝居させてください』の略。謙遜しているのか、不遜なのか、それは舞台を観て判断していただきたい。