映画『セブン』や『ドラゴン・タトゥーの女』などの作品で、ダークでヘビーな作風で定評のある鬼才デヴィッド・フィンチャー監督。『ハウス・オブ・カード 野望の階段』で初めてTVシリーズを手掛けたフィンチャー監督が、自身の作品『ファイト・クラブ』のロック・オペラ版の製作を進行させていることが明らかとなった。米BROADWAY.COMが報じている。
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チャック・パラニュークの同名小説を映画化した『ファイト・クラブ』(1999年)の主人公は、空虚な生活を送るヤング・エグゼクティブのジャック。ある日、彼は謎の男タイラーに誘われるがまま、秘密組織「ファイト・クラブ」のメンバーになる。そこは、鍛え抜かれた男たちが、拳のみを武器に闘いを繰り広げる危険な空間だった。やがて組織は全米に広がり、メンバー達は巨大な騒乱計画へと驀進することとなる――。
米The Wall Street Journalのインタビューを受けたパラニュークが舞台版について、「フィンチャー監督は、ロック・オペラの『ファイト・クラブ』製作に向けて邁進しているよ」と語っている。実際のところ、監督はミュージカル版『ライオン・キング』を演出したジュリー・テイモアに助言を求めているとのことで、音楽はロックバンド、ナイン・インチ・ネイルズのヴォーカル、トレント・レズナーがすでに取り掛かっているという。レズナーは、フィンチャー監督作『ソーシャル・ネットワーク』(2010年)でも
音楽を担当し、アカデミー賞作曲賞を受賞している。
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パラニュークの話では、ロック・オペラ版の製作は進行中であるものの、上演は2年ほど先になりそうだと語っている。映画版ではタイラー役をブラッド・ピット、ジャック役をエドワード・ノートンが演じてハマリ役となっていただけに、舞台版で誰が両役にキャスティングされるのか楽しみだ。